Fashioninterview

【インタビュー】デザイナーAKIRA NAKA「デイリーウェアで世界展開へ」

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■ファッションの外からファッションを作る

―アトリエを三重県に構えている理由は?

 アントワープ王立アカデミーで学んでいた時、ファッション科の学科長だったリンダ・ロッパに「ファッションの外からファッションを作っていきなさい」と言われたことを覚えています。ファッションは流れがすごく早くて、情報の波は激動ですよね。本来自分が表現すべきものを追求するために、メインストリームから距離をとることが大事だということでした。実際に「アントワープ6」と呼ばれる世界的なデザイナー達は、マルタンマルジェラ以外は全員、ファッションの中心のパリではなくアントワープに残って活動しているんですよね。

 インターネットのように情報が集まりすぎると、つい流されて自分で選択する意思を失うこともある。クリエイションは様々な要素が絡まっているので、メインストリームの中に自分が流れてないからこそ見えてくるものがあると思うんです。僕らも自分たちのペースで、雑音の無い中で新しいものを生み出していくため、都心から離れることを選びました。

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四日市市内に構えるアトリエの様子


―コレクション制作のプロセスについて教えてください。

 アートも音楽もインテリアも、「面白いな」と思ったものを常にデザインチームで共有しています。それぞれのアイデアを集めてヴィジュアルをコラージュしていって、そこからひとつの流れをまとめあげていくという作業です。ドローイングしたり、グラフィックを組んだり、何かスパイスを加えたり。僕以外は全員女性ですが、皆それぞれ才能があって野心家で、ブランドと共に成長しています。

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アトリエの壁に貼られたイメージソースなどのコラージュ


―昨年から新作コレクションの発表を年2回から4回に増やしました。

 インターシーズンとして、冬と春の間のリゾートコレクション、そして今年から夏と秋の間のハイサマーコレクションを始めました。まだ多くの日本のデザイナーは、インターシーズンの意味を模索している所ではないかと思います。僕は、売り場視点でお客さんも店側も何か欲しい端境期に新鮮なコレクションを投入して、次のシーズンの展開につなげて行ければという考えで踏み切りました。2014年のハイサマーコレクションは、これまであまりやってこなかったカットソー地を使ったプルオーバーなど、着やすくで価格もこなれたものが中心になっています。


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