
Image by: FASHIONSNAP
その時々の時代背景や文化を色濃く映し出し、数々の象徴的なデザインが生まれてきたインテリアの世界。 かつては知識や歴史への造詣が求められるイメージもありましたが、近年ではそのユニークな造形美に新鮮さを感じる若い世代の間でも、静かなヴィンテージ熱が高まっているそう。個人が様々な手段でライフスタイルを発信する機会が増え、個性を表現する手段としての認識が強まっている背景もあり、家具選びの楽しみは広がっています。
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この記事では、東京に店舗を構えるインテリアショップの中から、日本、西ヨーロッパ、アメリカと、それぞれ異なる独自の個性をじっくり味わえる5店舗をご紹介。実際に店舗へ足を運んで得た情報に加え、店主へのインタビューも実施しました。個性豊かな回答をヒントに、あなたの感性に響く一軒を探してみては。
目次
Couscous Furniture












Image by: FASHIONSNAP
| 店舗名 | Couscous Furniture |
| 所在地 | 東京都渋谷区富ヶ谷2-6-1 メゾンクレール1階 |
| アクセス方法 | 小田急線小田原線 代々木八幡駅、東京メトロ千代田線 代々木公園駅 徒歩約8分 |
| 営業時間 | 12:00〜19:00 |
| 定休日 | 金曜日(木曜日はアポイント制) |
| 出店形態 | 路面店 |
「クスクス・ファニチャー(Couscous Furniture)」は、富ヶ谷交差点近くの山手通り沿いに位置。オランダを中心に、ヨーロッパ諸国で店主が買い付けたヴィンテージインテリアアイテムを取り扱っています。客層は、20代から50代までのカップルや夫婦が多いそう。また、自宅のリノベーションや、店舗、ギャラリー、カフェ、レストランなどをこれから作るという人が、椅子を4脚や8脚とまとめて揃えることもあるそうです。
オランダの家具を取り扱っていること自体が珍しく、それを目指してくる方が多いとのこと。特に、1970年代頃のオランダのインダストリアルデザイナー フリソ・クラマー(Friso Kramer)がデザインしたミニマルでしっとりとした印象のインテリアが人気で、アイテムの動きが早いそうです。毎週必ず新たなアイテムを追加しているので、インスタグラムや公式オンラインストアは要チェックです。
店主インタビュー
お店として最も力を入れていることは何ですか?
FASHIONSNAP(以下、FS)

樫浦さん
ヴィンテージ家具をただ売るだけでなく、実際に生活の中で使ってほしいという思いがあります。そのため、実際に使用できるようすべてリペアして実用できる状態にしてからお店に出す、ということを心がけています。
例えば、1920年代から30年代ごろ、約100年前の椅子なんかは、すべて分解してもう一度くっつけ直しています。
オランダ家具の魅力はどんなところにあると思いますか?
FS

樫浦さん
北欧の家具などと比べると「無骨」で「荒削り」な感じが魅力だと思います。ソフトで綺麗な感じというよりは、メタルと木材といった素材のミックス感や、色使いのコントラストが特徴です。
また、直線的で構築的なデザインが多いですね。角をあまり丸めずにカクカクしている。フランスのアール・デコはもっと曲線的なのですが、オランダの場合はカクカクしていて、黒などの「締め色」を使うのが特徴です。国が違えば、デザインも変わってくるのが面白いところですね。
最後に、これから家具を選びたいと思っている方へメッセージをお願いします。
FS

樫浦さん
最初はどれから買っていいかわからないと思うので、コーディネートのことなども含めて、何でも気軽にスタッフに聞いてください。また、うちで買ったものが壊れた時には修理もできますので、その時も気軽に声をかけてほしいですね。
東京レトロ a.m.a.store










