パナソニック株式会社は、2006年よりパナソニックセンター東京内で運営してきた次世代向け科学ミュージアム「RiSuPia(リスーピア)」をリニューアルする。
約14年間で、学校団体や親子を中心に累計約460万人が来場した「RiSuPia」は、子どもたちの理科と数学への興味・関心の向上などを目的とした施設。
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リニューアル後は理数の分野にエンジニアリング、テクノロジー、アートの分野を融合し、パナソニック クリエイティブミュージアム「AkeruE(アケルエ)」として、同センター内の2階・3階エリアに2021年4月3日にオープンする予定だ。
「AkeruE」は、子どもたちの知的好奇心とひらめき力を育む場として、「学び」と「モノ・コトづくり」の双方を体験できる施設になるという。展示作品からは、原理を学ぶ科学館の要素と、美しさの中に課題提起を見出す美術館の要素を提供し、作業スペースやワークショップにて子どもたちのアイデアを形にする機会を設けていくとのこと。
2階には、「TECHNITO(テクニート)」という好奇心をくすぐりそうなエリアがある。
ここでは、3Dプリンターやレーザーカッタ―などデータからモノを作るデジタルファブリケーション機器を使用してものづくり体験ができるようだ。また、プログラミングや電子工作などを組み合わせたものづくりができるプログラムも用意されているとのこと。
「TECHNITO」のほか、年齢や仕事、価値観の違う人たちが集まりアイデアを交換しつつ協働作業するための「CHAOS(カオス)」エリアも興味深い。
3階は大きく3つのエリアに分かれる。
「ASTRO(アストロ)」には、科学や技術と芸術を掛け合わせたアート作品と、作品の仕組みを分解して説明する原理展示が並ぶ。
それらを交互に観察することで、アート作品の成り立ちを理解し、何を表現しているか想像することを促していく。これにより、何かを組み合わせてつくることの楽しさを知ってもらおうというのだ。
「COSMOS(コスモス)」では、テーマをもとに自分のひらめいたことを形にしていく。好きな素材を使い作った作品をステージに並べると、ほかの人の作品との調和が生まれ全体で1つの大きな作品となる仕掛けだ。同じテーマで作られた作品からひらめきの違いを感じ取ったり、全体を見渡したりすることで自分の考えたことを振り返ることもできるという。
「PHOTON(フォトン)」は、自分の考えを映像や写真、アニメーションを使って発信するエリア。自分のアイデアをストーリーとして組み立てて映像にし、ほかの人と同じイメージを共有することで「伝える・伝わる」という経験を得られるとのことだ。
パナソニックは「AkeruE」を通じて、文部科学省が定める新しい学習指導要領で育む「資質・能力」とされる、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力など」「学びに向かう力、人間性など」を培えるような体験を提供していくとしている。
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