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花王が2021年12月期通期連結決算(国際会計基準)を発表した。売上高が前期比2.7%増の1兆4187億6800万円、営業利益が同18.3%減の1435億1000万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が1096億3600万円の増収減益だった。
セグメント別では、化粧品事業が売上高前期比2.5%増の2393億円(実質0.6%減)、営業利益が同51億円増の75億円だった。日本ではオンラインカウンセリングや自社運営のeコマースを始動し存在感を発揮。ブランドでは、「ケイト(KATE)」がマスクが常態化する生活の中での新提案やデジタル施策により、「リップモンスター」などヒット商品を誕生させ、メイクブランド市場でトップシェアを獲得。インバウンド需要の消滅や繰り返す緊急事態宣言等により市場回復が遅れた影響を大きく受けたが、注力したG11(11のグローバル戦略ブランド)の売上高は同8%増、構成比は65%となった。
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海外は中国で「フリープラス(freeplus)」や「キュレル(Curel)」がeコマースを中心に引き続き好調に推移したほか、欧州ではOMOの推進で「モルトンブラウン(MOLTON BROWN)」や「センサイ(SENSAI)」の売り上げが伸長した。海外売上高比率は41%。
そのほか、ファブリックケアおよび、ホームケア製品、ヒューマンヘルスケア事業のサニタリー製品を展開するハイジーン&リビングケア事業は、売上高が同4968億円(同2.8%減)。スキンケアおよび、ヘアケア、パーソナルヘルス製品を取り扱うヘルス&ビューティケア事業の売上高が3545億円(同4.2%減)、業務用衛生製品および健康飲料を含むライフケア事業の売上高が530億円(同1.0%増)だった。
2022年12月期連結業績予想は、売上高が同5.0%増の1兆4900億円、営業利益が同11.5%増の1600億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同6.7%増の1170億円を見込む。化粧品事業は同11.9%増の2660億円を予想する。
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市場で大きなシェアを獲得した「ケイト」」
Image by: FASHIONSNAP
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