2月4日から「北京2022冬季オリンピック・パラリンピック競技大会」が開催されます。選手やスタッフが身に纏うユニフォームや衣装は、大会を華やかに彩る目玉の一つ。今年はどのブランドやデザイナーが手掛けているのでしょうか。日本をはじめ、開催国の中国、毎回注目度が高いアメリカやスウェーデンなど各国のユニフォームや衣装をまとめて紹介します。
<随時更新>
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◆日本
日本の公式スポーツウェアは「デサント(DESCENTE)」が担当。同ブランドが冬季オリンピックの日本代表選手団のウェアを手掛けるのは、2014年のソチ大会以来となります。ダウンジャケットやトレーニングジャケット、パンツ、ニットキャップ、マスク、バックパック、キャスターバッグなどをラインナップしており、アイテムに使用されている「TEAM JAPAN」のエンブレムは、約1年かけて制作したそう。
Image by: JOC
フリースタイルスキーとスノーボードの公式ウェアはヨネックスが製作。独自の充熱システム「ヒートカプセル」を搭載し、過酷な寒冷地でプレーする選手たちの衣服内温度を保ちます。選手の意見を柔軟に取り入れ、A3ジャケットはフードや襟回りのシルエットを改善。口元とヘルメットにフィットする新シルエットを採用しました。パンツは膝回りを少し太く設計することでつっぱりがなくなり、動きを妨げない設計とするなどライディングのストレスに起因するウィークポイントを解消しています。
※実際に選手が着用するユニフォームは、スポンサーワッペン等がなし。
Image by: ヨネックス
ミズノはサプライヤー契約を締結しているスキー(※ノルディック種目)、スケート、カーリングの選手に、競技およびトレーニング用ウェアを提供。勝利への強い想いと人々による応援する熱い想いがつながることで生み出されるシナジーを、日本古来の矢絣と七宝柄で表現しています。
ミズノが手掛けたスピードスケート、ショートトラック、マススタート/チームパシュートのレーシングスーツは、自社工場「ミズノテクニクス氷上工場」で開発および生産。カーリング女子のユニフォームではウォームアップジャケット、ゲームシャツ、カーリングパンツなど7アイテムを製作しました。
スピードスケート日本代表のレーシングスーツ
Image by: ミズノ
◆アメリカ
開会式のユニフォームは2008年以来オリンピックとパラリンピックで公式ユニフォームを提供している「ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)」が手掛けました。カラーはネイビー、ホワイト、レッドを基調にデザイン。アノラックやグローブなどには、温度の変化に応じて伸縮する素材で作られた新たな断熱生地「Intelligent Insulation」を使用しました。
Image by: ラルフ・ローレン
スノーボードチームのユニフォームは「ボルコム(Volcom)」が製作。コラージュプリントをあしらったデザインが特徴です。「Volcom Owl 3 Layer Gore Jacket」の素材には、 ゴアテックスシェルを使用。内側に着脱可能なノースリーブのフード付きの保温ジャケット「Volcom Utility Puff」を組み合わせました。
Image by: ボルコム
表彰の際に着用する制服は、「ナイキ(NIKE)」が提供します。オールブルーで仕上げたアウターの左胸にはオリンピック・パラリンピックのパッチ、右胸にはナイキのスウッシュなどをデザイン。リサイクル素材を使用したほか、アパレルには簡単に開閉や着脱ができるフライイーズフットウェアの要素を取り入れています。魚を取るワナに似ていることからフィッシュトラップと呼ばれるポケットを配し、ジッパーを使わずに貴重品などを収納可能。ACGのブーツはアスリート専用で、その他のアイテムは北米限定で販売されます。
◆カナダ
カナダ選手団の公式ウェアは「ルルレモン(lululemon)」が提供。オールレッドのカラーリングが印象的です。2020年東京大会までカナダチームをサポートした老舗百貨店を運営するハドソンズ・ベイ・カンパニーに代わって、ルルレモンが公式アウトフィッターを務めます。
Image by: lululemon
◆イタリア
開会式のウェアは2012年のロンドン大会からデザインを手掛けている「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」のスポーツライン「エンポリオ アルマーニ EA7(EMPORIO ARMANI EA7)」が製作。イタリア代表選手団は、表彰台や移動時にも同ブランドによるユニフォームを着用します。東京オリンピックの際には、イタリアの国旗カラーを日の丸をイメージした円形でデザインしたユニフォームで話題を集めました。
Image by: EMPORIO ARMANI
◆スウェーデン
スウェーデン選手団が大会期間中に着用する公式ウェアは「ユニクロ(UNIQLO)」が担当。天候や運動量に応じて着脱可能なデザインに仕上げました。公式ウェアの約7割に、回収したペットボトルを使用したリサイクル素材を使用しています。
◆イギリス
オリンピックのイギリス選手団チームGBの開会式および閉会式のユニフォームは「ベンシャーマン(BEN SHERMAN)」が提供。かつてイギリスの国章であったライオンのエンブレムをデザインに取り入れています。アウターのバックには「GREAT BRITAIN」のロゴをあしらいました。
◆オーストラリア
オーストラリア代表の制服は100年以上の歴史を持つ「スポーツクラフト(Sportscraft)」が製作。スポーツクラフトがオーストラリア代表の制服を手掛けるのは、今回で9回目となります。
オーストラリアチームのロゴをあしらったブーツは、国民的シューズブランド「ボレー(Volley)」が提供。ソールはヘリンボーン柄で仕上げました。
◆スイス
スイス選手団のアパレルは「OCHSNER SPORT」が製作しました。シューズは、パフォーマンスブランド「オン(On)」の防水仕様のランニングシューズ「Cloud Waterproof」と水質汚染に配慮したサステナブルなモデル「Cloudrock Edge Raw」の2型を着用。スイスオリンピック協会(Swiss Olympic)は、2028年までOCHSNER SPORTおよびオンとパートナーシップを締結しています。
Cloud Waterproof
Image by: On
◆ドイツ
「アディダス(adidas)」は、ドイツ選手団の公式ウェアキットを製作しました。ウェアには、アディダスと「TEAM D」のロゴをデザイン。レッド、ブラック、イエローグリーンの配色が印象的です。
◆中国
開催国の中国のメダル授与式用の衣装は、中央美術学院(Central Academy of Fine Arts)と北京服装学院(Beijing Institute of Fashion Technology)が共同でデザインしました。雪と雲の2つの縁起の良い伝統的なシンボルなどを組み合わせた3種類のユニフォームを用意しています。
◆韓国
韓国選手団の公式ユニフォームは、韓国で「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を展開するYoungone Outdoorが提供。デザインのモチーフには、朝鮮半島の東部を縦断する太白山脈や韓国の国旗である太極旗が採用されました。
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