Photographer: Jean-Baptiste Mondino for Parfums Christian Dior / Makeup: Peter Philips / Styling: Mariel Haenn / Hair: Ben Skervin / Manicure: Ama Quashie / Set design: Andy Hillman / Cara wears Dior Addict StellarShine - 976 Be Dior

Beauty インタビュー・対談

【インタビュー】カーラ・デルヴィーニュと再発見する「ピンク」の意味と魅力

Photographer: Jean-Baptiste Mondino for Parfums Christian Dior / Makeup: Peter Philips / Styling: Mariel Haenn / Hair: Ben Skervin / Manicure: Ama Quashie / Set design: Andy Hillman / Cara wears Dior Addict StellarShine - 976 Be Dior

 

 モデルや女優として第一線で活躍し、いつの時も自由奔放で聡明なカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)。その姿に勇気づけられ、ロールモデルとする若者も少なくない。どんなスタイルもクールな魅力で着こなす彼女が、最近ハマっているという色は"ピンク"。ディオールがピンクに焦点を当てた新リップスティック「ディオール アディクト ステラー シャイン」のミューズに抜擢され、メイクアップ クリエイティブ&イメージ ディレクターのピーター・フィリップス(Peter Philips)と共に来日したカーラと、現代におけるピンクの意味と真の魅力を掘り下げよう。

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ー まずはピンクについて、色の印象を聞かせてください。

カーラ・デルヴィーニュ(以下カーラ):父がピンク好きで、よく身につけていたのを思い出します。「本物の男こそピンクを着こなすんだ」なんて言って。父にとっては、男性らしい色に映っているんだと思います。

ー 「ピンク=女の子の色」という決めつけのようなイメージもありますよね。

カーラ:私自身もかつては"女性"と結び付けていた色でしたが、その固定されたイメージから解放された今は、ピンクに浸かりたいくらい大好き。これは男性にとっても同じだと思います。男はブルー、女はピンク、なんて単純なものじゃないと思うし、性別で何かを分けることはしない。インクルーシブな色であるべきだと思っています。

ピーター・フィリップス(以下ピーター):今回ピンクを全面に打ち出したリップコレクションを作ったきっかけの一つに、ピンクを"可愛い"という概念から解放させたいという考えがあったんです。具体的に影響を受けたのは、世界中で行われた「ウィメンズ・マーチ」。ピンク色のニットキャップを被ってマーチに参加する動きがありました。あらゆるシェードのピンク色の帽子で埋めつくされたマーチは、ヴィジュアル的にも強烈で。意見を主張する"武器"のような役割を担っていたのを見て、ピンクという色の可能性について考えるようになりましたね。

ー ピンクから思い浮かぶ言葉は?

カーラ:今回のディオールのキャンペーンに参加して、私もピンクについて考えが変わったんです。言葉にするならば、「パワフル」「プリティ」「パンク」。それぞれ意味は全く異なるけど、その幅の広さこそ、女性は何者にでもなれるという可能性の大きさを表していると感じます。

ピーター:そう、メーキャップは可愛いだけじゃなくて、パンクにだってなれる。ディオールがリップスティックを作り、色が持つメッセージを発信することは、女性が伝えたいヴィジョンを強くする手助けになるかもしれないと思ったんです。

ー 特別なキャンペーン撮影だったようですが、カーラさんにとってどんな体験でしたか?

カーラ:夢のようでした。動画はマンハッタンの中心で道を封鎖しての撮影だったので、「これは一大事だ...」と。でも自分自身を止めるものは、自分の恐怖心しかなかった。なので覚悟を決めて、ロックスターをイメージして思い切ってダンスしました。演技をしたわけではなくて、ステージの上で自分がなりたい女性像になったんです。

ー 自分自身が解放されたんですね。

カーラ:フェミニニティとは何か、ピンクとは何か、自信を持った女性でいるとはどういうことか......そういったことについて考えさせられた、目が醒めるような体験でした。ピンクやヌード色の服はプライベートでは着たことがなかったんですが、撮影をきっかけに今は一番好きな色と言えるくらいハマっています。なので「サンキュー ディオール!」と言いたい。学校よりも良い授業になりました(笑)。

ー 私服ではどのようにピンクを取り入れるのが好きですか?

