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業界徒然日記《4》インフルエンサーは職業?読者モデル佐々木さんの場合

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 業界で働く人達の通常では語られることのない"本音"を覗く人気連載「業界徒然日記」。今回は読者モデルとして活動する佐々木 友梨さん(仮名)。就職する気も起きず、毎日をなんとなく過ごし続ける佐々木さんの8月2週目は?ちなみに周りに似たような人がいても、あくまでもフィクションです。

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- プロフィール -
氏名:佐々木 友梨(仮名)
年齢:22歳
職業:学生・青文字系読者モデル
大学:青山学院大学
年収:約100万円(仕送り別)
住居:渋谷区
家賃:8万7千円
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青山に大学があるため、ほぼ毎日原宿で過ごす22歳。買い物中にモデルハントされたのをきっかけに読モの道を歩む。周りもほとんどが読モかサロモのため、仕事について特別な感情は無し。大学卒業後にプロ読モになる気もないが、就活する気は現状ゼロ。

■8月8日(月)

朝からサロモの仕事で美容室へ直行。表参道の店舗だから近くて良かった。最近朝起きるの撮影の時だけだなー。担当の美容師さんとおしゃべりしながら準備完了。2時間弱の撮影を終えて、すぐに次の美容室に向かう。今回は衣装が自前なので撮影終了後そのまま解散だけど、衣装を向こうが用意してくれる時は着替えなきゃいけないのでもっと時間がかかっちゃうんだよね。今日はモデル代として3000円×2撮影で計6000円。夕方から来週のヘアショーの打ち合わせと称して、美容師さんとご飯。といっても、渋谷の「鳥貴族」なんだけどね。友達と一緒なら安く上げたいから迷わず金麦を頼むんだけど、今日は生ビールにしよ。

※金麦を頼む→デカイと話題。これ1杯で終了する人も多い

■8月9日(火)

大学も夏休みということで11時起床。彼も今日は仕事がお休みなんだけど、15時までモデハンをしなきゃいけないらしく16時くらいからデート。そう、彼は美容師なのです。読モ超絶あるあるパターンで自分でも萎えたけど、しょうがない(笑)。原宿からぶらつきながら、キャットストリートを渋谷まで歩く。今日は「腹八分目」で夜ご飯。異様にボリュームのある唐揚げをつつきながら、彼の仕事の話を聞く。「友梨は就職するの?」の一言に何も返せず。周りはほとんど決まっていて、私くらいだもんな決まってないの。読モで食べていけるとは私も思っていないけど、就活するきっかけがないんだよね。

※読モ超絶あるあるパターン→カフェオーナーの彼もよくみかける

■8月10日(水)

11時起床。用事があったため学校に寄った後、雑誌のスナップ企画撮影に参加。この炎天下のなかカメラマンと編集さんが原宿ローソン前でひたすら人待ちしていて、大変そうだなと人ごとのように思う。最近の雑誌スナップ企画で多いのが1ルックのみだと報酬なし。2ルック目から報酬が発生する形態。今回は、ボランティアで終了。なんでボランティアでもやるのか、と聞かれることがあるけど露出がないと他媒体やサロモとかの有料の仕事が来ないのです。なので、媒体さんとは持ちつ持たれつで有料、無料を織り交ぜながら参加する子が多いかな。撮影が終わった後は、東急プラザで他の読モの子や美容師さんと喋る。最近の話題は、「ポケモンGOまだやってる?」。流されやすい私は、すぐに飛びついてすぐにやめました(笑)。

※媒体さんとは持ちつ持たれつ→相性が良い媒体に巡りあうのが読モを続けられるコツ

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■8月11日(木)

朝起きてコーディネートの確認で鏡を見た時に、「もっと髪を長く伸ばしたいなぁ」と唐突に思う。サロモの仕事をするとちょっとずつ切られるから髪が伸びないのが悩み。まぁ、来週ヘアショーでガッツリ切られるからその後考えてもいいけど。髪型変わると今までの服が似合わなくなったりするので、そこも悩ましい。夕方に紀伊國屋書店で業界地図を立ち読みして、大学の同級生と飲み会。みんなから「いまさら?」と失笑を買う。遅いよね笑、やばいよね笑、なんて言っても始まらないので明日辺りからアパレル系の販売職でも探そうかな。飲み会の話題は、同じクラスで就職最難関企業に受かった男の子の話。気になっちゃうよね(笑)。

※就職最難関企業に受かった男の子→その中でも転勤がない企業が最人気

■8月11日(金)

今日も撮影なし、だけど原宿をプラつく。原宿に行くと知り合いが沢山いるから、暇つぶしには最適。ただ、原宿学生読モは23歳くらいまでという微妙な不文律があってその年齢になるとみんなまったく見かけなくなるんだよね。やっぱり、学生のうちだけということなのかな。見かけるとしても原宿のショップに就職した人とかだしね。今日はCHICAGO、サンタモニカ、SLOWというお決まりの古着屋からのラフォーレを偶然会った読モ友達と巡る。それと、彼の誕生日が近いのでプレゼントの下見でジャイルのギャルソンで香水を探す。私のオススメは「WONDERWOOD」だけど、冬向きだからもうちょっと探してみよう。

※23歳くらいまでという微妙な不文律→これを無視できないとプロ読モにはなれない

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■8月13日(土)

今日は、知り合いのブランドが開くパーティーに参加。読モ、インフルエンサーなどが大集合。最近はインスタに投稿して欲しい要望が結構あって「かわいい!」「有名!」よりも「インスタで拡散力のある」人がVIP扱いみたい。私は、フォロワー1000程度の弱小アカウントのため賑やかしとして参加。こういうパーティーって華やかに思われがちだけど、意外にガチ仕事の人が多く騒ぐ人もいないので普通よりも落ち着いていて安心。今日は、ほどほどに飲んで帰宅。それにしても来場者のインスタ投稿にタグ付けされまくってて軽く引く。写りが悪い写真もたくさんあるからなぁ。いちいちタグ外すのがめんどくさいんだよね。

※来場者のインスタ投稿に自分がタグ付け→写っていないものでも何故かタグ付けされるのがあるある

■8月14日(日)

昼過ぎに起きる。随分前に登録していた就活サイトに久しぶりにログインする。まだエントリーを受け付けている会社が多くてホッとした。色々見て、何社かピックアップしてエントリーをしておく。夕方からは、同い年の読モ仲間と飲み。みんな大学生で、卒業後は一般企業に就職予定。みんな(私以外)進路が決まっているからか卒業旅行の話で盛り上がる。はぁ、就職ホントに決めないとってボヤくと「いっそインフルエンサーになっちゃいなよ!」と言われる。職業欄にインフルエンサーって書くと変だよね。まぁ、読者モデルも知らない人から見るとなんのこっちゃだけど(笑)。ちなみに帰宅後、「インフルエンサーなるには?」でググったのは内緒の話。

※職業欄にインフルエンサー→実際は、自営業と書かれることが多い

【業界徒然日記】
《1》「ロレックスはいつ買える?」高級時計販売員 佐藤さんの場合
《2》「あー、彼氏欲しい。」早大生インターン 皆藤さんの場合
《3》年収3000万の悩める独身貴族 ブランド社長山口さんの場合


> この日記はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。

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