エスティ ローダー カンパニーズのコーポレートサイトより
エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)が、2021年6月期10〜12月の決算を発表した。売上高が前年同期比14%増の55億4000万ドル(約6396億8000万円)、営業利益が同33%増の14億2000万ドル(約1639億6000万円)、純利益が同25%増の10億9000万ドル(約1258億6000万円)を計上し、増収増益だった。すべてのカテゴリー、地域、主要チャネルが拡大。苦戦していたメイクアップはコロナ流行以前の水準には届かなかったものの、昨年実績を超え回復基調だ。また、アメリカ大陸と欧州・中東・アフリカ地域が2桁成長となった。
カテゴリー別売上高では、「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」や「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」「キリアン(KILIAN)」などのフレグランスが前年同期比29%増の7億9900万ドル(約922億6000万円)と成長率では最も高かった。ヘアケアは「アヴェダ(AVEDA)」と「3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)」がコラボしたホリデーコレクションが好調だったほか、「バンブルアンドバンブル(Bumble and bumble)※日本未上陸」で顧客層を拡大したことが牽引し、同17%増の1億8000万ドル(約207億8000万円)を計上した。スキンケアは「ドゥ・ラ・メール(De La Mer)」や「クリニーク(CLINIQUE)」が2桁成長を達成するなどで、同12%増の31億5900万ドル(約3647億5000万円)となった。メイクアップは「エスティ ローダー(ESTÉE LAUDER)」の主力製品「ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ」を始め、「M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)」や「トゥー フェイスド(Too Faced)」、トム フォード ビューティなどの好調により、同11%増の13億8600万ドル(約1600億4000万円)に回復した。
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地域別では、アメリカ大陸の成長率が最も高く同24%増の13億ドル(約1501億円)を記録。リテールの客足が回復したほか、オンラインの構成比が全体の約38%まで高まった。ヨーロッパ・中東・アフリカは同15%増の23億ドル(約2655億7000万円)を計上。アジア太平洋地域は中国、オーストラリア、東南アジアが好調に推移し、同7%増の19億ドル(約2193億8000万円)となった。中国では特に「ダブルイレブン」での人気などが牽引した。
なお2021年6月期7〜12月の半期では、売上高が前年同期比18%増の99億3000万ドル(約1兆1464億円)、営業利益が同33%増の23億5300万ドル(約2717億円)、純利益が同27%増の17億8000万ドル(約2055億円)だった。
同社のファブリツィオ・フリーダ(Fabrizio Freda)社長兼CEOは、「2022年度下期を迎えるにあたり、当社のビジネスはパンデミック前よりもはるかに大きく、収益性も高く、どの地域も大きくなっています」と期待を寄せ、下半期に続くパンデミックの影響やサプライチェーンの課題なども加味した上で、2022年度通期の業績予想の上方修正を発表。売上高が前年比13%から16%の増加する見込みだという。
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