ライアン・グッド
Image by: FASHIONSNAP
ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)とクリエイティブディレクターのライアン・グッド(Ryan Good)によるファッションブランド「ドリューハウス(drew house)」が、国内初のポップアップを開催した。11月17日から20日までの4日間限定だったが、連日行列を作る人気ぶり。19日にはサプライズでジャスティン・ビーバー本人が来店し、話題を集めた。そもそもドリューハウスとはどんなブランドか?ポップアップにあわせて来日したライアン・グッドにブランドの立ち上げ経緯や、提案したい世界観について話を聞いた。
—ジャスティンと出会う前のことを教えてください。
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2007年頃からアッシャー(Usher)のアシスタントをしていました。家事をしたり、空港に迎えに行ったり、彼の犬の世話をしたりしていましたね。
—当時の夢は?
ラッパーを目指していました。あとは役者として成功できたら、とも考えていましたよ。
—ファッションへの興味はいつから?
子どもの頃から服は好きでしたが、職業にできるとは思っていませんでした。スケートボードと、釣り、スポーツが好きなのでその3つの要素を組み合わせたスタイリングを個人的に楽しんでいたような感じです。
—ジャスティンとはどのように知り合ったんですか?
アッシャーからの紹介です。2008年にジャスティンがアッシャーの「RBMG Records」にサインした際に「新しいアーティストだよ」と紹介されました。アッシャーから「ジャスティンのスタイリストを任せる」と言われたんです。当時はスタイリストが何なのかもわかっていないような状況だったので、何をしたら良いのかという感じでしたよ。
—ドリューハウスの立ち上げは2018年。約10年はスタイリストとして活動していた?
ジャスティンのスタイリングをしながら、役者の仕事をしたり、アニメーション作ったり。粛々と自分のプロジェクトを進めていました。
—そこからどういった経緯でブランドの立ち上げに?
最初に立ち上げのアイデアを出したのはジャスティンだったんですが、ファッションの話で共感し合うことが多く、話しているうちにブランドへと繋がった感じです。そもそも僕とジャスティンの関係が始まったのはスタイリングなのでファッションがベースにありますし、好きなものが似ているんです。
—ドリューハウスはジャスティンのミドルネームのドリューとハウスを組み合わせた造語ですが、実際に同名の家がロサンゼルスのサンフェルナンド・バレーにあるそうですね。
ポップアップ会場の2階はドリューハウスのリビングルームを再現しました。ドリューハウスでは、喜びと愛と平和を大事にしていて、誰もが自分らしくいれて、愛され、励まされ、大切にされる場所を目指しています。ウェアでも同じように“誰もがハッピーになれるもの”に重きをおいてモノ作りをしています。
—ブランドを象徴するスマイリーフェイスの意味は?
最初はノートに何気なく書いたスケッチだったんですが、スマイリーフェイスは世界共通で誰とでも喜びを共感できるので、ブランドの象徴的なロゴとして使用しています。
—ジャスティンとの役割分担は?
クリエイティブディレクターなので、クリエイティブ面は私が基本的に担っていますが、ジャスティンとの話し合いから生まれるものがほとんどです。シルエットやグラフィック、カラーなどアイテムについても細かく話し合いますし、ブランドの方向性についてや、どうすれば皆んなにメッセージが届けられるかもよく議題にあがります。
—実店舗を持たずにポップアップとオンラインストアだけで展開しています。
今は世界中にドリューハウスの世界観を共有することが目的なので、1ヶ所に店舗を構えるよりも色々な場所でポップアップを出店することが大事だと考えています。
—ポップアップは今回が4回目ですが、出店先に日本を選んだ理由は?
日本は凄く影響力のある場所だと思っています。街は綺麗だし、文化も素敵。ストリートのファッションからインスピレーションを受けますし、ご飯も美味しい。ずっとポップアップをやりたいと思っていた場所で、日本にいるだけでもアイデアがどんどん湧いてきます。
—本国のドリューハウスをイメージしたというスペースには、「NINTENDO64」が置いてありますが、これは日本用に用意したものですか?
いえ、実際にロサンゼルスの家にある物を持ってきました。普段から遊んでいるんですよ。ソファだったり、テーブルもロサンゼルスから用意しました。ドリューハウスの居心地の良さを皆さんに感じて欲しかったので。
—普段はドリューハウスのどこで過ごしているんですか?
だいたいソファで作業しているか暖炉の前にいますね。あとは自転車で近所をブラブラしたり。外のプールの掃除をしながら、鳥を眺めたり、プールで溺れちゃっている蜂が多いので助けてあげたりしています。そういった日々がデザインのインスピレーションになっています。
このウサギ、コヨーテ、クマのクッションは実際にドリューハウスの近くに生息している動物たちなんです。そして、クッションと同じ素材でパファージャケットを作ったりもしました。
—今回のポップアップでは連日行列で、盛況でした。
日本でも多くの人がドリューハウスのアイテムを着てくれていて、ドリューハウスのコミュニティがどんどん大きくなっているのだと実感でき感動しました。「誰もが特別で愛や喜びを大事に」という私たちのメッセージが伝わっていれば嬉しいです。
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