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型にはまらないジェンダーに着目した「M A S U」 六本木金魚で初のショー開催

Image by FASHIONSNAP
Image by: FASHIONSNAP

 デザイナー後藤愼平が手掛ける「エムエーエスユー(M A S U)」が、2021年秋冬コレクションをブランド初となるランウェイショー形式で発表した。会場は六本木のレストランシアター「六本木金魚」。演出家にクリエイティブレーベル「ペリメトロン(PERIMETRON)」のShu Sasakiを迎え、エンターテインメントショーで使われる上下に移動する舞台や映像を用いた演出を行った。

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 エムエーエスユーは、「マスプロダクション」をコンセプトに掲げ2017年春夏シーズンにデビュー。リブランディングに伴い、2018-19年秋冬コレクションから後藤がデザイナーを務め、型がある服の長所や短所を考察し、伝統を尊重しながら現代の空気をまとわせることで新しいスタイルを提案している。

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 2021年秋冬コレクションのテーマは「codes」。男性や女性といった決まった枠組みではなく、一人一人にそれぞれのジェンダーやアイデンティティという型=codeがあると捉え、後藤がこれまでの6シーズンで模索してきた自分自身を信じることの大切さを表現した。六本木金魚の通常営業ではニューハーフダンサーのエンターテインメントショーなどを行っており、後藤が「型がない性を持つ人たちの強さを感じた」ことから初のショーの舞台に選んだという。

 ショーの序章は、紗幕に投影した映像。ファーストルックを務めたモデルのYUKIが性別に葛藤した幼少期の回想を元に、Shu Sasakiが制作したストーリーで幕を開けた。明かりの灯った家を模したセットから、モデルが舞台に登場。絞り加工を施したトップスや、花の刺繍をあしらったコーデュロイパンツ、四つ葉のクローバーのチャームを付けたコート、ドット柄のシースルージャケットなどを発表した。ウィメンズに用いられるディテールや表情豊かなテクスチャーがジェンダーフルイドの印象を与え、それぞれのスタイルに異なる個性をまとわせている。フィナーレでは、天井からYUKIが乗った舞台がゆっくりと下降し、映像の過去とショーの現在のクロスオーバーを表現した演出で幕を閉じた。

 着実にファンを増やしているMASUは、海外進出も視野に入れている。ショーに挑戦することでブランドの基盤を固め、熱狂を与えるような存在を目指していきたいという。

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