「ナイキ(NIKE)」が、厚底ランニングシューズ「エア ズーム アルファフライ ネクスト%(以下、アルファフライ)」のサステナビリティ思考を高めた「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト ネイチャー」(以下、アルファフライ ネイチャー)を発表した。10月15日からNIKEのメンバーシップ限定で発売する。
アルファフライは、非公式レースながらも人類初のフルマラソン2時間切りを果たしたエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)選手や、東京マラソン2020で日本新記録を打ち出した大迫傑選手が着用していたことでも知られるナイキの厚底ランニングシューズ。前足部に2つの「ナイキ ズーム エア ポッド」を配置したデザインが特徴で、アッパーには超軽量で通気性を重視した透け感のある編み素材「アトムニット」を採用している。
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アルファフライ ネイチャーは、炭素と廃棄物排出ゼロを目指す「Move To Zero」の一環で製作。東京オリンピックのマラソン競技で会場が東京から北海道へ変更されるなどアスリートにとっても気候変動が問題となる中で、同社はランナーが求める機能を開発することだけではなく、「安全に競技が続けられるか」といったアスリートの不安を解決することをイノベーションと捉え、対策に取り組んだ。パターンの効率改善やスクラップ素材の再利用によって、シューズ全ての部材から発生する廃棄物を最小限に抑えることに成功したという。
アルファフライ ネイチャーでは、重量比で50%以上のリサイクル素材を活用。ミッドソールのフォームとカーボンプレートはアルファフライの端材を再利用しており、アウトソールには使用済みのフットウェアなどをスクラップした「ナイキ グラインド」のラバーを採用した。アッパーは再生ポリエステルを45%以上使用したフライニットで製作し、アルファフライと同様の耐久性を維持するためにアッパーの補強としてエア バックの廃棄物を再利用した3Dプリントの「フライプリント」を新たに取り入れた。鮮やかなカラーが特徴のアルファフライと対象に、アルファフライ ネイチャーではナチュラルなカラーで仕上げ、ワンポイントにアクセントカラーを配した。重量はアルファフライより約50g重く、価格はフライプリントを使用したことでアルファフライより5200円高い3万8500円となっている。
同社は、2025年までに幅広く捉えたサプライチェーン全体で埋め立てゴミを100%削減し、少なくとも80%をナイキ プロダクトやその他製品にリサイクル利用するという目標を掲げている。ナイキ ランニング シニア フットウエア プロダクト ディレクターのレイチェル・ブルは「このシューズはリサイクルコンテンツを盛り込んで耐久性などの機能性を維持することが一番難しく、挑戦だった」とコメントしており、トップアスリートも使用するハイパフォーマンスシューズのアルファフライをサステナブル仕様で製作したことで、今回培った技術や知見をライフスタイルシューズなどに落とし込んでいくという。
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