Fashioninterview

【インタビュー】ビームスと組んだメンズEC「MR PORTER」の魅力は?本国バイヤーに聞く

 メンズショッピングサイト「MR PORTER.COM」が、ビームスと組んで日本展開を強化している。サイトを開設して約2年、両社が結んだのは国内のバイイングとプレスサポートをビームスが引き受けるという業務契約。日本のブランドの新規買い付けのため、10月に来日した本国シニアバイヤーSam Lobban(サム・ロバン)に「MR PORTER.COM」の今後について話を聞いた。

MR PORTER.COM トップページ
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 リシュモングループのECストア「NET-A-PORTER(ネッタポルテ)」のメンズ版「MR PORTER.COM」は、「Brioni(ブリオーニ)」や「BALENCIAGA(バレンシアガ)」、「Rick Owens(リック・オウエンス)」といった200以上のブランドを扱っている。ロンドンを拠点に毎週火曜日に新作商品を紹介し、世界約170カ国にエクスプレス便で配達。サイト上で毎週のように更新される「THE JOURNAL(ジャーナル)」というデジタルマガジンも特徴的で、エディトリアルチームがインタビューやビスポークのファッションフォト、スタイルにまつわるデザイナーのインタビューなどを掲載している。男性のショッピングをサポートする様々なコンテンツを揃え、現在の会員数は18万人まで成長した。月間ユニークビジターは150万人、月間ページビューは2,000万を超えるという。

 「MR PORTER.COM」は、今年5月にビームスとのバイイング&PRアシスト契約の締結を発表した。今回の提携でビームスは、「MR PORTER.COM」と国内市場の動向を共有し、バイヤーが来日した際のスケジュール調整や通訳業務などバイイング面をサポート。また、外部エージェントとしてコミュニケーション戦略からイベント運営の手伝い、媒体への情報配信、サイトの編集コンテンツ「men's style council」に登場するヒトの提案までPR業務を担当し、国内におけるプロモーション活動に協力していく。


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毎週更新される「THE JOURNAL」のコンテンツ


■MR PORTER.COMとは

―数あるファッションECサイトの中で大手と呼ばれる存在ですが、「MR PORTER.COM」の強みは?

Sam:「MR PORTER.COM」のメインターゲット層は、自分のスタイルをしっかりと持った30歳後半から40代前半の男性です。2011年2月のサイト立ち上げ前、Eコマース市場にはトレンドを追いかけたようなサイトしかなく、ある程度の所得や洋服への興味、モノの本質を理解できる人々をターゲットにしているサイトが無かったんです。僕たちはお客さんに「これを着なさい」と押し付けるのではなく、きちんとセレクトして、スタイルを提供して、モノの本質やクオリティを上手く訴えかけるというフローに注力したい。そういった思いからスタートした「MR PORTER.COM」に、僕は現バイイングディレクターのトビー=ベイツマンが以前の職場セルフリッジ(イギリスの百貨店)の上司だったという縁もあり入社しました。

 セルフリッジでもメンズバイヤーとして務めていたのですが、ただ単にトレンドを追う百貨店形式よりも、スタイルを重視する「MR PORTER.COM」のバイイングの仕方が好きだったというのが転勤の決め手です。24歳の時に入社し、今は26歳になりましたがチームの中ではとりわけ若い方。最近は若い人もたくさん入ってきてますけどね。

―「MR PORTER.COM」の競合は?

Sam:「MR PORTER.COM」は、プロダクトに情熱を持った人やモノの本質に興味がある人をターゲットにしているので、特定の競争相手は居ません。強いて挙げるなら、バーニーズニューヨークやバーグドルフグッドマン、セルフリッジ、ハーヴェイニコルズといった欧米の高感度な百貨店の一部がそれにあたります。それぞれのお店からいいなと思った部分を取り入れオンラインに吸い上げるという最高の「編集」を目指しているので、全く同じことをしているショッピングサイトは1つも無いと思っています。

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1970年代の秋冬コレクションをベースに、レトロなスポーツ用品にイン
スピレーションを得た「MARNI(マルニ)」のカプセルコレクション(11月29日発売)


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