「オーバーコート（OVERCOAT）」を手掛ける大丸隆平が、初の女性副大統領になる見通しとなった民主党のカマラ・ハリス氏（Kamala Devi Harris）が選挙運動期間中に着用していたスーツを製作した。ニューヨークのファッションブランドから依頼を受け、共同でデザインと製作を担当したという。

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　オーバーコートはニューヨークを拠点とするパターンメーカー大丸製作所2が展開するブランドで、大丸自身は2013年のバラク・オバマ（Barack Obama）前大統領の就任式でミシェル・オバマ夫人（Michelle Obama）が着用していたドレスを手掛けた経験をもつ。今回製作したのはネイビーのセットアップスーツで、ハリス氏は今年8月の民主党大会で着用。自立した意志のある女性像をイメージしてデザインし、メンズライクなシルエットではなく女性の身体の曲線を活かした細身のジャケットに仕上げたという。大丸は「通常は必ず採寸から行うが今回はそれができず、完成品は一発でフィットさせなければならなかったので経験値が物を言う作業だった。大体の寸法と写真からサイズを割り出し、細身でも腕が上がるように運動量を考えてパターンを引いた。これまでも様々なオーダーに応えてきた経験と想像力で、イメージ通りに仕上がったと思う」と製作について振り返った。

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