「セッチュウ」デザイナーの桑田悟史
ファッションプライズ「LVMH Young Fashion Designers Prize(以下、LVMHプライズ)」が2023年の受賞者を発表し、「セッチュウ(SETCHU)」を手掛ける桑田悟史がグランプリに輝いた。2018年にグランプリを受賞した「ダブレット(doublet)」のデザイナー井野将之に続いて2人目となる。
1983年生まれの桑田は、ピエール・カルダン(Pierre Cardin)のアシスタントを務めていた叔母や美大出身の祖父、母の影響を受けてファッションに目覚め、高校卒業後に「ビームス(BEAMS)」の販売員を経て21歳で渡英。サヴィルロウの「ハンツマン(HUNTSMAN)」などでテーラリングを学びながら、アートスクールのセントラル・セント・マーチンズに通学し、「ガレス ピュー(Gareth Pugh)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「エデン(EDUN)」、Ye(カニエ・ウェスト)のオフィスなどで経験を積んだ。2021年春夏シーズンに和と洋の融合を表す日本語「和洋折衷」に由来した「セッチュウ」をスタートし、「クラシックなものに一捻りを加える」をキーワードに、折り紙などから着想を得たアイテムを展開している。
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今年のLVMHプライズではカール・ラガーフェルド プライズを、ファッション誌「ヴォーグ ウクライナ」でファッションディレクターとして15年経験を積み、ウクライナ戦争勃発後にブランドをスタートさせたJulie Pelipasによる「ベター(BETTTER)」と、イタリア語で地方都市という意味を持つ「プロヴィンチア」をブランドイメージに掲げているLuca Maglianoによる「マリアーノ(MAGLIANO)」が受賞した。
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