Fumitoshi Goto

米国サブウェイとGNCが大量閉鎖

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■老舗デパートメントストアのボントン・ストアズが先月、250店以上となる全店の閉鎖を発表した。全735店で閉店セールを行っていたトイザラスも多くがセールも終了しスクラップの準備となっている。しかし、店舗閉鎖のニュースはいまだ続いている。

世界最大のサンドウィッチチェーンのサブウェイは先月、アメリカ国内の500店を閉鎖すると発表した。100%フランチャイズ出店のサブウェイは一昨年に350店を閉鎖、昨年は900店以上を閉鎖していた。今回も不採算店を中心にショッピングセンターなどに出店している店舗がスクラップしていく計画となる。世界で約4万店を展開するサブウェイは同時に北米以外の地域で1,000店舗以上をオープンさせる。

ビタミンやミネラル、バーブ系サプリメントなどの健康関連商品のほか、スポーツ栄養補助食品やダイエット商品の販売を手掛けるGNCも先月、200店舗の閉鎖を発表した。GNCではカナダとアメリカ50州に3,400店以上の直営店とアメリカ国内に約1000店のフランチャイズ展開を行っている。チェーンストアとして多くがショッピングセンターに出店していることで、モールの客数減の影響を受けていた。

すでにいくつかのチェーンストアが倒産しており、サブウェイやGNC以外でも今後、店舗閉鎖の発表が続く。ティーン向けのアクセサリー雑貨チェーンのクレアーズは3月に破綻した。大手モールなど99%に出店しているクレアーズは92店を閉鎖する計画を発表しているが、モール集客数の伸び悩みで再建は厳しく、スクラップする店舗を追加すると見られている。

シューズチェーンで200店以上を展開するウォーキング・カンパニーも3月に倒産。再建に伴う店舗閉鎖などは明らかにしていないが、一部にモールからの撤退は避けられず、スクラップは時間の問題だ。

モールに展開する婦人靴チェーンのナインウエストも先月、破綻した。すでに多くの店舗を閉鎖しているナインウエストは所有するブランド売却に、追加閉鎖の可能性が高い。

3月に倒産したサウスイースタン・グローサーズは先月までに約100店舗のスーパーマーケットを閉鎖した。対象となったのはバイローやハーヴィーズ、ウィンディキシーなど7州にまたがる不採算店舗。倒産前、600店以上を展開していたため、さらに売却を含む閉鎖があるだろう。

北東部に約170店を展開するトップス・マーケットは破綻後、包括的な再建内容を明らかにしていない。不採算店以外でも、店舗の閉鎖は避けられない。

全米77都市のショッピングセンターをモニターしている不動産調査会社レイス社によると、第1四半期(1月~3月期)のモール空室率は8.4%だった。8.4%の空室率は2012年第4四半期以来、約6年ぶりの高さとなる。前期の8.3%から0.1ポイント上昇し、7.9%だった前年同期から0.5ポイントの上昇となった。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、某企業のコンサルティングセミナーでクライアントから成功事例だけでなく、失敗事例を見たかったとの感想をいただきました。極めて限られた時間だったので、成功事例を中心にIT&オムニチャネル・ワークショップを行ったのです。失敗事例では逆にIT&オムニチャネル・ワークショップができません。なぜなら多くの場合、ITやオムニチャネルに投資を行っていないからです。昔ながらの旧態依然の販売方式なので、これまでとおなじ。チャレンジしていないから解説することもありません。だから客数が減少し、客離れが進むのです。失敗事例を見せる時間的な余裕があってもいかないところがあります。シアーズとKマートは個人的に行きたくないチェーンです。理由はリアル店舗にまったく投資していないから。ITやオムニチャネルに投資しても、リアル店舗は顔でありイメージです。経年劣化が著しいシアーズやKマートは失敗以前の問題です。
叱られるかもしれませんが、長年、そこで働いている人のためにも早く潰して、元気のいい企業に立地の良い店舗は売却し、そこで新たに雇用してもらったほうがいいでしょう。

後藤文俊

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