デジタルクリエイターのkemioがプロデュースする自身のオフィシャルグッズサイト「kemio store」。2020年からスタートして5年目となる今年、11月22日から28日まで、“DROP 10”と題したラストコレクションを発売する。30歳の誕生日を迎え、同コレクションをひとつの区切りとして次のステップを歩み出すkemio。その門出を記念して、長年のファンであり、「いつか同じ土俵に立って仕事がしたい」という夢を公言してきたYouTuberのしなことの対談企画が実現!ファッションディレクターの軍地彩弓が聞き手となり、お互いから受けた影響やファンとのつながりの作り方についてトークした模様を、2人が撮影した写真とともにお届け。
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原宿といえばkemio、しなこは原宿の最後の希望
しなこさんがkemioさんのファンになったきっかけは?

軍地彩弓

しなこ
一番最初に知ったのはツイキャスというアプリでした。高校の頃はSNSが禁止されていたのですが、ツイキャスなら大丈夫かなと思って見始めたのがきっかけです。kemioさんの配信を見るのが部活後の楽しみで。その当時から、kemioさんは配信でも素直な言葉を発信していて、その姿をみてファンになりました。

kemio
めっちゃ、ありがたいです。配信を始めた当初から応援してくれていてくれたなんて。もともと、しなこちゃんがいろんなところで活動の幅を増やしているのを見ていたんです。だから今回こうやって一緒に取材を受けることができたのも嬉しいです。


しなこ
kemioさんは私の原点。kemioさんがきっかけで原宿が好きになって、私にとっては原宿といえばkemioさんでした。

kemio
そう言ってくれて嬉しい! むしろ、しなこちゃんは原宿の最後の希望だよー。


チャレンジする姿が生み出すループ
kemio は2013年から当時流行り始めた配信プラットフォーム「Vine」で動画投稿をスタート。その後、Twitterのストリーミングサービス「ツイキャス」や「YOUTUBE」などSNSを通じて活動を広げ、2016年ロサンゼルスに移住した。

しなこ
どんどんいろんなことに挑戦して、kemioさんがアメリカに行ってしまった時はちょっと寂しかったけど、kemio storeをオープンしてくれてすごく嬉しかったんです。ちゃんとファンのことを考え、置いていかないでくれて。挑戦し続けるkemioさんが大好きだから、ストアができたら毎回新作を爆買いしていました。

kemio store DROP10 STICKER SET(1850円)

kemio
しなこちゃんのことは、ファンとしても最初からずっと存在は認識していたし、共通の友人もいたから活動は知っていたんだけど、コロナ禍にASMRでしなこちゃんが一気に有名になった時に、「あ、あのしなこちゃんだっ!」ってなったの。

しなこ
本当ですか? すごい!

kemio
どんどん活躍するから、「もっと、いけいけー!」って思っていた。僕はしなこちゃんがやっていることはできないし、しなこちゃんもぼくがやっていることはできない。そうやって社会が回っているの。だから、自信がないなら、自信があるようにふるまっちゃえばいいと思う。みんなが僕を通して夢を掴んで、それをこうやって出会えたときにシェアしてくれることがすごく嬉しい。本当にありがたい気持ち、頑張ってくれてありがとうねって。
しなこさんにとって、kemioさんはどんな存在ですか?

軍地彩弓

しなこ
ずっと、チャレンジする姿を見せてくれる人。その影響もあって、私も変化し続けようという思いを強く持つようになりました。私はkemioさんを真似している部分が大きいんですが、「自分の好きなことに素直でいることが人生の幸せ」ってことをkemioさんに教えてもらいました。

CLAY Kemio LONG T-SHIRT (7000円)、keddy MUG(2500円)

BOUQUET SWEAT(8500円)
2人の共通点は?

軍地彩弓

kemio
しなこちゃんはスタートから自分の夢もあったし、自分のやりたいことも明確に、ヴィジョンを持っていて、やりたいことを発信していた。その姿を見て、応援したいと思ってくれる人たちがついてきてチームを作っているイメージ。そういう部分ではすごく共通しているかな。

しなこ
kemioさんもなかなか世間に認めてもらえなくて悔しい期間があったそうですが、私もなかなかうまくいかない時期が長くて。一生懸命やっても求められない辛さを知っています。でも絶対諦めたくないと思ったのは、kemioさんが常に進化していて、カリスマな姿を見せてくれたから。

kemio
僕の方がしなこちゃんをめちゃくちゃ尊敬しているのに!

しなこ
嬉しすぎます!私は自分のことを“好きにまっすぐなプリンセス”って呼んでいるのですが、自分の好きに素直でいることが私の幸せなんです。先生や友達といった周囲や世間の言葉のせいで、自分の“好き”を我慢しちゃう方に、「まっすぐ生きていいんだよ」って伝えたくてこの活動をしています。みんなが自分の好きに蓋をしてしまうような世の中じゃなくて、自分の好きに素直になってハッピーを感じながら、なりたい自分になっていくこと。みんなが幸せになれる世の中にしたいし、それを伝えたいです。

kemioさんの言葉で印象に残っているのは?

