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　イレニサは、小林祐と安倍悠治が2020年秋冬シーズンにスタート。「CHIC WITH SARCASM」をコンセプトに掲げ、モードとクラフトマンシップを融合させ、遊び心を持たせたメンズウェアを提案してきた。安倍が「サポート サーフェス（support surface）」でキャリアをスタートしたこともあり、「ウィメンズライン自体はいつでも始められる状態ではあった」とし、ブランドの方向性が定まってきたデビューから10シーズン目を迎えるタイミングを待ってウィメンズラインを始動させた。　2025年春夏シーズンでは、「Variable Void（可変する空間）」をテーマに、20世紀イタリアの美術家 ルーチョ・フォンタナ（Lucio Fontana）から着想を得たアイテムを展開。JR原宿駅からほど近い無機質な会場で、作曲家 若狭真司が書き下ろした楽曲をBGMに新作を纏ったモデルがランウェイを歩いた。ウィメンズラインからはジャケットとショーツのセットアップやメンズと色を揃えたターコイズブルーのニット、シアー素材のシャツ、スカートなどをラインナップ。価格はメンズと同程度で、女性が着用することを想定したアイテムは全体の4割程度になるという。　ウィメンズライン始動にあたり、デザイナーの安倍は「元々イレニサは明確にターゲットを絞って展開していた訳ではないが、今回ウィメンズウェアをスタートすることで、性別を問わず、より幅広い層に自分たちの服を届けられるようになったのは嬉しい」とコメントしている。

IRENISA

Fashion

イレニサがウィメンズラインをスタート、ランウェイショーで初披露

　ウィメンズラインは、現在バブアーが日本国内で展開している7店舗のうち、代官山の旗艦店を含む4店舗で展開している。現状展開アイテムのほとんどを占めるアウターは、アーカイヴジャケットなどをベースにサイジング・デザインを女性に合わせて調整しながら、ややゆったりとしたオーバーシルエットで製作。中には襟がメンズと比べ約2倍の大きさになっているものもあるなど、女性の着用に合わせて工夫が施されている。　人気の背景には、勢いが衰えない古着ブームがある。古着屋などでバブアーを知った若年層がカップルで来店する機会が増え、男性の買い物に合わせて「おそろコーデ」のような感覚で購入する「カップル買い」が顕著だという。担当者は「代官山の旗艦店をはじめとするウィメンズ取り扱い店舗では、顧客の半数程度がカップルなのではと錯覚するほどパートナーとの来店が多い」と話す。また、価格が春夏アウターで4万円前後と、インポートブランドとしてはリーズナブルな価格帯であることも人気につながっているようだ。　ウィメンズの好調に伴い、ユニセックスで着られるアイテムとして「スペイ」「トランスポート」といった30〜40年前にリリースされたモデルも人気を集めている。従来は主に男性から好評だったという両モデルだが、この秋冬からは女性の買い上げも増えているという。担当者は「ショート丈で女性が着ても違和感がなく、カップルで一着をシェアできる点も若年層にウケているのでは」と分析している。　「アウターと合わせられるウィメンズウェアが欲しい」という顧客からの要望を受け、2024年春夏シーズンでは、シャツやスウェットといったウェアをウィメンズのラインナップに追加。インラインのアイテムに加え、日本人の体型に合わせて製作したエクスクルーシブアイテムも多く展開している。今後も顧客の反応を見ながら引き続きアイテムラインナップ拡充を図るほか、人気アイテムやデザインをインラインに加える構想もあるという。　現状のアイテムおよび売上金額の構成比はメンズ、ウィメンズで9：1程度だが、在庫消化スピードはウィメンズの方が速く、担当者は「ここまでの反響は想定以上」と目を丸くする。「ウィメンズラインはまだまだ伸び代があるので、積極展開を続けていく。数年以内には現在9：1の構成比を8：2、将来的には6：4くらいまでもっていきたい」と語った。

Barbour

パートナーと一緒に購入する「カップル買い」が売上を牽引、バブアーのウィメンズラインが好調

　これまでサルバムでは、毎シーズンメンズコレクションとあわせてデザインを前面に打ち出したウィメンズウェアを数型発表してきたが、ウィメンズラインでは趣向を変えてベーシックなウェアを製作。藤田が結婚などを通して感じた「女性の強さ」へのリスペクトを込め、デザインに「余白」を残すことで着る人本来の魅力を引き立てる服を展開していく。藤田は「自分の脳内に作りたい服のアイデアが多すぎて、サルバムのメンズラインだけではアウトプットしきれない。自分の頭の中を整理する意味合いもあり、今回単独のウィメンズラインをスタートした」と語る。　ファーストコレクションでは、シンプルなデザインながらパターンやカッティングなどでブランドらしさを出したオールインワンやシャツ、ニット、パンツなど約30型を展開。メンズとウィメンズの型数比率は約3：1で、今後もこのバランスを保ちながら発表を続ける方針だ。藤田は「今は老若男女問わずより多くの人にサルバムの服を届けたいと思っている。今までのサルバムを知る人にもそうでない人にも手にとってもらえたら」とコメントした。

sulvam

サルバムがウィメンズラインをスタート、着る人の魅力を引き立てるベーシックウェアを展開

　新店舗のナイジェル・ケーボン ウーマン アーミー・ジムは、中目黒店と東急プラザ銀座に続く3店舗目のナイジェル・ケーボン ウーマン直営店としてオープン。店頭では、日本の技術を駆使した「メインライン（MAIN LINE）」や英国のファクトリーで生産した「オーセンティックライン（AUTHENTIC LINE）」、ワークウェアを主に展開する「ライブロ（LYBRO）」などのラインが揃う。

