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テーマは「光と影」 あさぎーにょがアーティストSunny Sunnyとして伝えたいこと

Sunny Sunny

Image by: FASHIONSNAP

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テーマは「光と影」 あさぎーにょがアーティストSunny Sunnyとして伝えたいこと

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 SNSで人気のクリエイティブアーティストであり、ファッションブランド「ポピー(POPPY)」のディレクターとして活動するあさぎーにょが、3月2日(サニーの日)に別名義のアーティスト・Sunny Sunnyとして本格デビューした。公開されたデビュー曲「One Sunny Day」のミュージックビデオでは柔らかなニュアンスカラーの世界が広がる。それは、これまでのカラフルで「へんてこポップ」とは正反対の世界観だ。素顔は大きく出さず、「あさぎーにょ」のネームバリューに頼らず別軸で活動していくというSunny Sunnyで伝えたいこととは?

One Sunny Day ジャケット写真

Image by: ソニー・ミュージック

─あさぎーにょさんは、これまでも音楽活動をしていましたよね。なぜ今、別名義での活動に至ったのでしょうか?

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 今、音楽を通して表現したいメッセージが見つかったからです。アパレルブランドやYouTube、SNSなどいろいろな活動を通して「音楽でしか伝えられないことはなにか?」とずっと模索してきました。その過程で、これまでの音楽活動とは違う「光と影」をテーマにした音楽を届けたいという思いが芽生えたので、別名義でのデビューを決めました。

─「あさぎーにょ」名義で活動することは選択肢になかった?

 あさぎーにょのままの方がいいんじゃないか、というのは、制作の過程で何度も議論がありましたね。迷いましたけど、迷うたびに「今までとはどんな違いがあるのか」「何を伝えたいのか」「音楽でしか伝えられない世界観ってなんだろう」とか、とにかく沢山考えたんです。考えれば考えるほど、Sunny Sunnyの方が世界観を作りやすいし、「やりたい」と思えたので、名前を変えました。

白いブラウスとパンツ、青いローファーを着用したあさぎーにょ

─Sunny Sunnyとして伝えたい、音楽でしか表現できない世界観とは

 「光と影」というテーマの通り、ポジティブなことだけじゃなく、ネガティブなことにも目を向けた音楽を発信していきたいと思っています。音楽は、ネガティブな要素を織り交ぜても、ポジティブに変換できるアートだと感じていて。自分の中の影の一面だったり、時には「悲しい」「憤りを感じる」というネガティブな思いもポジティブなアートとして届けたいです。

─以前のベストバイの取材は「『これを言ったら、みんなの期待を裏切るかな』と自分軸ではない考え方になってしまうことがあった」と話していました。歌詞を通してネガティブな思いを表現することへの不安はありませんか?

 音楽活動の中では、その不安は全くないです。例えば、SNSで悲しい出来事を1本の動画にして、それも全部ひっくるめて「人生って素敵だよね」というメッセージを伝えたくても、ネガティブなことだけがダイレクトに伝わってしまうから、言えないこともたくさんあって。楽曲だと悲しいことも人生の中の大切な1ページとして、色々な解釈で捉えてもらえると思うのですごく楽しみです。デビュー曲の「One Sunny Day」は、シンガーソングライターのましのみちゃんと共同で作詞をしたんですが、ネガティブな部分もポジティブな部分も、自分の思うことを素直に表現できたと思います。

─今回のMVのこだわりは?

 これまでとはまた違った新しい雰囲気を意識しました。今まではマットで輪郭がしっかり出ることを大事にしていて、画の中で時が止まったような作品が多かったんですけど、今回はふんわりとしたニュアンス感を大事にしています。グラデーションを使って色々なものを溶け合わせることで、Sunny Sunnyが持つ柔らかさや軽やかさを表現しました。

─「へんてこポップ」とはテイストが違いますね。

 「へんてこポップ」は、あさぎーにょの個性です。今後は“Sunny Sunnyな世界観”として、今までのあさぎーにょのイメージとは違う表現にトライしていきたいです。

─“Sunny Sunnyな世界観”を作る上でのこだわりは?

