創業デザイナーのジョルジオ・アルマーニが手がける「アルマーニ（ARMANI）」ブランドのファーストライン。素材とシルエット、着心地の良さを追求したエフォートレス・ラグジュアリーを提案。装飾的なデザインや華美な配色は控えめで、洗練されたミニマルモダンなクリエイションが評価されている。体に優しくフィットするソフトな仕立てのスーツに定評があり、"アンコン革命"とも称されるアンコンストラクテッド（脱構築）ジャケットで知られる。レッドカーペットや映画の衣装提供、スポーツの公式ユニフォーム提供なども数多く行う。創業デザイナーがいまだに現役としてクリエーションを発揮している。

ジョルジオ・アルマーニ

Giorgio Armani

1934年イタリア・ピアチェンツァ生まれ。国立ミラノ大学の医学部に進学したものの、3年生で退学。57年、ミラノの百貨店リナシェンテに就職し、バイヤーなどを務める。その後セルッティ社のメンズブランド「ヒットマン」のデザイナーに抜擢され、経験を積む。75年に自身のブランドを設立。メンズから始動し、3ヶ月後にウィメンズも手がけるようになった。81年「エンポリオ アルマーニ」「アルマーニ ジーンズ」をスタート。2000年には「ジョルジオ アルマーニ ビューティ」「アルマーニ / カーザ」、04年にはスポーツライン「EA7」をスタート。05年オートクチュールライン「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」を発表。06年オーダーメイドライン「メイド トゥ メジャー」をスタート。07年「アルマーニ / 銀座タワー」をオープン。若手デザイナー育成も積極的に行ない、技術面や施設などでランウェイショー開催をサポートしている。

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 - BRAND - 

「アルマーニ」はイタリアを代表するブランドの一つ

　堅苦しいスーツやジャケットを再構築し、象徴的なカラーである「グレージュ」の色味を考案、メンズ・ウィメンズともにスーツに革命をもたらしたジョルジオ・アルマーニは、ファッション業界ではたびたび“モード界の帝王”と称されている。1970年代、社会進出が進む当時の女性たちに向けてメンズライクなスーツを提案し、たちまちヒットを飛ばした。タイムレスに着られるコレクションは幅広い客層から支持され、イタリアを代表するブランドカンパニーの筆頭に。現在はファーストラインの「ジョルジオ アルマーニ（GIORGIO ARMANI）」に加えて、オートクチュールライン「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ（GIORGIO ARMANI PRIVÉ）」、セカンドライン「エンポリオ アルマーニ（EMPORIO ARMAN）」、カジュアルライン「A|X アルマーニ エクスチェンジ（A|X ARMANI EXCHANGE）」（「アルマーニ  コレツィオーニ（ARMANI COLLEZIONI）」と「アルマーニ ジーンズ（ARMANI JEANS）」は17-18年秋冬に終了し、「エンポリオ」に集約）、キッズラインの「アルマーニ  ジュニア（ARMANI JUNIOR）」も擁する。ほかにもホームコレクションやビューティ、ホテル、レストランなど幅広く事業を展開している。

 - CHARACTERISTIC ITEM - 

代表アイテムは、着心地良くエレガントな”アンコン・ジャケット”

　「ジョルジオ アルマーニ」を代表する人気アイテムはジャケット。肩パッドや芯地などを極力取り除いた仕立てが特徴で、より体のラインにフィットする着心地の良さと、エレガントなシルエットが魅力。テーラードジャケットのほか、ニット素材などで仕立てたダブルブレストジャケット、カジュアルジャケットなどバリエーションも豊富。

「ジョルジオ アルマーニ（GIORGIO ARMANI）」2021年春夏メンズ＆ウィメンズコレクション

 - SHOP - 

「アルマーニ」の衣食住を堪能できる「アルマーニ/銀座タワー」

　「ジョルジオ アルマーニ」をフルラインで揃えるフラッグシップストアは「アルマーニ/銀座タワー」。銀座5丁目に位置する高さ56メートルを誇るタワービルで、銀座のランドマークの一つにもなっている。地下2階～地下1階には「アルマーニ / カーザ」を展開し、1階にアクセサリー＆ギフト、2階に「ジョルジオ アルマーニ」のウィメンズ、3階に同メンズが並ぶ。4階は多目的ラウンジと「ジョルジオ アルマーニ」の「メイド トゥ メジャー」ルームを設けた「アルマーニ / サローネ」、10階と11階は「アルマーニ / リストランテ」。「アルマーニ」の衣食住を存分に楽しめる空間になっている。

 - NEW COLLECTION - 

最新の2022年春夏コレクションは、解放的なリゾートバカンス

　2022年春夏コレクションのテーマはイタリアのバカンス。解放感溢れるピースフルなムードが漂い、マリンをイメージさせる色合いや軽やかに揺れるファブリックで、優雅な旅の情景を浮かび上がらせる。そこにブランドならではの洗練された色使いや凝った上質素材をふんだんに取り入れ、都会的なムードに昇華させた。

　アイコンのスーツも、ホワイトやネイビーといった爽やかな色合いで提案。ノーカラーやダブルブレストといったジャケットは流れるようなしなやかなフォルムを描き、ボトムスはアンクル丈のワイドシルエットでこちらも軽やかだ。

　コレクションの後半は、繊細な光沢をたたえるニュアンシーなイブニングウェアにシフト。シアーなチュールを幾重にも重ねた生地にたっぷりビジューを散りばめ、太陽の光が反射してきらきらと輝く海の水面をイメージ。エレガントでいながらも、肩肘張らないリラックスしたムードに終始した。

「ジョルジオ アルマーニ（GIORGIO ARMANI）」2022年春夏メンズ＆ウィメンズコレクション