Image by: FASHIONSNAP(Ippei Saito)

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ファッションとメイクの密接な関係。それが如実にわかるファッションショーのバックステージをレポート。2025年春夏コレクションを発表したファッションブランドのショーの裏側で、メイクアップ、ヘアメイクを手掛けたアーティストたちに、見どころやアプローチについて聞いてみた。第3回は「ユェチ・チ(YUEQI QI)」。メイクアップアーティストのJewel Yang氏にインタビュー。
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■Jewel Yang
中国・北京出身。ロンドンを拠点に活動。中国の伝統芸能や少数民族の文化などの要素とバイオテキスタイルを組み合わせた、3Dアートのようなメイクアップを中心に手掛ける。

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⎯⎯ 今回のメイクアップのテーマやイメージは何でしょうか? また、今シーズンのアイテムの中でデザインに影響を与えたものはありますか?
今シーズンのユェチ・チの着想源は「鍛造鉄(ワウトアイアン)と鉄格子(グリッドアイアン)の関係性」。デザイナーのユェチ・チ(Yueqi Qi)がメイクのテーマに選んだのは「錬鉄」と、“祖国を離れた文明”です。それを受けて、私は「鉄」と「少数民族の文化」をイメージしてメイクアップをデザインしました。


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コレクション全体を通してスポーティな雰囲気だと感じました。スポーツウェアのとても鮮やかな色使いはメイクアップデザインに影響を与えたと思います。
⎯⎯ メイクで最初に決めた部分はどこですか?デザインする時、特に意識した素材やアイテムなどがあれば合わせて教えてください。

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実は、最初に決めたのは顔の中心に付けたアイアンの3Dデコレーションなんです。ヨーロッパをはじめとする世界中のバルコニーや門に使われている“錬鉄”を主なコンセプトに掲げてデザインし、「YUEQI QI」の文字以外に、カタツムリやハイランダー、遊牧民族から着想を得たさまざまなバリエーションで、メイクアップチームと一緒にUVジェルで作製しました。アイアンのパーツはとても軽いので、まつげ用接着剤を用いてモデルたちの肌に付けました。デザイン時はヴィンテージのアイアンアートなどを研究し、特にアイアンゲートについて考えていました。

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⎯⎯ メイクでいちばんのポイントとなる部分と、そこで使用したアイテムを教えてください。
今回の主役は間違いなくチークです。両頬と額、まゆ、顎や鼻筋に塗布しました。全体にまとまりを持たせるためというのもありますが、すべてのモデルの女の子を“女神”や“僧侶”のように見せたかったので、チベット民族の女性のメイクように、とても濃くチークを塗りました。

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使ったのは「パーフェクト ダイアリー(Perfect Diary)」と「ダネッサ ミリックス(Danessa Myricks)」、「パットマクグラスラブス(PAT McGRATH LABS)」のアイテムです。
⎯⎯ リップも特徴的でしたが、どのように仕上げたのですか?



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リップにはブラウンからローズ色へのグラデーションを施しました。シェーディングパウダーを使ってリップの半分をカバーし、ブラシを使ってグラデーションの効果を出しました。
⎯⎯ 今回のメイクアップとヘアスタイルとの合わせ方や、日常に取り入れるためのアドバイスがあればおしえてください。



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アイアンの3Dパーツを取り入れるのは特別な場面に限定するかもしれません。ですが、鼻筋にチークを入れるのは誰でも日常に落とし込みやすいと思います。ヘアメイクとの合わせ方についても、美に境界線はないので、本当に自分がやりたいことをやるのが一番だと思います。

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⎯⎯ ショーでメイクをするときに、Jewelさんが大事にしていることを教えてください。
タイミングをいちばん大事にしています。メイクアップチームだけでなくヘアメイクやフィッティングなど、他のグループとも協力しなければならないので、私が自分の作業をするときは他の方々の時間を考えながら行っています。

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⎯⎯ 最後に、Jewelさんにとって“ファッションショー”とは?
夢を作り上げるようなものです。メイクアップが終わり、モデルたちがランウェイを歩く準備ができた時、私はとても興奮します。まるで夢を創造しているような気分になります。


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(企画・編集:藤原野乃華)
最終更新日:
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