「ユニクロ(UNIQLO)」が、服の新たな未来を追求する専用スペース「リ・ユニクロ スタジオ(RE.UNIQLO STUDIO)」の常設店への本格導入を進める。4月21日には、群馬・前橋に同スペースを備えた初の常設店となるロードサイド店舗「ユニクロ 前橋南インター店」をオープン。ユニクロで購入したアイテムのリペア(修理)サービスのほか、好みのデザインの刺繍やスキャンカットを用いたリメイクサービスを提供する。
リ・ユニクロ スタジオは、ドイツの店舗で顧客とスタッフが服のアップサイクルを行うワークショップを開催したことからプロジェクトがスタート。その後リペア、カスタマイズサービスが加わり、現在はイギリス、ドイツ、スペイン、アメリカなど、「前橋南インター店」を含め全世界20店舗でサービスを展開している。「世田谷千歳台店」では、常設店への導入に先駆けて3月末までの期間限定で試験導入していたが、好評を受け無期限の延長が決定した。
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常設展開している海外店舗では「1着を大切に着ることができる」といった理由から好評で、日本でもサステナビリティへの意識の高まりを感じたことから、導入を決めたという。担当者は「国内では本格導入していないサービスだったが、日本では昔から物を大切に使う文化が根付いているため必ず受け入れられると確信した」と経緯を説明した。
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同サービスでは、ユニクロの全アイテムを対象に100種類以上の中から好みの刺繍を入れることができるほか、日本の伝統技法「刺し子」を用いたリメイクのメニューも用意。700円から数万円まで、予算に合わせたリペア・リメイクが可能になる。「サービスを利用することで、着なくなった服に再度命を吹き込むことができる。オーダーメイドの感覚で楽しんでいただき、1着を長く着用してもらえたら」と担当者。「前橋南インター店」では、地元群馬の名産品・だるまの刺繍メニューも用意し、今後サービスを展開する店舗でも立地にあわせた限定メニューを検討するとしている。
国内ユニクロ常設店でリ・ユニクロ スタジオを導入する初の店舗となる「ユニクロ 前橋南インター店」は、北関東自動車道「前橋南インター」から車で約5分の場所に位置。クリエイティブディレクターの佐藤可士和が建築デザインを手掛け、2024年はじめにオープンが予定されている「イケア(IKEA) 前橋」に隣接する。アクセスの良い生活圏の店舗ではなく、ロードサイド店舗が導入第1号店となったが、その理由について担当者は「手持ちの服を持ち込むにあたり、量が多い時は荷物になってしまうので、車で来られる店舗の方が利便性が高いと判断した」と話した。
「ユニクロ 前橋南インター店」 外観
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また、「前橋南インター店」が物を買うためだけではなく、家族や友人と時間を過ごすことを目的とした体験型店舗であることも理由の一つだという。「前橋南インター店の『何度も来たいと思ってもらえる店舗にする』というコンセプトにサービスがマッチしていると感じた」(担当者)。
「ユニクロ 前橋南インター店」店内の様子
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4月28日には、福岡・天神にリ・ユニクロ スタジオ導入2号店のオープンも決まっており、今後は新規・既存に関わらず、サービスとの親和性のある店舗に導入を進めていく。担当者は「第1号店はロードサイドへの出店になったが、2店舗目となる天神は都心の店舗。トライアル導入している世田谷千歳台店とあわせて合計3店舗でデータを集めながら、どのような店舗に導入するのが望ましいか検証していきたい」と語った。
■ユニクロ 前橋南インター店
所在地:群馬県前橋市亀里町2008番
交通:北関東自動車道「前橋南インター」から 車で約5分
オープン時期:2023年4月21日(金)
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