Fashion インタビュー・対談

【トップに聞く】ジュン 佐々木進「ファッションは"糸へん"だけではない」

ジュン 佐々木進
ジュン 佐々木進
Image by: Fashionsnap.com

 1958年にメンズアパレルブランド「JUN」を立ち上げ、銀座に直営1号店を出店してから半世紀の歴史を築いてきたジュングループ。ファッションを文化として捉え、食や音楽、ワイナリーやゴルフ場といった分野にも事業を広げた。近年では海外ブランドの導入や新業態の立ち上げ、M&Aなど新規事業に積極的で、ツリーハウスを設けた「BIOTOP」やプール跡地を利用した「the POOL aoyama」といった個性的な店作りでも評判が高い。ファッションビジネスの新しい形を築き上げてきた先代の理念を引き継ぎ、2000年にジュングループの2代目代表取締役社長に就任した佐々木進氏が取り組んでいるという「文化創造」と「イノベーション」とは。

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■多角化するジュングループ

―今年で創立から57年。ファッションを軸に事業を広げているジュングループの理念は?

 「ライフスタイル イノベーター(文化生活支援事業体)」です。我々のミッションは、お客様のライフスタイルを新しくしていくお手伝いをすること。会社としては今年で創立57年ですが、かなり早い段階から「ファッションは糸へんだけではない」という考えで、様々な事業を手掛けてきました。そして「ものづくりにこだわる」というDNAを受け継いでいます。とことんこだわる姿勢は、グループ全体で共通していますね。

―長引く不況や原料高、そして増税など、ものづくり企業にとって逆風の時代が続いています。

 「作れば売れる」という時代には戻らないでしょう。厳しいですが、この時代を生き抜くには企業努力をしながら、ものづくりに関わるあらゆる側面でイノベーションを起こしていくしかないですね。増税に関しても、長期的に見れば今回の8%は段階に過ぎず、将来的には10%以上になるかもしれない。避けられないコストアップや、外部環境にいかに対応できるか。工夫と努力は常に必要です。

―足元の景況感や消費の動向についてどう見ていますか?

 アベノミクスによって先行きの不安感が払拭されて、見通しは良くなってきたんじゃないかと感じています。でもまだ、積極的にお金を使っているのは貯蓄がある富裕層や高齢者、そして一部の成長産業の方々ではないでしょうか。我々は愚直に、新しい価値を提案していくしかありません。

―厳しい時代にも積極的に新事業に乗り出し、業績を伸ばしている印象があります。

 今期のグループ売上高は608億円。来期は660億円を目指しています。会社として伸ばしていくためには、トップマネジメントと、社員を含め全体的なモチベーションが重要。明確に会社を前に進めていくという意識を持ってるかどうか。これらが形になり、業績に現れてきたのではないでしょうか。


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