ヤシゲユウトとビアンカが2014年に、文化服装学院在学中にスタートした男女デザイナーデュオブランド。2016-17年秋冬シーズンから本格的にコレクションを発表している。2020年2月に初の直営店をオープン。
TENDER PERSONのコレクション
1994年生まれ。文化服装学院在学中にビアンカと「テンダーパーソン(TENDER PERSON)」を立ち上げる。
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1994年生まれ。文化服装学院在学中にヤシゲユウトと「テンダーパーソン(TENDER PERSON)」を立ち上げる。
目次
- BRAND CONCEPT -
ブランドコンセプトは自由に、常に追求し表現し続けること
2014年にヤシゲユウトとビアンカの男女デザイナーデュオが、文化服装学院在学中に設立した「テンダーパーソン(TENDER PERSON)」。2016-17年秋冬から本格的にコレクションをスタートし、2020年2月に初の旗艦店兼アトリエを南青山にオープン。2021年6月には初のショーを開催するなど着実にファンを増やしている。
ブランド名はヤシゲ ユウトの「優人」に由来。「クリエーションにおける前進しようとする考え方とポジティブな姿勢を反映した感性、そして心そのもの」という想いが込められており、日常生活から得る物事をさまざまな角度から捉え、時代感や空気感を独自に追求する姿勢を見せている。
- CHARACTERISTIC ITEM -
「テンダーパーソン」を代表するアイテムはフレアパンツ
テンダーパーソンを象徴するのはフレアパンツ。センタープリーツが入っており、フォルムの美しさを追求した細身のシルエットが特徴的で、毎シーズン生地を変えながら提案している。ショルダーの紐は付け外しが可能となっており、コーディネートの幅が拡がるのも魅力のひとつだ。
Image by: FASHIONSNAP
- DETAIL -
ブランドを象徴するファイアーモチーフ
テンダーパーソンのアイコンになりつつあるファイアーモチーフ。2018年春夏シーズンで初めて登場して以降、ブランドを代表するディテールとなっており、ウェアやシューズなどに採用されている。
- WHO TO WEAR -
こんな人に着て欲しい
テンダーパーソンの服には東京のストリートシーンを反映しながらも、ブランド独自の時代感や空気感が表れており、確かなオリジナリティが存在している。デザイナーは「特定の誰かに着て欲しいというのはなく、みんなにみんなのスタイルで着て欲しいという思いで服を作っています」と語る。
- RECOMMEND SHOP -
オススメの店舗はデザイナーが直接接客する旗艦店
「デザイナーから商品の説明が直接聞けるから」とブランドは、南青山のフラッグシップショップ「ブティック ナーラン バイ テンダーパーソン(BOUTIQUE NARAN by TENDER PERSON)」を推薦。同店はショップ兼ショールームとして展開し、主にインスタグラムのダイレクトメッセージによるアポイント制で営業。月に数回パブリックオープンしている。ヤシゲとビアンカ自身でも接客を行うため、デザイナーから製作の背景などが直接聞けることもある。ブランドのファンであれば是非とも足を運んでみて欲しい。
- COLLABORATION -
印象深いコラボレーションは、アイウェアブランド「イナリ」
ブランドが印象に残っているコラボレーションとして挙げたのは、アイウェアブランド「イナリ(INARI)」。2019年に実施したコラボでは、テンダーパーソンとしては初となるアイウェアを製作した。コラボモデルはイナリの「TYPE1」というモデルをベースにレンズを小さくし、「TENDER PERSON」と「made by INARI」の文字を施したメタル素材のテンプルを採用。ブランドは同コラボについて「ヤシゲが普段から愛用していたアイウェアだったため、コラボの中でも特に印象深い」と振り返る。
- MAIN SHOP -
主な取扱店舗は、セレクトショップ
主な取扱店舗は「ヌビアン(NUBIAN)」や「ドッグ(Dog)」、「クレオパトラ フィグ(CLEOPATRA fig)」名古屋の「boys in the band」などのセレクトショップ。国内外の気鋭ブランドやストリートブランドのバイイングに注力する店舗で取り扱われることが多い。
>>ほか取り扱い店舗一覧(2022年6月20日時点)
- 2022AW COLLECTION -
「ロックスター」と「オタクカルチャー」を融合させた2022年秋冬コレクション
2022年秋冬コレクションのテーマは「Here Comes The Sun」。3シーズンに渡ってブランドの主題としてきた「アンビバレンス(ある対象に対して相反する感情や態度を同時に持つこと)」を、今シーズンでは「ロックスター」と「オタクカルチャー」と解釈。それぞれの文化を融合させることで、相反する態度を表現した。
今季のショーでは、ロックスターやオタクカルチャーをブランドならではの切り口で提案。エアブラシ技法を用いてサーモグラフィーを施したデニムやシャツ、たっぷりとしたドレープとギャザーを取り入れたシャツなど、見応えのあるアイテムが豊富に登場した。
- FAVORITE ITEM -
2022年秋冬のオススメは、アダルトアニメ『A KITE』とのコラボレーションアイテム
梅津泰臣監督によるアダルトアニメ「ア カイト(A KITE)」とのコラボレーションは、作品を世界に発信していきたいという梅津監督の姿勢と、前シーズンから海外でのコレクション発表を見据えているというブランドの態度が共鳴することで実現。今回のショーのために梅津監督が描き下ろしたという、主人公 砂羽の顔を全面にあしらったシャツやTシャツ、パンツなどが披露された。ファッションブランドに作品を提供したのは、同作のアニメシリーズが公開されてから初めてだという。
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主要年表
【2021年】
ブランド初のランウェイショーを開催し、2022年春夏コレクションを発表。
【2020年】
初の直営店「ブティック ナーラン バイ テンダーパーソン(BOUTIQUE NARAN by TENDER PERSON)」を南青山にオープン。
【2019年】
デンマーク発のスポーツブランド「ヒュンメル(hummel)」とのコラボレーションアイテムを発売。
ロサンゼルスを拠点とするストリートブランド「マムフォーマル(MOMFORMAL)」とのコラボレーションアイテムを発売。
ラッパー テヤンボーイ(Taeyoung Boy)とペインターRYUSUKE SANOとのトリプルコラボレーションアイテムを発売。
【2018年】
アイウェアブランド「イナリ(INARI)」とのコラボレーションアイテムを発表。
デザイナー自身の名前を冠した限定シリーズ「ビアンカ(BIANCA)」を発売。
【2017年】
次世代ファッションブランド育成プログラム「CLOSS Fashion Forward」のサポート対象ブランドに選出。
【2016年】
2016-17年秋冬シーズンから本格的にコレクションを発表。
【2015年】
セカンドコレクションを発表。
【2014年】
ヤシゲユウトとビアンカが文化服装学院在学中にブランド設立。ファーストコレクションを展示会で披露。
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