Fashion インタビュー・対談

【インタビュー】世界に挑むクリスチャン ダダ、M&Aを経てパリコレに


―今後の目標について教えてください。

 メゾンと戦っていけるブランドを目指します。そのためには1年以内に強いチームを作ることが必要で、それができればパリでも十分勝負できると考えています。

―今回パリでショーを見てきたそうですが、影響を受けたブランドはありますか?

 「Valentino(ヴァレンティノ)」はレベルが違いましたね。ショーピースを含めクオリティがとても高く、時代に合った物作りをしている。僕はこれまでコンセプチュアルと言われる服を作ってきたのですが、メンズウェアをメインにシフトした事もあり、年を重ねることで自分の着たい服や着てほしい服を作りたいという気持ちが強くなってきました。クリエイティブなんですが、街にいる姿をイメージできる服。自分がやりたいことはこういうことなのかもしれないとパリに行って気づきましたね。

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東京コレクションで発表した過去の作品


■パリデビュー前最後の国内ショーについて

―2014−15年秋冬コレクションのショーは3月28日に開催します。

 僕の30回目の誕生日に行います。正直東京でショーをする予定はなかったのですが、感謝の意を込めて単独ショーをオフスケジュールで行うことにしました(場所は非公開)。 そして、今回のコレクションは6月のパリで発表するコレクションに関連していて、「始まりと終わり」を意味した「∞(インフィニティ)」というタイトルのショーを実施します。

―東京もメンズだけを発表?

 ウィメンズもメンズ同様に100型近くデザインしていたのですが、中途半端にならないようにメンズだけに絞りました。

アメリカのハードロックバンド「KISS」が出演した前回のような仕掛けは?

 ないですね(笑)。今回は真面目に服を見てもらおうと思っています。

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「CHRISTIAN DADA」の2014年春夏コレクションでゲスト出演した「KISS」

■売り上げ10倍を目指す

―「CHRISTIAN DADA」より下の世代のブランドが育っていない国内の状況についてどのように考えていますか。

 僕より年下で、ブランドとしてしっかり機能しているのは「mame(マメ)」くらいでしょうか。デザイナーを目指している人もいると思うのですが、業界の現状を知ってしまうと目指したくても目指せない。世間的に見れば「CHRISTIAN DADA」もまだまだですが、それすらおびやかすブランドが出てきてないということは問題で、このままではいつ東コレが終わってもおかしくないと危惧しています。

―今後3年間の目標は?

 売り上げを3年以内に10倍近くまで伸ばしたいですね。そして世界の人に「CHRISTIAN DADA」というブランドを知ってもらいたい。日本のファッションが終わったと思われないように。自分は結果を出すだけですので、今まで以上に努力するだけです。

■ 森川マサノリ
1984年3月28日生まれ。「Charles Anastase」より独立後、2010年A/Wより「CHRISTIAN DADA」をスタート。2011年A/Wより単独ランウェイ形式にてコレクションを発表。2011年6月に行なわれたMTV AID JAPAN AWARDの「LADY GAGA」の衣装を手がけ、紅白インタビュー衣装などにも使用される。2012年A/Wより日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)に加入し、コレクションを発表。2012年4月には「LADY GAGA」世界ツアーの衣装をアルマーニ以外でのデザイナーとして初選出される。2013年AWコレクションではDHLデザイナーアワードを受賞。2014年SSコレクションでは「KISS」との世界初となる衣装提供、コラボレーションショーを発表した。

http://www.christiandada.jp/

(聞き手:芳之内史也)

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