伊勢丹新宿本店が1月2日、2023年の初売りをスタートした。クリアランスセールの期間は1月2日から10日まで。開店前から初売り商品を求める客が行列を作り、本館とメンズ館合わせて前年比115%となる約7500人が並んだ。
2023年の初売りでは、昨年の約650ブランドから約1割少ない約580ブランドのセール商品を展開。全体商品数の約7割をプロパー商品が占める。三越伊勢丹の広報担当者曰く「近年の初売りの動向を分析し、プロパー商品が売上を押し上げていると判断した」ことからプロパーの強化に着手したという。
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セール商品の目標売上は昨年比107%を掲げる(金額は非公表)。近年の初売りでセール商品を購入した顧客の客単価や、客足の伸びを総合的に判断して目標を設定した。担当者は「コロナ禍以前と比べると100%とはいかないが、客足はかなり戻ってきている実感がある。特に日本人のお客様はほぼ元通りになっており、中国系のインバウンド需要が復活すればコロナ禍以前の客数に戻るのでは」と話す。
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三越伊勢丹は、昨年から福袋の取り扱いをオンラインにシフト。2023年の福袋は10月から公式サイト上で予約を受け付け、昨年に引き続き全体の8割程度をオンラインで販売している。同社は福袋の現状の売れ行きについて具体的な数字の公表を控えたが、現時点で既に昨年度の実績を上回っているという。担当者は「スムーズに福袋ページに辿り着けるようオンラインストアの導線設計を改良したほか、販売スケジュールおよび商品ページを2022年より早めに公開し、お客様の関心を引けるよう工夫した」と語った。1月2日には、昨年はオンラインストアで展開のなかった「初売り福袋」を追加した。
2日の初売りでは、通常営業通りの10時に客入れを開始。本館行列の先頭に並んだ東京都在住の40代女性は「6階催事場で開催する『ととのう2023 伊勢丹サウナ館』を目当てに足を運んだ。昨日の終電で新宿に到着し、4時30分頃に並んだが、別の入り口には既に並んでいる人がいて驚いた」とコメント。9時頃からメンズ館の入店待ちをしていたという神奈川県在住20代の男性は「シューズ類を見に来た。特に目当てがあるわけではないが、良いものがあれば購入したい」と話した。
現在、伊勢丹新宿本店では入場制限は行っていないが、通常の営業時と同様に新型コロナウイルス感染症対策を徹底。赤外線サーモグラフィーカメラによる検温の実施のほか、マスクの着用や手指の消毒を呼びかけている。
本館前行列の様子
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