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「RMK×アンリアレイジ」ショーの舞台裏に密着<19春夏パリコレ>

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 日本発のコスメティックブランド「RMK(アールエムケー)」が、メーキャップの世界にとどまらずファッションとの融合により、表現の可能性を広げている。様々なブランドとコラボレーションしてきたが、創立20周年の2017年には、モードな大人の女性に人気の「タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)」と協業した。今回はRMKとして初めてパリのファッションウィークに進出し、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のバックステージメーキャップを担当。緊張感が高まるショーの舞台裏で、RMK クリエイティブディレクターのKAORIに密着した。

 RMKは2018年春夏から2シーズンにわたり、デザイナーのマドモアゼル・ユリアが手掛ける「グローイング・ペインズ(GROWING PAINS)」のショーメイクを担当してきた。ここ数年ファッションとの結びつきを強化している背景には、6年前にクリエイティブディレクターとしてブランドに加入したKAORIの思いがある。

 「私が就任した6年前はRMKというブランドがすでにビューティー界では定着していてポジションもイメージも落ち着いてしまったところがありました。だからこそ少し尖ったものだったり、RMKのユニークさをもう一度見せていく必要があると思っていたんです。当時メーキャップの世界で一番気になっていたのが、顔とファッションが別々に考えられていたこと。そこをつなげたい、という素直な気持ちがありました。RMKだからこそできる提案として、トータルコーディネートはもちろん自分の個性をどういうふうに演出していくかということも含めて、"カラークローゼット"というコンセプトを打ち出すことにしました。それが今の時代に合った表現だと思ったのです」。

 その後ファッションブランドがRMKの姿勢と共鳴し、コラボレーションが実現したり、ショーのメイクを手掛けるようになった。ファッションとの接点が徐々に増える中、ふとした思いが湧いてきたという。

 「パリはファッションの本場。でも日本からは1社しか参加していない。それが当たり前過ぎて誰もどこも何もしないという雰囲気もありました。でも自分たちの可能性を信じて飛び出していきたい、という気持ちが芽生えてきたんです。RMKとしてもようやくきちんと見せられるようにステップを踏んできたタイミングで、今回様々な条件が合致しました」。

RMK クリエイティブディレクターのKAORI

 コラボレーションは、服にとどまらないファッションの新しい表現に挑戦している「アンリアレイジ」にRMKが共感し実現した。

 「テストの時に色々と試しましたが、最終的には自然とアンリアレイジのブランドコンセプトでもある“リアルとアンリアル”の世界に落ち着きました。メイクをしているのかしていないのか。森永さんをはじめ皆さんストイックですがテーマが明確なので、RMKチームも落ち着いて進められています」。

アンリアレイジのデザイナー森永邦彦

 ショー開始約2時間前。一人目のモデルがバックステージ入りし、いよいよ準備がスタート。KAORIがモデルの肌に筆を滑らせると、メーキャップアーティストらの視線がデモンストレーションに集中した。撫でるようなタッチで、わずか5分から10分。ショーメイクと聞くと派手で濃いイメージが浮かぶが、今回の仕上がりはシンプルかつナチュラルだ。

 「加茂克也さんがヘアと繊細なヘッドピースを作られていて、服と共にバランスを考えました。ショーだから張り切ってというよりは、ベースメイクの幅ってこんなにあるんだよ、という提案です。コンセプチュアルなものを見せることだけがショーメイクじゃない。私達は肌感を大事にしていて、その強みがきちんと伝えられたかな、とも思っています」。

ヘアを担当した加茂克也

 メイクでキーとなるのは、ブランドが昨年発売した人気商品「RMK 3Dフィニッシュヌード」。固形のクリームファンデーションで、肌に触れるとサラリとパウダーに変化するテクスチャーが特徴。カバー力に優れながら肌そのものの透明感を引き出す、KAORIが研究開発チームと改良を重ねて完成した思い入れのある逸品だ。

ショーの来場者のギフトとして配られた「RMK 3Dフィニッシュヌード」と「RMK ミッドナイトフラワー リップグロス 02」

 「メイクをする際、何を残してどこまで隠すのかの境目が難しいですよね。リキッドファンデーションだと面を作り、カラーを重ねて立体感を生み出していくのが基本なのですが、このファンデーションは自分の好きな部分は残しつつ使うことができます。今回は肌を整えてから下地の上に乗せ、最後にトランスルーセントのパウダーを軽く叩いたハーフマットの仕上がりで、クマもあえて全部隠さない。元々持ってる血色の悪さをほんの少し見せることによって、人の血が通っているニュアンスを出したかったんです」。

 「リップはナチュラルに、本来の色がすっと出ている感じ。マスカラもブラウンなど自然な色味でまつげを上げることはしません。究極のシンプルメイク。ポイントとして、意思表示的な眉毛を少しだけ逆立てて強さを表現しました。メイクって色々といじりたくなりますよね。それを極限に控えることが、今回のミッションでもあります」。

 モデル15体のメイクが完成し、アンリアレイジ19年春夏コレクションのショーの幕が開く。テーマは「CLEAR」。太陽光にあたると色素を変える素材「クリアブラックフォトクロミック」を無数に施したピースは、ショー序盤から終盤にかけて黒から透明へと変化する。淀みが澄み、晴れ切った透明なピースからインナーや身体が透けて見えるという仕掛けだ。ランウェイの上で、全ての要素が一体となった。

ショーのフィナーレ

 RMKが今回のパリで得たものは何か。KAORIが見据えるビジョンとは。

 「一緒にパリに来たアーティストたちは、RMKの財産です。この経験はとても貴重。アーティストたちは色々なことを吸収して、少しでも店舗に持ち帰ってほしい。現代はみな自分で表現するのが上手なのですが、その一つ上を行く提案をお客様に伝えることが私たちの役割です。アーティストという名前を掲げてやっている限り、生ものを腐らせてはいけない。本当の意味での"カラークローゼット"という提案の実現が、パリとファッションを通じて近づけたらいいなと思っています」。

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