新型コロナウイルスの流行によって多大な影響を受けてしまったアパレル業界。コロナの影響を受けた21年卒の新卒採用では業界各社が新卒採用の縮小、中止を行いました。
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23年卒採用から徐々に回復傾向にあったアパレル業界の採用市場ですが、24年卒ではコロナ禍以前と同じくらいの採用人数まで回復傾向にあります。
この記事ではアパレル業界に特化した求人サイトを運営するREADY TO FASHIONが独自にリサーチした2024年のアパレル業界の採用動向についてご紹介します。
アパレル業界全体で業績回復、店舗の客入りも好調
まず前提として、コロナ禍で大きな影響を受けたアパレル業界ですが、アフターコロナの現在、各社での利益が回復傾向にあります。
株式会社ワールドでは、2023年3月期の売上利益は前期比25.0%増、営業利益は前期比432.2%増。株式会社ユナイテッドアローズでは2023年3月期の営業利益が前期比278.0%増、純利益が前期比492.6%増の結果に。また株式会社三陽商会では、前期は営業利益が10億5800万円の赤字だったのに対し2023年3月期では営業利益22億3500万円、純利益が前期比492.6%増の43億4100万円に着地しています。
コロナ禍の要因もあり需要が高まったECですが、アフターコロナで人流が回復したことやインバウンドの増加、OMO推進などの要因によって店舗の売り上げも回復しつつあるようです。
新卒採用予定人数はコロナ禍前の数値まで回復
24年新卒の採用予定人数は業界全体を通して増加傾向にあり、コロナ禍前と同じ水準にまで回復する勢いです。
以下、企業内ブランド詳細・OTB DESIGNERS GROUP(スタッフインターナショナルジャパン、マルジェラジャパン、マルニジャパン、ジルサンダージャパン)[グループ募集]
・合同会社PVHジャパン【TOMMY HILFIGER/Calvin Klein】
・RIMOWA JAPAN(株)【LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ】
・ルックグループ【A.P.C./IL BISONTE/Marimekko/Repetto/LAISSE PASSE】[グループ募集]
・(株)エービーシー・マート/(株)オッシュマンズ・ジャパン【ABC-MART / OSHMAN’S】[グループ募集]
・(株)エスダーヴ【「Ank Rouge」「Jamieエーエヌケー」「STUNNING LURE」「DEICY」】
・(株)レイ・カズン【RayCassin/DOUBLE NAME/frames RAY CASSIN】
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2021年、2022年の新卒採用はコロナ禍の影響により業界に足を踏み入れる若者が過去数十年のなかで最も少なかった年。特に服飾専門学生のアパレル業界への就職率の低下は著しく、ホテル業界やIT業界などへの人材流出が目立ちました。
株式会社アダストリアや株式会社トゥモローランド、株式会社ストライプインターナショナルの各社で前年と比べて新卒採用人数が低下。ほか企業でも採用人数の拡大は見られませんでした。
コロナ禍で採用人数が落ち込んだ21年卒を起点として22年、23年にかけて徐々に回復。24卒では業界全体を通してコロナ禍前の20卒まで採用予定人数が増加しました。
三陽商会は、21年卒、22年卒の募集を停止していましたが、24年卒ではコロナ禍前の20年卒より20人ほど採用予定人数を増やしています。
株式会社ベイクルーズでは22年卒、23年卒で減少傾向にみられた採用数が、24年卒では21年卒よりも大幅に多い200人の採用を予定しています。
また株式会社ワールドの販売職では、21年卒採用から2年ぶりに採用を再開。24年卒では150人の採用を予定しています。
23年卒から採用再開したユナイテッドアローズは、今年も採用予定人数を100人ほど増やした約200人を予定しています。
その他大手セレクトショップや小売、リユース、繊維といった幅広い業種で採用数を増加しています。
企業は早めの動きが重要に
アパレル業界全体を通して採用予定人数が増えているため、企業には早めの採用の動きが求められます。
一方学生は、企業の求人数が増え好条件の求人が増えやすいので、早めから業種、企業の動向をチェックするといいかもしれません。
READY TO FASHIONで掲載中の24卒・25卒の求人一覧
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