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「東京クリエイティブサロン2023」が街に与えたインパクトを徹底分析

東京クリエイティブサロン2023

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Image by: TOKYO CREATIVE SALON

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「東京クリエイティブサロン2023」が街に与えたインパクトを徹底分析

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 国内最大級のファッションとデザインの祭典「東京クリエイティブサロン2023」(以下、TCS)が今年3月に行われた。第4回となる今回は、ファッションとデザインの2つの分野にフォーカス。丸の内・有楽町、日本橋、銀座、渋谷、原宿に加え、新たに羽田がエリアに加わり、さまざまな場所でクリエイティブ表現を発信した。今年のハイライトを各エリアの代表者たちが振り返る。

丸の内・有楽町/次世代の才能をサポートする舞台

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—担当された丸の内・有楽町エリアでのハイライトは?

松田千広(丸の内エリアクリエイティブディレクター)未来のトップデザイナーを目指す全国の服飾学生さんたちの卒業制作作品を披露する「Future Designers Collection」を行いました。4年目となる今年は、日本だけでなく中国・タイ・台湾・韓国の服飾学校からのよりすぐりの作品が丸の内に集結しました。ショー当日はあいにくの雨に見舞われ、予定していた丸の内仲通りでの開催はかなわず残念でしたが、2020年以来開催されるごとにスケールアップしているのを実感しています。

—“働く大人のまち”というイメージがまだまだ強いエリアです。

だからこそ、次世代にとってこのエリアが"自分の才能を披露できる舞台"になっていくことを引き続き目指したいと考えています。今年のエリアコンセプトとしても掲げた「これからの才能へ熱視線を送る」という姿勢を大切に、新しいモノ・コトを生み出す人々を街全体で応援できる仕掛けづくりに取り組んでいきたいです。

株式会社博報堂プロダクツ クリエイティブディレクター

松田千広

Chihiro Matsuda

丸の内エリアクリエイティブディレクター

日本橋/”明日の流行り物”を提案する日本市

—テーマは"明日の流行り物"でした。

寺岡重人(日本橋エリアクリエイティブディレクター):さまざまな分野のトップクリエイターたちが、明日にでも流行りそうな物を集めた「明日の日本市」です。かつて五街道を通して多くのモノやコトが日本橋に集まったように、TCSの期間中、日本中から集まったラインナップを来場者の方々にも楽しんでいただけたのではないかと考えております。

—日本中から集めたものを展示する意図は?

手の中にある小さなスマートフォンから世界中のモノが見られるようになった現代において、街に出かけ、自分の目で見たいと思えるほどの価値のあるモノとは何か? そこにこそ、このイベントの価値があります。「日本橋を歩けば、素敵な明日、そして未来が見えてくる」。そう思ってもらえる日まで「明日の日本市」を育てていきたいと思います。

株式会社ハッピーアワーズ博報堂 クリエイティブディレクター

寺岡重人

Shigeto Teraoka

日本橋エリアクリエイティブディレクター

銀座/街全体を一つのキャンバスに

—銀座のあらゆる場所にインスタレーションが登場しました。手応えは?

岸仲真(銀座エリアクリエイティブディレクター):「インパクトがある」「面白い展開だ」「外国人客の評価も高くインバウンド効果とも相まって多くの方が来店した」など好意的な声が多く寄せられました。商業施設のショーウィンドーをはじめ、空き店舗の壁面や工事現場の仮囲い、デジタルサイネージなど街の計15ヵ所にグラフィカルなタイポアートを施したインスタレーション作品「GINZA POET-GRAPHY」を設置し、街全体を一つのキャンバスとして捉えた形です。ジャンポール・ゴルチエ「ファッション・フリーク・ショー」のパフォーマーたちによるランウェイも盛り上がりを見せました。

—難しさもありましたか?

銀座の街からは「TCSの企画進捗の情報共有が少なかった」「情報共有が遅かったために、効果的に独自施策を実施できなかった」「TCSに集客したお客様に対して実施した購買特典キャンペーン"スペシャルデイズ"はもっとできたはず」という課題が上がりました。その裏返しとして、「次回は前倒しで自主的に企画を立案し、積極的に参加したい」というポジティブな意見も寄せられました。また、銀座エリアのPRを含めた告知方法も課題として挙がっています。

株式会社新東通信 コミュニケーションデザインユニット ユニット長 クリエイティブディレクター

岸仲真

Makoto Kishinaka

銀座エリアクリエイティブディレクター

渋谷/過去と未来が出合う実験的なショー

渋谷らしい、挑戦的なファッションショーをされたと聞きました。

田中ヒロ(渋谷エリアクリエイティブディレクター)100周年を迎える文化服装学院の学生たちによるショーです。「過去と未来のENCOUNTER」をテーマに、偉大な日本ブランドのコレクションを多様な視点でひもときました。過去に生み出されたファッションスタイル約10,000点を機械学習させ、時代ごとに未知のアーカイヴスタイルをAI(人工知能)で生成。その不思議な映像を演出に活用し、屋内空間の特徴を活かしたショーを作り上げました。

—やってみて見えた課題はありますか?

