
トレンドに左右されるファッション業界の中で定番と称され、多くの人に愛されているアイテムには底知れない魅力が詰まっています。そんなマイスタンダードに相応しい名品をF/STOREの中から厳選して紹介します。
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進化を続けるブランドの定番、「タナカ」のワイドジーントラウザーズ
「タナカ(TANAKA)」は、「今までの100年とこれからの100年を紡ぐ服」をコンセプトに掲げるブランド。「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」や「ユニクロ(UNIQLO)」で経験を積んだタナカサヨリとクボシタアキラが手がけ、デニムを軸にしたコレクションを展開。ブランド設立から10年目という節目を迎えた今年には、「FASHION PRIZE OF TOKYO 2027」を受賞し、旗艦店兼アトリエをオープンするなど、今最も勢いがあるブランドといっても過言ではありません。今回フォーカスするのはブランドの定番として人気を集めるアイテムをワイドフィットへとアップデートした、ワイドジーントラウザーズ。「タナカ」の魅力を存分に堪能できる一本です。
トラウザーズ仕立てのシルエットとデザイン

ワイドジーントラウザーズの最大の魅力は、従来のデニムパンツのカジュアルな印象を払拭する、上品な佇まいにあります。「トラウザーのように穿けるデニム」というコンセプトを体現するように、スラックスを彷彿とさせるような品のあるデザインと、自然なスタイルアップを叶えてくれるパターンを追求。ブランドの愛用者の間では“脚長デニム”として反響を呼び、色違いで複数本を所有している人がいるほど人気を集めています。

この美しいシルエットの理由は、綿密に計算されたパターン設計にあります。タックが入るウエストはハイライズのデザインを採用。深めに設定された股上の仕様により、ウエスト位置を高く見せ、視覚的にスタイルアップを叶えてくれます。加えて、センタークリースを施すことで、すとんと落ちるストレートラインが綺麗な縦のシルエットを強調。ハイライズとセンタークリースの仕様が相まって、脚を綺麗に見せてくれるのです。

後ろ姿まで作り込まれたパターンも、注目したいポイントです。スラックスに用いられるダーツとデニムパンツ特有のヨークを組み合わせることで、立体感を表現しながら、後ろ姿をすっきり綺麗に見せてくれる唯一無二のシルエットを作り出しています。この特徴的なパターンは、デザイナーがニューヨークで出会ったパターンメーカーが手掛けており、「穿いた瞬間から、どんな体型でも自信が持てるよう、腰のラインや後ろ姿まで美しく見える尻ぐりに設計した」と解説し、バックスタイルまで追求したブランドのこだわりを感じさせます。
ミニマルに構成されたディテール


シルエットの美しさを際立たせているのが、ミニマルに構成されたディテール。フロントには、一般的なデニムに使われるボタンではなく前カンを用いることで、上品で美しいウエスト周りを演出しています。加えて裾部分は、主にスラックスに用いられるルイス仕上げを採用。表側にステッチが見えない仕様で仕立てることで、ミニマルな雰囲気へと昇華し、カジュアルなワーク感を削ぎ落としながら洗練された大人の佇まいへと仕上げているのです。
穿きこむほどに表情を変えるこだわりのデニム地

生地には、世界的に知られるカイハラ社製のデニム地を使用しています。紡績から染色、織布まで一貫生産することによって生まれる高品質なテキスタイルは、しなやかな穿き心地で身体に馴染み、色落ちやアタリなど個人によって異なる経年変化を楽しめます。時間をかけてゆっくりと織りあげられた生地は、丈夫であり、永く愛用できるのも魅力的なポイントです。
カジュアルにも綺麗めにも振れる汎用性の高さ

ワイドジーントラウザーズ(ピンク×ブラック)

ワイドジーントラウザーズ(ブラック×ブラック)
26AWコレクションは、自然と都市が静かに調和する北欧の街で、デザイナーが目にした風景や空気感をインスピレーションに採用しています。「北欧の自然が持つ有機的な美しさを現代的な視点で再解釈し、埃をまとったような褪色感と奥行きを持つ、新しいカラーリングで構成。定番のブラックに加えて、縦糸にピンクを採用したピンク×ブラックは、繊細なオーバーダイ加工による深みのある表情が、秋冬の落ち着いたトーンと馴染む」とデザイナーは解説します。
カジュアルなスタイリングにはもちろん、綺麗めなスタイルにも振れる着こなしの幅広さが魅力です。ブラックはハイゲージニットを合わせて上品に、特徴的なピンクは色を拾ってトップスをチョイスすれば、簡単にこなれた印象のスタイリングが完成します。ミニマルなデザインなので合わせるトップスやシューズによって表情を変え、ワードローブの心強い味方として重宝するはずです。
「2024年にはデニムアイテムを一から見直し、現代のさまざまなシーンにおいて、誰が穿いても美しいシルエット、現代的に着用できるディテールを目指して、全て根本から再構築した」とデザイナーは語ります。シーズンを重ねるごとにブラッシュアップを続ける、飽くなき探究心によって「タナカ」のシグネチャーが作り出されているのです。ワードローブの軸を担う、ブランドの定番アイテムをチェックしてみてください。
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