ピーク&パイン「ギンガムチェックオフショルダーワンピ見えビキニ」
Image by: 西銀座デパート
新型コロナウイルスの5類移行による制限緩和でリゾート需要が復活の兆しを見せる中、洋服や見せブラとして着用できる水着に支持が集まっている。コロナ禍を経て変化した消費者の購買傾向から売れ筋アイテム、リアルなニーズについて、年間を通して水着売り場を展開する西銀座デパートの担当者に話を聞いた。
今年のリゾートシーンで特に注目を集めているキーワードは「普段使い」。物価高の影響で消費者の慎重姿勢が強まる中、プールや海といった特別なシーンだけではなく、ヨガやフェス、サウナなど、さまざまなシーンで着回すことができる汎用性の高いデザインが好調だという。
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その中でも特に人気なのが、「リベーチェ(Riberce)」の「無地タンクトップビキニ」と「ピーク&パイン(PEAK&PINE)」の「ギンガムチェックオフショルダーワンピ見えビキニ」。リベーチェのタンクトップビキニは、トップスが洋服としても着用できるアメリカンスリーブのデザインで、斜めに切り返しを入れることで裾にボリュームを出し、腰回りをカバーする。ピーク&パインのワンピ見えビキニは、オフショルダーのブラに手持ちのハイウエストのショーツやデニム、ショートパンツなどと組み合わせることで普段使いできるスタイリングを楽しむことができる。いずれのアイテムも、洋服のように着用でき、体型カバーが叶うことが好評の理由だという。
リベーチェ「無地タンクトップビキニ」
Image by: 西銀座デパート
ピーク&パイン「ギンガムチェックオフショルダーワンピ見えビキニ」
Image by: 西銀座デパート
洋服のようなデザインがトレンドになっている理由として、これまで「挑戦する」イメージが強かった三角ビキニと比較して、肌の露出に抵抗のある若年層から受け入れられやすかったことが挙げられる。10代を中心に、コーディネートのように水着を購入する傾向があり、ボトムや羽織といったリゾートアイテムとのセット購入率も伸長。無地の水着と合わせて着用できるロングパンツは、発売後すぐに完売するなど、ウェアの動きが目立ったという。
また、“見せブラ”としての購入も目立っている。「ラウレア(LAULEA)」の「バンドゥビキニ3点セット」は、ビスチェとバンドゥを別々で着用することでスタイリングのバリエーションが楽しめるほか、バンドゥは、見せブラとしての使い方ができるとして足元で売れているという。担当者は「ヘルシーな肌見せがトレンドになり、洋服でも見せブラが定番となったことで、コーディネート提案が浸透しやすくなった印象」と分析している。
◆行動制限がない夏 メンズ水着も好調
過去3年間の水着の購買傾向について、2020〜2021年は、着用機会の減少から売上が大きく低迷。昨年は、2年ぶりに規制のない夏となったことで、6月の売上は前年比120%増とリベンジ消費が顕著に現れ、コロナ前水準まで回復するなど爆発力があったが、7月末からは感染者数が急拡大したことで、早々に下降傾向となったという。 今年に入り、コロナの5類移行後は、主要顧客層の20〜30代に加え、ミセス層でもリゾート需要の高まりがあり、夫婦や子ども連れのファミリー層の家族旅行、新婚旅行などによる消費が目立っているという。中でも、メンズ水着の売上は、昨年比で20%増。7月末からは、学生が夏休みに入ったことで、親子での来店も増加傾向だという。「コロナ禍で3年間水着を着る機会がなかったことや、体型の変化で、既に水着を持っている場合でも、全身一式を買い揃える買い替え需要が目立っています」(担当者)。夏休みシーズンを迎え、猛暑が続く中、水着需要のさらなる高まりに期待が集まる。
■西銀座デパート 水着売り場
「サン アイ リゾート(San-ai Resort)」「ピークアンドパイン(PEAK&PINE)」「ラウレア(LAULEA)」「リベーチェ(Riberce)」の4ブランドが集積する日本最大級の水着売り場。ウィメンズを中心に、メンズ、キッズを含む1万5000点以上のリゾートアイテムを取り扱っている。
所在地:東京都中央区銀座4-1 地下1階
営業時間:11:00〜20:00
特設サイト
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