Image by: FASHIONSNAP
BLACKPINKのメンバーやケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)など様々なセレブが週替わりで付け替えて使うほど愛用していることで人気に火がつき、今では世界中から支持されているロンドンのハンドメイド携帯ストラップ「ストリング ティング(String Ting)」。今春からは日本での取り扱いも始まった。発売を記念し、初来日したデザイナーのレイチェル・ミドルトン(Rachel Steed-Middleton)にインタビューを実施。若い世代の女性が支持するデザインが生まれた背景を紐解いた。
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独学だからこそ生まれた童心に帰るガーリーなデザイン
ー世界中のセレブが愛用しているそうですが、これまでデザイン学校に通った経験は?
学校で学んだことはないんです。けれども、昔からキラキラしたビーズが好きで、魅力的なものが作れる自信がありました。
ーブランド自体は寄付を目的に立ち上げたそうですね。どのように販路を広げていったんですか?
シンガーソングライターでイギリスのポップアイコンでもあるデュア・リパ(Dua Lipa)へ手紙を送り、彼女が使用してくれたことがきっかけで少しずつ軌道に乗っていきました。
ー懐かしさと新鮮さが同居するようなポップなデザインが印象的です。
小さい頃にガーリーでプリンセステイストなアクセサリーが好きだったことがある女の子なら、誰もが覚えているはずのときめきを感じる甘さとシンプルさのあるデザインだと思うので、一度ストリング ティングと出会って手に取ったら離れられないと思います!ハイクオリティな素材を採用し、丈夫で機能性が高い点も支持される魅力のひとつです。
ー日本のデコラティブの要素も感じさせるように思います。
日本やアジアのクリエイティビティにはリスペクトがありますし、日本の伝統色からインスピレーションを受けてセレクトしたビーズもあるんですよ。BLACKPINKのメンバーが愛用してくれたのが話題になりブランドの知名度が上がったので、感謝の気持ちも込めてBLINK(ブリンク:BLACKPINKのファンの呼び名)の方にも愛されるように、ブラックとピンクを使ってデザインしたアイテムを作ったりもしました。
ーBLACKPINKのメンバーは個人的に何本も購入しているそうですね。
はい!本人たちが自分のお金でオンラインストアから買ってくれていて、初めて気がついた時には気絶しそうでした…。
約1万円の資金で始動 クオリティを支えるのは日本製のビーズ
ー初期の頃はヴィヴィッドなカラーの作品が多かった気がしますが、最近はパステルカラーやガーリーなモチーフが増えた印象です。
最初はたった70ポンド(約1万1500円)で立ち上げて家のリビングで作っているブランドでした。なので入手できる使えるパーツが限られていて、デザインに制限がありました。ブランドが軌道に乗ったことで資金が増え、より自分の作りたいものがアウトプットできるパーツを揃えることができるようになり現在の雰囲気になっています。
ーパーツはオリジナル?
パーツはオリジナルではなく、創業約60年の日本のビーズメーカー「ミユキビーズ(MIYUKIビーズ)」の製品を取り寄せています。とても質が良くかなり気に入っていて、ストリング ティングを支える重要なポイントです。“最高のビーズ”をGoogleで検索して出会いました。ブランドが人気になってから、模倣品が多く出ていますが、ミユキビーズを使っているストリング ティングはとても丈夫で模倣品とクオリティが全く違います。このクラフトマンシップは真似できないと思っています。
ーたしかに使っていても壊れる心配がないくらい、とても安定感があります。
クオリティには特にこだわっています。ビーズやメタルパーツ、淡水パール、サテンコードなど全てのパーツはそれぞれの市場で最もハイクオリティなパーツを採用していて、サテンコードは10ポンド(約4.5kg)の力で引っ張ってもちぎれない耐久テストをクリアしました。
世界で支持される理由は“HAPPY”であること
ー自分の作品のデザインの魅力を一言で表すと?
ハッピーでキュート。
ーご本人からもハッピーなムードが溢れてます。どんな瞬間にデザインが生まれますか?
自分がハッピーな気持ちになる度にパッと思いつくアイデアやカラーでデザインをしていて、寝る前に突然ひらめいたものを作ったり、毎日の何気ない感覚を大切にしています。ストリング ティングをつけて1日セルフィーを撮ったりしながらいい気分になる女の子のことや、ポジティブなエナジーを考えてデザインしていますね。
ーファッションや音楽、映画もハッピーなムードがあるものが好き?
そうですね、どのジャンルもハッピーなものが好きです。ファッションのスタイルは、トレンドに乗るのではなく個人のスタイルを大切にしています。音楽は、私が1990年代生まれなので、アメリカのラッパーユニットのウータンクラン(WU-TANG CLAN)やピアニストのキース・ジャレット(Keith Jarrett)の楽曲をよく聴いています。アフロビーツも好きですよ。悲しくなったり怖くなるのは嫌なので、映画はロマンチックコメディばかり観ています。
ーところで、スマホケースもとても可愛いですね!
ロンドンのブランドのものです。このように、パッと見で頑張った感があるのではなく、ナチュラルに良いムードやバイブスを感じられるデザインが好き。そんな雰囲気がストリング ティングにも出ているのではと思います。
ー今回初来日とのことですが、東京で何か買い物はしましたか?
忙しすぎてまだ全然見れてないけれど、「ニューバランス(New Balance)」のスニーカーを買いました。靴が好きで靴のカラーからインスピレーションを受けることもあるんです。60足くらいコレクションしています。
ー最後、今後の展望について教えてください。
世界中の人に手に取ってほしい。今後も面白いコラボをたくさん計画しているので楽しみにしていてください。
(聞き手:橋本知佳子)
■string ting
公式サイト
販売店舗:NUBIAN SHIBUYA WOMENS
所在地:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 3階
電話:03-6455-1076
※初回販売分完売 今後の入荷情報の問い合わせ先は上記店舗
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