秋の色味を感じるブーケ
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表参道・原宿には花が似合う。有名店から個性あふれるお花屋さんが点在しているためか、花束を持って街を歩く人の姿も珍しくない。その手にブーケがあるだけで、いつも歩く見慣れた景色も違って見える。一方で、表参道・原宿という街のフレームが一層、花の魅力を際立たせてくれるような気がする。花束と表参道・原宿の景色を重ねて、贈る誰かを想像したり飾る場所を考えたり。気持ちを咲かせる、花と街の風景。
秋の風を感じる、
自然な色味のブーケMade by Le Vésuve
テーマ:表参道に秋を運ぶ、秋色のシックなブーケ
使った花
バラ、セダム、アジサイ、ワレモコウ、チョコレートコスモス、フロックス、グレープアイビー、レモンリーフ
「秋の花が市場に出てきたので、秋を感じられる花とともにシックな色味のバラを中心としたブーケを作りました。
ル・ベスベでは特にバラに力を入れていて、常時、種類豊富に取り揃えています。もしかしたら、出会ったことのないバラにも出会えるかもしれません。また、ブーケ全体のトーンに同系色を用いてグラデーションになるよう構成しています。秋の花の自然な色味を楽しんでほしいブーケです。」
撮影に協力してくれたお店:ル・ベスベ(Le Vésuve)
表参道駅と広尾駅のちょうど中間あたりに位置する南青山のフラワーショップ。店主を務めていたフラワーデザイナー高橋郁代さんと、代表・松岡龍守さんの2人によって1997年に開業。以降、そのセンスの良さからたちまち人気となり、スタイリストやファッション誌などからも絶大な支持を受けた。2014年に高橋さんが亡くなって以降も、松岡さんと高橋さんが培ってきたセンスと技術はスタッフに受け継がれ、今なお人々を魅了し続けている。花の自然な色味を活かしたブーケが魅力。
ブーケができるまで:Behind the scenes
朝と夕、空気の匂いが秋めいてきた。花も衣替えの時期。秋らしい花をショップでも見ることができる。ル・ベスベにも入ってきた、秋の花を使いピンク系のマットな質感でブーケを束ねてくれた。
ル・ベスべではブーケを作る際、基本的には反対色を使わず同系色を使い、グラデーションのようにセンス良くまとめてくれる。バラの種類を豊富に取り揃えているため、バラを中心に組み立てることが多いという。寄り添うようにレモンリーフがブーケを支え、小ぶりなチョコレートコスモスも良いアクセント。くすんだマットカラーのラッピングペーパーも美しい、シックで気品溢れるブーケのできあがり。
ブーケを制作してくれたフローリスト:Florist introduction
杜 紗矢香(もり さやか):長野県出身。上京し、花屋で修行を積んだのち上京以前から“憧れの花屋”だったというル・ベスべで働く。花に興味を抱いたきっかけはガーデニングが好きな母親の影響。杜さんの母はル・ベスべ創業者のひとりである高橋さんが長年担当した、ファッション誌「LEE」の「花カレンダー」を楽しみに見ていたことから、ル・ベスべで働くことをとても喜んでくれたそう。憧れの場所で、日々訪れる人々へ丁寧に花の魅力を届ける。
■ル・ベスベ(Le Vésuve)
住所:東京都南青山7-9-3
電話:03-5469-5438
営業時間:11:00〜17:00
定休日:火曜日
URL:Le Vésuve
Photo:OMOHARAREAL編集部
Text:Tomohisa Mochizuki
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