ディオール メンズ2022年フォールコレクション
Image by: DIOR
「ディオール(DIOR)」が、イギリス・ロンドンでメンズの2022年フォールコレクションを発表した。ロンドンはアーティスティック ディレクター キム・ジョーンズ(Kim Jones)の出身地で、ディオールにとってこの地でメンズコレクションのショーを開催するのは初めて。時代を切り拓いた作家であるジャック・ケルアック(Jack Kerouac)からインスピレーションを得て、代表的な小説「オン・ザ・ロード」がランウェイに再現された。
「オン・ザ・ロード」の原稿がランウェイに
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1957年に刊行されたジャック・ケルアック二作目の小説「オン・ザ・ロード」は、主人公が親友とともにアメリカを横断し、南部からメキシコシティへと放浪する物語。ビート・ジェネレーションの最高傑作として広く認められ、後のあらゆるカルチャーに影響を与えた作品として知られている。3週間で書き上げたという初稿は、一枚につなげた紙にタイプライターで打ち続けたもので、長さは36メートルに及ぶ。今回のランウェイはそのロール状の原稿を模しており、ロールが転がって現れたオン・ザ・ロード=路上でショーが行われた。
クチュールとアメリカのスポーツウェアが融合
2022年フォールコレクションは、ディオールを象徴するクチュール技術とアメリカのスポーツウェアのモダンでカジュアルな着やすさを融合。テーラードジャケットにテクニカル素材のスポーティなショーツを合わせたり、フェアアイルニットやビーニーにはスパンコールを刺繍、バイアスチェックのジャケットにはウォッシュドデニムを合わせた。ニットのセットアップやスウェットといったリラックスしたアイテムも。
Image by: DIOR
ファーストとラストのルックにプリントされているのは、「オン・ザ・ロード」から派生した「Visions of Cody」初版本のジャケットイラスト。ジャック・ケルアックのポートレイトを編み込んだニットも登場した。
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「サドル」バッグとハイキングブーツを旅の供に
アクセサリーもスポーティな装いで、アイコンとして人気を博す「サドル」バッグにクライミング用のコードやメッシュ素材を用いるなど、細部をアップデート。実用的なウエストバッグなどに用いられた「ディオール オブリーク」モチーフにはユーズド感のあるカーキとインディゴを取り入れ、オン・ザ・ロードが当時影響を与えたヒッピーカルチャーの余韻を残している。また旅の要素が加わったのも特徴で、ブックキャリアがiPhoneケースとしてリデザインされた。
Image by: DIOR
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フットウェアの注目は、様々な色柄のソックスと合わせたハイキングブーツ。また、クラシカルなダービーシューズやロープストラップサンダルなども登場している。
コレクションに参加したセレブリティ
眞栄田郷敦
Image by: Takao Iwasawa
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