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FASHIONSNAPが選ぶ2025年重大ニュース 〜人物トピックス編〜

アルマーニ死去、ソウシオオツキの躍進など

 2025年も残すところわずか。今年のファッション界では、クリエイティブとビジネスの両面で話題となるニュースが相次いだ。FASHIONSNAPが一年を通して取材・発信してきた数多くの情報の中から、注目すべきニュースを厳選。2025年を象徴する出来事を、カテゴリー別に振り返ってみよう。【人物トピックス編】

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ジョルジオ・アルマーニが死去

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FS ディレクター

ジョルジオ・アルマーニ氏最後のコレクションとなった2026年春夏は、会場のブレラ美術館の荘厳な装飾と、同氏が半世紀かけて研ぎ澄ませてきた「グレージュ」の衣服が対峙し、静謐でありながら圧倒的な熱量に包まれていました。芯地をなくしたアンコンジャケットで身体を解放した同氏は、最後の舞台でも「エレガンスとは引き算である」ことを証明。同時開催の展覧会でアーカイヴと絵画が共鳴する様を見て、ファッションは消費されるだけの存在ではないと改めて確信しました。ミラノは気軽に訪れられる場所ではありませんが、展覧会は2026年1月11日まで開催されています。可能であればぜひ一度、その偉業を自分の目で確かめてみてください。

ソウシオオツキがLVMHプライズ受賞で躍進

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FS ディレクター

アルマーニ氏の訃報ニュースの前日に発表された「LVMHプライズ2025」のグランプリ。アルマーニ氏の影響を受けて現代のテーラリングを模索してきた「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」の大月壮士氏がこのタイミングで頂点に立ったことに、運命めいたものを感じずにはいられません。最終審査の前には、日本人初の受賞者である「ダブレット(doublet)」の井野将之氏にプレゼンを見てもらい、助言を受けたそうです。「昭和のサラリーマン」という強烈なヴィジュアルが先行しがちですが、2026年春夏で見せた、見返しを大胆にとってネクタイに見立てるディテールは服作りにおける「発明」とも言え、あくなき探求と今後の活躍に期待せざるを得ません。現在も一人でブランドを運営している彼だからこそ、7000万円を超える賞金をチームビルドに充て、そのクリエイションをビジネスとしてさらに大きく飛躍させてほしいと願っています。

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