 ファッションですね。ファッションは私の表現方法の1つなので、楽曲への熱量と同じくらいの気持ちでこだわっています。これまでは、作り込んできた自分の世界観から脱却した新たな自分像を作る機会がなかったんですけど、Sunny Sunnyとして届けたいメッセージや作りたい世界観からアイテムを選んでいます。いつもとは温度の違うファッションを見つけるのは楽しいですし、ファッションが変わることで自分のあり方も変わるのがすごく新鮮です。

─本日の衣装について教えてください。

 今日、着ているのはMVやアーティスト写真で着用した衣装です。テーマの「光と影」をもとに、白は光と影のコントラストが出やすいので、今回のヴィジュアルでは白をメインカラーに決めました。パンツは、柔らかくて落ち感のあるレース素材なので、トップスの張り感のあるブラウスとの重なりで奥行きを出しています。

─ネイルと靴はブルーなんですね。

 これまでの私らしい、ポップなイメージは残したかったので、ブルーを差し色にしました。

─ブランドを教えてください。

 ブラウスが「パトゥ(PATOU)」で、パンツが「トーガ(TOGA)」、靴が「カンペール(CAMPER)」です。

青いローファー
青いネイルをした手元

─Sunny Sunny目線でチェックするようになったブランドはありますか?

 「チカ キサダ(Chika Kisada)」や「フェティコ(FETICO)」「ヘンネ(HAENGNAE)」「キムへキム(KIM HE KIM)」かな。これまでも好きだったけど、“あさぎーにょ”の世界観やイメージに対して洗練された印象が強かったり、かえってガーリー要素が強かったりと、なかなか手に取る機会がなかったんですが、Sunny Sunnyでの活動で着てみたいですね。

─そういえば、ベストバイの取材では茶髪でしたが、Sunny Sunnyでは金髪なんですね。

 Sunny Sunnyの時は、お日様の明るいイメージを表現したいのと、あさぎーにょとしての活動とは一味違った世界観を作るための差別化として、金髪にしています。

─元々歌手を目指して上京していますよね。今回のデビューが決まった時の心境は?

 今年で上京からちょうど10年が経つので、今、このタイミングでデビューできたことが本当に感慨深いです。物心ついた時から漠然と「歌手になりたい」という気持ちがあったので、「夢が叶い始めた」と言えますね。

─Sunny Sunnyとしての目標を教えてください。

 今は音楽を作り上げている最中なので、目標という到達地点はないです。ただ、あさぎーにょを超える......と言うとあさぎーにょがすごいもののように聞こえてしまうんですけど(笑)、Sunny Sunnyのプロジェクトがあさぎーにょの活動を超えることは1つの目標です。

─幅広い分野で活動されていますが、一貫して大切にしていることは?

 「ワクワクを抱きしめよう」というメッセージですね。自分に期待する気持ちを「ワクワク」と呼んでいるんですけど、これからも些細な一瞬や、通り過ぎてしまうような出来事に光を当てて、みんなの日常に期待が溢れるような世界を作っていきたいです。Sunny Sunnyとしては、人生という物語の一瞬一瞬を照らす、日常の中に当たり前にあるお日様のような存在でいたいですね。

Sunny Sunny

SNSで大人気のクリエイター・あさぎーにょの別名義音楽プロジェクト。
“Sunny Sunny”はアーティスト名でもあり、プロジェクト名でもある。
名前の由来はあさぎーにょが想う“おひさま感”を大切にしていきたいというところから。おひさまが照らす先には、日向と日陰が存在する。すべてがポップで明るいことばかりでなく、日向(明るく楽しくわくわくすること)がある以上、日陰(思慮深く考えることや、時には悲しく思うこと)が存在する。それをどちらも理解できる人だったり、どちらにも目を向けることの大切さを音楽で表現できるようにという想いで名づけられた。
“人生という物語の一瞬一瞬を照らす音楽を届けたい”をテーマに、2023年3月2日にデビュー。

■Sunny:公式Instagram
■Sunny Sunny:公式YouTube
■あさぎーにょ:公式インスタグラム
■あさぎーにょ:公式YouTube

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