エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)が、2023年6月期第2四半期(10〜12月)決算を発表した。売上高が前年同期比17%減の46億2000万ドル(約6045億2700万円)、営業利益が同61%減の5億6500万ドル(約739億3000万円)、純利益が同64%減の3億9700万ドル(約519億4700万円)で大幅な減収減益となった。ドル高の外国為替によるマイナスの影響を受けたほか、中国でのゼロコロナ政策に伴う休業や、アメリカの景気後退による消費の縮小などが要因。なお2023年6月期の上期(2022年7〜12月)は、売上高が前年同期比14%減の85億5000万ドル(約1兆1187億6800万円)。営業利益が同40%減の12億1700万ドル(約1592億4400万円)、純利益は同42%減の8億8300万ドル(約1155億4100万円)だった。
カテゴリー別の売上高は、スキンケアで「ジ・オーディナリー(The Ordinary)」や「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」が好調だったものの、これまで売上をけん引していた「ドゥ・ラ・メール(De La Mer)」や「ドクタージャルト(Dr. Jart+)」が落ち込んだことから、前年同期比25%減の23億8200万ドル(約3116億8500万円)に転じた。
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メイクアップは中国市場の縮小の影響を受けたが、そのほかの地域で外出機会の増加やマスク不要により需要が拡大し、12億6800万ドル(約1659億1800万円)と同9%の減収にとどまった。「M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)」は引き続き人気を維持したが、「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」の売り上げが減少。なお「クリニーク(CLINIQUE)」はスキンケア、メイクアップともに好調だった。一方で、「エスティ ローダー(ESTÉE LAUDER)」はいずれのカテゴリーも前年から落ち込んだ。
フレグランス製品は「ル ラボ(LE LABO)」やトム フォード ビューティ、エスティ ローダーは全地域で好調で、売上高はいずれも2桁成長だったが、ファッションフレグランスのライセンス終了による影響で、カテゴリー全体の売上は同3%減となる7億7500万円(約1014億880万円)だった。
地域別売上では、アメリカ大陸がフレグランスとメイクアップの好調の一方でスキンケアが伸び悩み、同5%減の12億3500万ドル(約1616億円)、アジア太平洋地域は日本、オーストラリア、マレーシア、フィリピンが好調に転じ、韓国もほとんどのブランドで2桁成長だったものの、ドクタージャルトのトラベルリテールのダメージが大きく、また中国のロックダウンの影響で、同17%減の15億7000万ドル(約2054億3500万円)となった。ヨーロッパ・中東・アフリカは同22%減の18億1600万ドル(約2376億2400万円)に落ち込んだ。
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