
Image by: FASHIONSNAP

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大自然など開放的な空間で、日常のしがらみを忘れて音楽と自由を謳歌する。そんな野外音楽フェスの季節がやってくる。その中でも大きな影響力を持つのが、2027年に30周年を迎えるフジロックフェスティバルだ。FASHIONSNAPでは、7月24日の開幕に先駆けてファッションに関わる業界人フジロッカーに話を聞き、今年のフェスコーディネートや、現地での必携アイテムを紹介する連載企画を実施中。
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第3弾のゲストは、フジロッカー歴20年というPRコンサルタントの大澤祥子さん。誰もが知るラグジュアリーブランドで経験を積み独立、長年ファッション業界の最前線に身を置く大澤さんは、どんなスタイルに身を包み、年に一度の大イベントを満喫するのか。毎度お馴染みの人も、初めて参加する人も、参加を迷っている人も参考にしてみては?
■大澤祥子
外資系ラグジュアリーブランドでPRを経験後、独立。2025年にAeShoco Inc.を設立し、PR・ブランド戦略を軸に国内外ブランドのコミュニケーションを支援している。
Instagram:@shococolate__
東京に帰ってそのまま飲みに行ける“いつもの服”

環境が過酷な野外フェスでも、「なるべくいつも通り」のコーディネートを組むのが大澤さんのこだわり。山中で行われるフジロックは足場がとても悪いため、靴だけはアウトドア仕様にするのだとか。

大澤祥子
普段着ないアウトドアウェアで固めたり、フェスっぽいコーディネートで参戦した時期もありましたが、何度も通ううちに今のスタイルに。木陰や小川でのんびり過ごす時間が増えて、大層な装備が不要になったこともあります。東京に帰ってそのまま飲みに行けるかどうかが、フジロックでの服選びのポイントです(笑)!
シューズは「テバ(Teva)」が今年3月に発売した新作サンダル「ハリケーン XLT3(HURRICANE XLT3)」をチョイス。9年ぶりのリニューアルとなった新たなシグネチャーモデルは、スタイルアップとクッション性を両立した厚底ソールが特長だ。


大澤祥子
忙しなく動き回っていた若い頃はマウンテンブーツ一択でしたが、ゆったり自然を楽しむ余裕ができた今はサンダルが気分。川遊びもストレスなく楽しめるのが嬉しいです。この新作はソールがアップデートされていて、クッション性とグリップ力がとても高いので、アップダウンが激しくて足場の悪い苗場でも安心です。
「いかにもフェスらしい特別な格好は気恥ずかしさがある」と語る大澤さん。フジロッカー定番のポンチョなどの雨具はあえて持たないのがポリシーなのだとか。古着屋で購入した「ワイルドシングス(WILD THINGS)」のマウンテンジャケットは、現行品にはないレトロなカラーリングがお気に入り。



大澤祥子
フジロック名物の急な大雨。雨に濡れると冷え込んで体力を奪われるので、アウターは必須です。ただ、東京で使わないものは極力持ちたくない。普段着としても着たいものを選ぶようにしています。
ボトムスは「ユニクロ(UNIQLO)」のショーツ、トップスは「プラダ(PRADA)」のパックTシャツのメンズサイズをセレクト。アクセサリーは、「ティファニー(Tiffany & Co.)」はネックレスに、「ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」の「アルハンブラリング」、「カルティエ(Cartier)」のトリニティリングを合わせた。






大澤祥子
ウェアは基本的に汚れても気にならない色や素材のものを選びます。Tシャツは柔らかい生地感と、他にはない独特なサイズ感がお気に入り。プラダの隠れた名品で、長年着続けている私の定番アイテムです。
長年通う中で荷物が年々少なくなっていったという大澤さん。今ではサコッシュ一つで足りるミニマムな装備に。真夏の野外フェスの必須アイテム、サングラスはプラダのものを選んだ。