「ナイジェル・ケーボン ウーマン」が吉祥寺に3店舗目となる直営店をオープン

　ブラックアイパッチ ウィメンは、ブランド設立10周年の節目に設立。象徴的なグラフィックのアイデンティティを継承しながら、女性的で力強いスタイルを提案していくという。　デビューコレクションとなるSUMMER 2023の第1弾はTシャツ2型（ブラック、ホワイト、ピンクの3色展開、ブラック、カーキの2色展開／いずれも6600円）、パイル生地のフーディー（ブラック、ピンクの2色展開／1万4300円）、ショートスカート（ブラック、ピンクの2色展開／1万1000円）、ウィメンズ仕様にリサイズされたバギージーンズ（インディゴ1色展開／1万9800円）ほか、ミニバッグ（ブラック、ピンクの2色展開／5500円、いずれも税込）などをラインナップする。

BlackEyePatch

ブラックアイパッチがウィメンズラインを始動、ウィメンズ仕様にリサイズしたバギーデニムを発売

　新作コレクションは、「トラディショナル」「アウトドア」にフォーカスし、1980年代のゆとりあるフィッティングや温かみのある⾊柄をベースに、1990年代〜2000年代のアウトドアブランドを連想させるブライトカラーをアクセントにデザイン。フードを収納できるウィンドブレーカー（4万2900円）やウィンドブレーカーとセットアップで展開するパンツ（3万1900円）、ツイルとコーデュロイを組み合わせた6パネルキャップ（6050円）などをラインナップする。　ウィメンズアイテムは、1970年代のサンフランシスコをイメージしたスタイリングを提案。全部で24型のアイテムを展開する。1990年代のウェイディングジャケットから着想を得て、同ブランドのさまざまなアイテムとの重ね着の相性を考えて着丈を短くしたジャケット「TECH WADING PARKA」（3万800円）には、コットンのような肌触りのナイロン素材ナイロンタスラン糸を使用し、撥水加工を施した。クラシカルなダブルブレステッドジャケットをオーバーサイズで仕上げた「TECH DOUBLE-BREASTED JACKET TWILL」（4万700円）は、ミリタリーのディテールとして前振りの袖にアクションプリーツを加えることで、釣りの際の腕の可動域を広げ、袖⼝のもたつきを解消。内側にはルアーケースやタックルケースなど、⼤⼩さまざまなポケットを取り入れた。「TECH WIDE EASY 2P TROUSERS TWILL」（2万9700円／いずれも税込）は、トラディショナルな2プリーツワイドパンツを現代的なハイテク素材とシルエットでアップデートし、動きやすくなるようウエストと裾にドローコードを配した。

DAIWA

DAIWA PIER39

ダイワ ピア39から初のウィメンズコレクションが登場　レイヤリングを意識したスタイルを表現

　ウィメンズラインではベーシックなメンズウェアのシルエットに女性らしいテイストを取り入れ、高品質かつミニマルなレディトゥウェアを展開。デザイナーAndie Enomotoが率いる女性チームがデザインを手掛けた。　ファーストコレクションは、ナチュラルなライフスタイルムーブメントからインスピレーションを得た全39型を製作。海をイメージしたプリントや東海岸らしい洗練されたグラフィックをあしらったオープンカラーシャツ（1万7600円）、メンズライクなシルエットに仕上げたショート丈のジャンプスーツ（2万9700円）、肌触りの良いニットロングパンツ（1万7600円）などをラインナップする。

Saturdays NYC

Saturdays NYCからウィメンズラインがデビュー、メンズライクなジャンプスーツやオープンカラーシャツ発売

　「エティアム」では、上質な素材と日本が誇る職人の手仕事を取り入れ、日々のコーディネートに寄り添うシンプルなデザインを基軸としたアイテムを製作。世代や性別を超えて共有できるようなバッグや小物をラインナップしている。　今回のポップアップでは、季節を問わず使用できる全14型の新シリーズを展開。柔らかな印象の中間色が高級感を演出するショルダーバッグには、姫路でなめされた弾力のある牛革を用い、一つ一つ職人が手作りした真鍮チャームがあしらわれている。またミニトートやタテ型ショルダーに採用されているゴムは、通常サイドゴアブーツに使用される素材で、高発色と上品なツヤ感が特徴。軽量でシワがつきにくい仕様に仕上げられている。価格帯は税別2万6000円〜4万8000円。

バッグブランド「エティアム」がポップアップでゴム素材などの新作バッグを発売

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「ユハ」のウィメンズラインが始動、シルエットや肌見せでセンシュアルな女性像を提案

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ヴィンテージマスター 十倍直昭が、手に取りやすい価格でヴィンテージとしての楽しみも味わえる隠れた名品を「令和のマストバイヴィンテージ」として紹介。

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