【連載:マニアですがなにか コンバース編】第二回「オールスターの種類」

 広島の古着屋「KAZZIN Time recycler」で働く僕、"自称コンバースマニア"高雄 大善が全4回に渡り「コンバース(CONVERSE)」を解説する連載「マニアですがなにか コンバース編」。第2回はコンバースを象徴する「オールスター」について。古着屋で働いているとお客さんから、「量販店と比べてセレクトショップや古着屋で売られているオールスターって何で高いんですか?」と尋ねられることがよくあります。理由は「様々な種類があるから」、この一言に尽きます。では、「一体、種類によって何が違うんだ?」と思われるでしょう。ということで早速、現在販売されているオールスターの違いについて解説します。

【連載:マニアですがなにか コンバース編】
第一回「覚えておくべき5モデル」
第二回「オールスターの種類」
第三回「年代判別と選び方」
第四回「レアモデル」

知っておくべきコンバースの予備知識

 オールスターの種類についてお話する前に、事前に知っておくべきポイントが2点あります。

Point 1>>日本とアメリカ、別会社がそれぞれコンバースを製作
converse-takao-02-p1-10-19-17-zzz.jpg 日本の 「コンバースジャパン」と「ナイキ(NIKE)」傘下の本家アメリカ「コンバース」は別会社ということです。商標権をそれぞれの会社が持っているため、許可を得ていない海外のコンバースは日本で輸入販売できませんし、コンバースジャパンの商品も海外では販売できません。

Point2 >> 「チャックテイラー」はオールスターである

 「チャックテイラー」というモデルについて。

converse-2017-09-20-takao-02-chack20170829001.jpgconverse-takao03-083117-z-20170829_001.jpg "チャックテイラー=オールスター"ということが頭のなかで結びついていない人が多いようですが、一般的に40年代〜70年代頃に作られたオールスターを「チャックテイラー(Chuck Taylor)」と呼びます。オールスターの普及や改良に参加したバスケットボール選手「チャールズ・H・テイラー」の功績を称え、1946年からアンクルパッチに「Chuck Taylor」の文字が入ったことがきっかけになっているそう。特徴的なディテールはヒールラベルとアッパーを補強するための当て布とステッチ。その他にも細かいディテールの特徴はありますが、詳しくは第3回に掘り下げます。

 それでは、予備知識を踏まえたところで、わかりやすく説明するために以下からは、日本の 「コンバースジャパン」が展開するものを「JAPAN CONVERSE」本家アメリカ「コンバース」が展開するものを「USA CONVERSE」としてカテゴライズ。それぞれが販売するオールスターの種類とその違いを1足ずつチェックします。

 まず僕たちが目にすることの多い「JAPAN CONVERSE」から紹介していきましょう。

現行オールスター

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価格:6,264円(税込)

 まずは量販店などで販売している"現行"オールスター。よく「ABCマート」で見かけるのはこのオールスターです。言葉の意味で"現行"と言えば、現在発売しているもの全てが当てはまるのですが、コンバース好きは生産数も圧倒的に多いので誰もが目にしたことがあるこのラインを現行と呼びます。オールスターの中で最も安く、壊れたりしても直ぐに購入できる手頃さが魅力です。

converse-takao2-07-21-17-zzz-20170620_002.jpg ヒールラベルは白色で「ALL STAR」の文字が記された馴染み深いデザイン。

converse-takao2-07-21-17-zzz-20170620_010.jpg シューレースはポリエステル製です。

converse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_004.jpg ラバーは少し青みがかった白色。

MADE IN JAPAN

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価格:12,960円(税込)

 こちらも量販店と「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS)」などのセレクトショップで販売されている「メイドイン ジャパン(MADE IN JAPAN)」。簡単に言えば、「現行オールスター」を日本の技術でアップデートさせたラインです。

converse-takao2-07-21-17-zzz-20170620_001.jpgconverse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_001.jpg わかりやすい違いはヒールラベルとインソールに施された「MADE IN JAPAN」のロゴです。白いインソールに赤い文字は日本の国旗のカラーをイメージしているとか。

converse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_002.jpg シューレースは現行のポリエステル製と比べると、ほどけにくいコットン製を使用しています。屈伸性が高く足にフィットするため履き心地も良く、アッパーには上質なキャンパスを使用しているので、丈夫なところも魅力です。

converse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_003.jpg 現行は少し青みがかった白色のラバーでしたが、「MADE IN JAPAN」は黄みがかった白色のラバーでビンテージスニーカーのような雰囲気があります。見た目はそこまで現行と変わりませんが履き心地や丈夫さの追求など拘りを感じるスニーカーです。

ADDICT

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価格:17,280円(税込)

 2008年に100周年を記念して誕生した「コンバース アディクト(CONVERSE ADDICT)」 。「MADE IN JAPAN」は現行を日本の技術でアップデートしたラインですが、「アディクト」は60年代のチャックテイラーを日本の技術で再現した復刻モデルです。

converse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_005.jpgconverse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_006.jpg チャックテイラーを代表するディテールの当て布とサイドステッチが、現行にはないデザインで人気要素の一つ。

converse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_013.jpg ヒールラベルにはチャックテイラーの文字と三つ星が描かれています。

converse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_008.jpgconverse-takao2-07-24-17-zzz-20170623_010.jpgconverse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_007.jpg 「チャックテイラーを日本の技術でアレンジ復刻するなら」という声から生まれたラインなので、ソールやインソールはチャックテイラーにはない機能性を高めたディテールを採用。インソールは取り外し可能で、クッション性の高い「ポロン(PORON)」というウレタン素材を使用しているので、「MADE IN JAPAN」よりもさらに履き心地が良いです。ソールには防滑性、耐摩耗性に優れていている「ビブラム(Vibram)」ソールを使用しています。

converse-takao2-07-24-17-zzz-20170620_011.jpg アッパー素材は、温度調整素材「OUTLAST」を使用しているので季節を問わず快適に履くことができます。「ビームス(BEAMS)」などのセレクトショップで販売されていて、過去には「エヌハリウッド(N. HOOLYWOOD)」やNIGO®とコラボしたモデルなども展開されています。

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