軍地彩弓

しなこ
本(初の著書「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」)を出す前から、よくkemioさんが言っていた「毎日がランウェイ」という言葉にすごく刺激を受けました。なのでどんなお食事会でも、毎日が自分の作品と思っておしゃれしています。
「表現のプラットフォーム」は新たなフェーズへ
kemio storeについて伺います。ブランドを作るきっかけについて教えてください。

軍地彩弓

kemio
アメリカに行くタイミングで、ファンの方と繋がるツールが欲しいなと思って立ち上げました。もともとグッズを作ったことはなかったんだけど、すごく興味があって。考えていた時に、(現在kemio storeを運営する)コネクトさんとご縁ができました。当時はコロナ禍で世界中がロックダウンだったのですが、リモートでの会議や商品のやりとりして、ようやく2020年の10月16日、自分の誕生日にリリースできたんです。
あくまでもファンの方のためのグッズを作りたかったので、「こんなものが欲しい」が詰まったものを作るために、SNSでアンケートを取ったりしたり。

FLOWER CARABINER(2800円)

右上:ノベルティ、左下:RANDOM KEYCHAIN(全4種、各600円)

しなこ
わたしもそのアンケートに答えていました。距離があるからこそ、SNSを通じてアクションを起こしてくれると、本当にファンとして嬉しくて。何よりデザインが可愛いくて「集めたい!コレクションしたい!」という気持ちになりました。

kemio
「地球上のみなさんの今日をちょっと+1したいです」というコンセプトでkemio storeを作ってきました。ファンの方々の日常がちょっと元気になったり「明日も頑張ろう」と思えたりするようなアイテムを作りたいと思っていて。基本は自分がその時興味があることをグッズにしてきたって感じなの。

DOT FLOWER HOODIE(1万1000円)
これまでのkemio storeのアイテムの中で、しなこさんの一番のお気に入りは?

軍地彩弓

しなこ
kemioさんのツイートピローはずっとソファに置いています。顔のクッションも持っていて、それに毎日勇気づけられています。顔がプリントされたTシャツを着ていているときは「私はカリスマ!」って気分になれます(笑)。私もkemio storeみたいな自分らしいショップが作りたい!って思って「しなこストア」を始めました。名前、ちょっと真似しました(笑)。

TWEET PILLOW(4800円)

ASCII ROSE T-SHIRT(4800円)
今回のDROP 10でkemio storeに一区切りをつけるのはなぜですか?

軍地彩弓

kemio
人間は変わるじゃないですか。表現のプラットフォームが変わるというか。これは終わりというよりは、次の場所に行くためのバトンタッチのつもりです。

右上から DOT FLOWER CAP(4000円)、keddy SHOPPING BAG(3200円)、RANDOM KEYCHAIN(全4種、各600円)、LOGO SOCKS(2500円)、keddy MUG(2500円)

しなこ
そうなんですね、ちょっと淋しいけど、めちゃくちゃ楽しみです!今回のDROP 10のアイテムも全部大好きです。
先日、パルコ出版から初の写真集「kemio by kenta」を出版して、写真展「kemio photo exhibition『裏アカ』」を開催しました。

軍地彩弓

kemio
これまでも3年に一度ぐらいのペースで書籍などを発表してきました。27歳の時に出したエッセイが最後だったけど、今年30歳ということで、カメラマンさんとの出会いもあったり「写真集やりたいよね」って話になって。タイミングよくパルコさんと出会って今回の写真集の発売と写真展を開くことになったんです。本当に感謝しています。

kemioさんの次のステップについて、構想があれば教えてください。

軍地彩弓

kemio
今までも、これからもずっと同じで、自分が伝えたいことやファンとの繋がり方を作っていきたいです。どうなっていくか、また違った形で新たに生まれてくると思います。

しなこ
毎回、新しいことにチャレンジしているkemioさんがいるから私も頑張れます!これからもずっとずっと応援しています。

大学卒業後、講談社『ViVi』編集部でフリーライターとして活動。その後、『GLAMOROUS』の立ち上げに尽力する。2008年コンデナスト・ジャパン入社。『GQ JAPAN』編集長代理、『VOGUE GIRL』クリエイティブ・ディレクターを務める。2014年に株式会社gumi-gumiを設立。『Numero TOKYO』のエディトリアルアドバイザー、ドラマ『ファーストクラス』(フジテレビ系)や映画のファッション監修、TVコメンテイター、企業のコンサルティングなど幅広く活動。2023年経産省「ファション未来研究会」副座長。2025年内閣府「クールジャパン官民プラットフォーム」クリエイティブ・ディレクター
最終更新日:
◾️kemio store:公式オンラインストア
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