Fashioninterview

【インタビュー】サカイやアンダーカバーが指名 「アンブッシュ」は何故選ばれるのか?

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アンブッシュ 2015-16年秋冬コレクション「DREAMCATCHERS」

―なぜ「アンブッシュ」を作ることになったんですか?

Y:「アントニオ マーフィー&アストロ」に「POW!」という18金とダイヤをあしらった代表作があるのですが、友人やVERBALのファンにプレゼントするために、サイズ感と素材を変えて、蛍光色で塗装したバージョンを作った事がきっかけでした。

V:「アントニオ マーフィー&アストロ」は、「ユニークで類を見ないデザインをハイジュエリーとして制作する」のがコンセプトで、"高級素材を惜しげなく使用する高額ジュエリー"として打ち出していたので、ミュージシャンやクリエイターの反応は良かったんですが、一方でファンの方には「欲しいけど(高すぎて)買えない」とよく残念がられていました。「アンブッシュ」はポップにアレンジした普段使いできるものをアソビ感覚で作っていたので、最初はブランドになるなんて思いもしてませんでしたが。

Y:そうしてるうちに、少しずつオーダーをいただく件数が増えてきたんです。プレゼントした「アンブッシュ」のジュエリーを友達のアーティストが付けて公の場に出ると、彼らのファンからもオーダーが来るようになって。その頃はクラブのイベントでDJした後、早朝家に帰って出荷の準備を2人でしていました(笑)。2人で手描きで宛名を書いてたんですが、さすがに件数が多すぎて、体制を整えようと「アンブッシュ」を本格的にスタートすることにしました。

「メイド イン ジャパン」にこだわる理由

―「アンブッシュ」のデザイナーとしての2人の役割分担はありますか?

V:クリエイションに関してはYOONがメインで案を出し、自ら全てのデザインを手掛けてくれます。彼女は常に先を見ているので、アイデアが今じゃなくて明後日のように先に行っているんですね。それが毎回新鮮で、彼女の最初のインスピレーションをどうやって商品にしていくかをディスカッションするんです。営業や運営が僕の仕事です。最初に営業を始めた頃は、飛び込みで行っていて、「これは売れないよ」という指摘をよく受けていました(笑)。それでも、UAや上野商会さんのように、「いいね」と評価してくれる企業もあり嬉しかったですね。

―制作拠点は日本だそうですね。

V:これは「アントニオ マーフィー&アストロ」を始める時にキッカケとなった話なのですが、最初にアメリカで作ったら完成度が低すぎて話にならなかったんです。その後、立ち上げからお世話になっているジュエリーのプロの方々と日本で工場を探して、現在も取引している工場に辿りついたんです。僕たちのようなアイデアを持ち込む人はこれまでいなかったようで、最初は説明しても理解してもらえなかったですね。「できない」という言葉も沢山聞きましたが、3Dでデザインを上げて説明したり、構造を一緒に考えるうちに形になって結果的にすごくいい作品ができた。「アンブッシュ」もその工場で作っています。

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「AMBUSH」のジュエリーには「MADE IN JAPAN」の文字が刻印されている

―創立時から日本での活動だったんですね。それを知っている人は少ないのでは?

V:僕たちは打ち出しているつもりなのですが、日本ではパブリックイメージが強いんでしょうね。日本にいなければ「アンブッシュ」は生まれなかったので、2人とも「メイドインジャパン」に対してプライドを感じています。日本の職人の人たちと出会ってなかったら今の僕たちはいません。例えばイタリアの方がいいウールがあるのではれば、それに対して「ノー」とは言いませんが、ものづくりは日本を拠点に続けていきたいですね。

―日本では繊細なジュエリーが人気ですが、「アンブッシュ」は大ぶりでしっかりとしたジュエリーですね。クリエイションの強味は何でしょうか?

Y:パーツが全てオリジナルということでしょうか。1シーズンごとに全てのパーツを型から作っています。1つのアクセサリーを完成させるのに、オリジナルのパーツが何型も必要なので、車のプラモデルを作る感覚と同じかもしれません。大きさが違えばそれだけ型も必要になります。定番もありますが、毎シーズンコンセプトが違うので、シーズンが変われば前回の型をもう一度使うことはないんです。必然的に、パーツ代は膨大になってしまうのが悩みの種ですね。

V:あとは、「耐久性」「軽量化」と常に戦っています。大きくて派手なデザインが特徴でもありますが、重いと肩が凝ります。すぐに削れてキズがついたり、壊れるのも嫌ですよね。高級感のあるものに仕上げたいですが、より多くのお客様に楽しんでいただきたいので、コストは出来る限り下げたい。僕らの提示するハードルは、めちゃくちゃ高いと思います。「これ以上無理です」と職人さんにも言われる覚悟で、毎回やり取りをしています。

次のページは>>ルイ・ヴィトンやサカイなど「アンブッシュ」を飛躍させたコラボレーションの裏話

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