ファッションショーはどうしてもその場限りの瞬間的なイベントとなってしまいます。開催期間中、多くの人が「○○を見に行こう」と渋谷を目指して来てもらえるような常設の目玉コンテンツをつくることが必要だと感じました。また、渋谷のみで完結するのではなく、他のエリアと連携・連動するような施策が構築できると良いと思います。

株式会社東急エージェンシー クリエイティブディレクター

田中ヒロ

Hiro Tanaka

渋谷エリアクリエイティブディレクター

原宿/特別感のあるショーやNFTの活用

—Rakuten Fashion Week TOKYOとの連動で生まれたものは?

松井智則(ファッション統括ディレクター):通常では実現できないユニークべニュー(特別感や地域特性を演出できる会場)でのファッションショーを実施することができました。原宿エリアでは今回、アートや投資のイメージが強かったNFTの新しい使い方を提案し、イベントの入場チケットとして活用したり、NFTを所持していることで受けられる特典などを打ち出せたのもよかったです。

—エリアが都内の広範囲にわたる難しさもあります。

実際、TCSの実態が分かりにくいというご意見をいただきました。次回に向けて各エリアのさらなる連動強化と、TCSの本質が伝わりやすい施策の検討を始めています。ファッションショーのユニークべニューも、より特別感が感じられる場所を提案できたらと思います。来年はインバウンドも完全復活していると想定されるので、国内だけでなく国外へのプロモーションも強化していきます。最大の目標は、TCS全体の拠点づくりです。

株式会社ワンオー 代表取締役

松井智則

Tomonori Matsui

ファッション統括ディレクター

羽田/空港というロケーションを活かして

—羽田エリアは空港好きな人にとってはたまらない場所で行われました。

大平裕子(羽田エリア統括ディレクター):「ファッションとデザインを羽田空港からテイクオフさせる」という初めての試みでした。全てのコンテンツが新鮮で、とても目を引く内容になったと思います。中でも、飛行機の離発着が見えるロケーションで行われたトレードショーは反響が大きかったです。ファッション業界の関係者だけではなく、一般のお客さまの目にも触れ、デザイナーとの会話も楽しんでいただくなどTCSを広く浸透させる良い機会になりました。

—今後、羽田空港で実現させたいアイデアはありますか?

音楽を融合させたファッションショーやトークショーにも取り組んでいきたいですね。今回、羽田空港内では3つのファッションコンテンツと1つのデザインコンテンツを発信しましたが、積み残したものもありました。次回はファッションとデザインの祭典として、さらなるファッションとデザインを羽田空港からテイクオフさせていきたいと思います。

株式会社羽田未来総合研究所 コンサルティング事業部 担当部長

大平裕子

Yuko Ohira

羽田エリア統括ディレクター

総括/大きな可能性を持つ都市型イベント

—全体を振り返って、特に反響の大きかったイベントは?

齋藤精一(総括クリエイティブディレクター):羽田イノベーションシティで行われた「Sound & City 2023」の中で、音楽を伝達手段としてDAO(分散型自立組織)の仕組みをみんなで体験する実験的なイベント「MUSIC EXPERIMENT ON “DAO"」です。初の試みが多かったのですが、参加したミュージシャンと観客にこれからの都市や社会の分散と、それをみんなで創り上げる仕組みを体験してもらえたのではないでしょうか。

—TCSは東京の街にどのような影響を与えていくでしょうか?

街づくり、ファッション、デザイン、クリエイティブに関わる熱量の高い人たちが創り上げるTCSは、都市型イベントとしての大きな可能性を持っています。今後さらにエリアごとの連携を強化し、東京ならではの物語と、さまざまなコミュニティを巻き込んでいく施策を創っていきます。金太郎飴化していると言われている東京が、もっとユニークで高解像度な都市になるきっかけを創れると思います。

パノラマティクス 主宰

齋藤精一

Seiichi Saito

総括クリエイティブディレクター

■東京クリエイティブサロン:公式サイト

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