「ミステリーランチ(MYSTERY RANCH)」のサコッシュは、雨にも負けないミルスペックの機能性が魅力。荷物が少ないので、これとボトムスのポケットで十分です。
フジロックに何を持っていく? 必携アイテム4選
ヘアクリップ


大澤祥子
雨風にさらされることも多いフジロックでは、髪をまとめるヘアクリップが個人的には必須。これで髪を留めてフードをすっぽり被れば帽子要らずです。
ハンカチ

お手洗いや食事の際などに不可欠なハンカチは、フジロッカーそれぞれの個性が垣間見える小物の一つ。

大澤祥子
長く通っていると年々オシャレをしなくなるというか、汚れることを前提とした服装になってくる。そんな中で、小物だけでも自分の趣味を全開にしたお気に入りを選んでおくと、気分が上がるのでおすすめです。
日焼け止め

ファッションだけでなく美容にも深い知見を持つ大澤さん。フジロックでは、日焼け止めの塗り直しを前提としたミニマルなメイクを心がけているという。

大澤祥子
どれだけ丁寧にメイクしても汗と雨ですぐに崩れるので、フジロックではなるべく日焼け止め1本で仕上げています。「アスタリフト(ASTALIFT)」の「D-UVシールド トーンアップ ローズ」は、高機能な紫外線カット効果はもちろんですが、綺麗にトーンアップにしてくれるのでノーファンデメイクにピッタリです。こまめに塗り直せば紫外線対策と化粧直しを両立できます。使い続けて7本目のお気に入りアイテムです。
絆創膏


大澤祥子
足場の悪い場所を一日中歩き回るので、怪我だけでなく靴擦れなども起きやすいです。もちろん自分のためにも持つべきなのですが、誰かが困っている時にあげられるようにしたくて絆創膏は常時携帯しています。
「困った時はお互い様」
──大澤さんのフジロックでの過ごし方を教えてください。
絶対に観たいアーティストは事前にスケジュールに組み込みつつ、基本的にはその時々で思うままに過ごしています。遠くから聴こえる音楽を楽しみながら川遊びしたり、ライブを観ている時間以外も豊かなのがフジロックの魅力です。フェスならではの屋台飯を囲みながら、お酒を楽しむのも好き。東京でなかなか会えない友達に再会できる場でもあって、ひっきりなしに乾杯しています。終演後は、DJやシークレットライブで夜通し盛り上がるエリア「パレス・オブ・ワンダー」で、友達と集まって朝まで飲んだり踊ったり。フジロックではお酒の失敗も多いですが、それは東京と変わりませんね(笑)。
──これまでのフジロックで一番思い出深い出来事は?
2007年にフランスのエレクトロバンド「ジャスティス(Justice)」のライブを初めて観たことです。当時はジャスティスをはじめ、「フェニックス (Phoenix)」や「MGMT」などのインディーロックをよく聴いていて、彼らのファッションやライフスタイルにも大いに影響を受けていた時期でした。大自然の中で観た彼らのステージは開放感と一体感に満ちていて、「音楽ってこんなに自由なんだ!」と感動したことを覚えています。
──今年の注目アーティストは?
「ザ・エックス・エックス(The xx)」ですね。実は彼らの存在を初めて知ったのもフジロックだったんです。静けさと高揚感が入り混じるサウンドが印象的で、それ以来ずっと好きなバンドです。あとは韓国の「ヒョゴ(HYUKOH)」も楽しみ。ただ、未知の音楽との出会いもフジロックの醍醐味なので、あまりスケジュールを固めすぎずに楽しもうと思います。
──大澤さんにとってフジロックとは。
月並みですが、夏の風物詩です。毎年7月の終わりに開催されていることもあって、周りがフジロックの話題で浮き足立ってくると「夏が来た」という感じがします。あと、人は支え合って生きていると実感する日でもあります。先ほどの絆創膏の話と同じように、そこかしこで誰かが誰かに手を差し伸べているんです。「困った時はお互い様」という優しさと素直さを思い出せる場所です。私も絆創膏を貸してあげる分、色々なものを人から借ります(笑)。
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