カーラ:まだ初心者なので、バッグや靴下にポイントとして取り入れています。あと私の意見を聞いて欲しいという場所に行く時には、ブラックスーツにピンクのリップスティックを合わせたり。そうすると、口元に注目が集まるはずなので。

ー カーラさんにとってフェミニニティとは?

カーラ:自分自身を受け入れること。女性らしい一面だけではなく、自分の中にある男性らしい一面を受け入れることもフェミニニティの中には含まれていると思うんです。あとは、強くあること。恐れないこと。自分が正しいと思うもののために声を上げて、戦うこと。

ー そういった強さはどのようにして培われたのですか?

カーラ:強くいることは、私にとっても簡単なことではないんですよ。以前は自分を表現することが怖かったんです。歌ったり演技をすることはあっても、心にあることを表現することはなかったし、自分自身でもわからなかった。そうしていると感情が溜まりに溜まって、ある日限界に達して乾癬の症状が身体にでてきてしまったんです。内に溜めていたあらゆる感情や思いが、自然とこぼれ出てきました。それをきっかけに自分の意見を言うようになったり、必要な時にはノーと言うようになったんだと思います。他人からぞんざいに扱われることは許さないし、自分のために自分で立ち上がる。今でもたまに、声が小さくなりかけている自分に気づくこともありますが、そんな時には自分に言い聞かせています。もう以前の私じゃない。沈黙することはないんだと。

ー とてもパワフルな魅力を感じます。その根源はどこに?

カーラ:これまで戦ってきた、あらゆる世代の女性からでしょうか。女性が経験してきた困難や苦しみはとても大きいにもかかわらず、それらは常に軽視されてきたと思うんです。彼女たちは決して全員が社長とか起業家というわけではなく、家族であったり、友人であったり。女性たちが信じるもののために戦う姿を見て、パワーをもらいますね。 

ピーター・フィリップスとカーラ・デルヴィーニュ

ー 女優やモデルなど様々な顔を持っていますが、「ディオール アディクト ステラー シャイン」でそれぞれのモードにおすすめのリップの色は?

カーラ:メイクはセルフケアの一種だと感じます。ちゃんとメイクをすることで、演じたいキャラクターに入るきっかけにもなる。モデルの仕事だったらフェミニンだけどタフなピンク色の「976 ビー ディオール」を選びますね。必然的につけている時間が長くなるから、一番お気に入りのカラーを。演技の仕事だったら、もう少しナチュラルな「260 ミラージュ」。たくさん口を動かすから、少し落ちても気にならない自然な色で。あと歌う時には、グリッターが入っていてダークでパンキッシュな雰囲気の「891 ディオールセレスティアル」。シックだし、エッジが効いているでしょう?

 私はよく喋るから唇が乾燥しやすいんですけど、このコレクションはたっぷり保湿されるのが一番好きなポイント。まるでリップバームみたいに潤うんですよね。

ピーター:保湿、長持ち、発色といった、全てにおいて"約束を守る"リップスティックですから。全てのカラーで同じ感動が味わえて、どういう自分を演出したいのかによって、色を選ぶことができるんです。

ー 最後に、カーラさんが人生で喜びを感じるのはどんな時でしょうか?

カーラ:天気はすごく大事かな。晴れの日も好きだけど、同じくらい雨の日も好き。あとは、寝ること、良い映画や音楽に触れること、友達や家族、犬と過ごす時間!旅をしたり、違う街で過ごす時間も。美味しいご飯、満腹、世界平和ですね。

 

(聞き手:谷桃子)

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