Image by: FASHIONSNAP
| 店舗名 | 東京レトロ a.m.a.store |
| 所在地 | 東京都世田谷区北沢3-34-2 |
| アクセス方法 | 小田急小田原線/京王井の頭線 下北沢駅 徒歩約5分 |
| 営業時間 | 13:00〜19:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 出店形態 | 路面店 |
「東京レトロ a.m.a.store」は、下北沢の一番街商店街に位置。主に昭和後期のレトロポップでどこか懐かしい雰囲気の家具やインテリアアイテム、小物、雑貨などを取り扱っています。客層は老若男女問わずですが、20代から30代までの若い女性が多いそう。最近は海外からのインバウンドもかなり増えているらしく、購入者が1日を通して外国人だけという日もあるのだとか。
アイテムカテゴリーとしては、手頃なグラスやマグカップ、お皿などの食器類が人気出そう。レトロな情緒を最も身近に感じられるのが食器類である理由。それは、かつて祖父母の家を思い返したとき、食器類がたくさんあった記憶が刻まれているからかもしれません。そんな懐かしさを感じる食器類の中から可愛いもの、かっこいいものをピックアップして並べているそうです。以前は「引越しが盛んな時期」に、新たなアイテムが入荷してきていたそうですが、現在はそこまで関係なく通年で仕入れを行っているとのこと。懐かしく、カラフルで可愛らしいアイテムが所狭しと並んだ店内では、時代がタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。そんな体験をしに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
店主インタビュー
最も力を入れている部分を教えてください。
FS

太田さん
商品を綺麗にして、すぐに使える状態にすることです。例えば食器であれば、洗ったり漂白したり、照明器具なら、コードを現在の仕様のものに交換して、どの家庭でも使えるようにしています。お客様が購入して、家に帰ってから何か手を加えなくてもすぐ使える状態にしておく、ということを心がけています。もちろん使い込んだ感じが良い、というものもありますが、食器などは汚いと嫌ですよね。家でさっと洗えば使える、という状態に近づけて出すようにしています。
太田さんの思うレトロなアイテムの魅力とは何でしょうか?
FS

太田さん
レトロなアイテムの魅力でいうと色合いですね。今にはないような色が結構あるんです。1970年代ごろにアメリカのデザインが日本に入ってきて、プラスチックの加工技術が上がったことで、それを真似して作っていたのがこの年代のものです。当時の人々が、新しい加工技術を使ってちょっと遊びながら、真面目に作っていた。その面白さが魅力かなと思います。あとは、「おばあちゃんの家にこれとそっくりじゃないけど、なんとなく似たようなものがあったな」という記憶。そのノスタルジックな感覚が、多くの人を惹きつけるのかもしれません。
特に惹かれてしまうアイテムの特徴はありますか?
FS

太田さん
惹かれるアイテムの特徴は、「足が4本ついているもの」ですね。昔の家具は箱に足がついているのが特徴なんです。特に「ハの字」に開いた足。昔のテレビ台なんかを思い浮かべてもらうとわかりやすいと思います。足をまっすぐつけるより、斜めにハの字にするほうが一工夫いるし、手間もコストもかかります。今の家具にはあまり見られない、そういった特徴的な部分に惹かれますね。家具だけでなく、ステム(脚)付きのグラスとかもいい。とにかくキーワードは「足」です。
これからインテリアを探したいと思っている方へ、何か一言お願いします。
FS

太田さん
直感でいいんじゃないでしょうか。好きか嫌いかなので、ご自身がいいと思ったものを選ぶのが一番だと思いますよ。
ちなみに当店では買い取りも行っています。出張買取やLINEを使用しての買取なども可能なのでぜひご利用ください!
pejite 青山
















Image by: FASHIONSNAP
| 店舗名 | pejite 青山 |
| 所在地 | 東京都港区南青山5-6-9 サウス青山マンション102 |
| アクセス方法 | 東京メトロ千代田線、半蔵門線、銀座線 表参道駅 徒歩約5分 |
| 営業時間 | 11:00〜19:00 |
| 定休日 | なし |
| 出店形態 | 路面店 |
「ペジテ(pejite)」は、「日本人の手仕事」が感じられる品々を取り扱うインテリア・ライフスタイルショップ。栃木県益子町に本店を構えます。青山店は、青山通り沿いの複合文化施設スパイラルの裏付近に位置。下は20代から上は80代まで男女国籍問わずさまざまな人々が来店するそうです。作家による器やペジテオリジナルの器、食器類のほか、その器類を展示している棚や机、照明など店内にあるものはすべて商品とのこと。人気のアイテムは、やはり器や食器だそうです。
青山店では、月に1〜2回ほど個展を実施。基本的には器の展示が多いとのことですが、オープン当初から付き合いのある革小物の作家による展示や「塩津植物研究所」による盆栽の展示などを行うこともあるそう。開催する際の詳細は、基本的に公式インスタグラムで告知しているとのことなので、チェックして気になる個展にはぜひ足を運んでみて。なお東京には、ペジテ青山店のほかに系列店として、新丸の内ビルディングにオリジナルの器や食器のみを取り扱っている「汲古」が、清澄白河に日本のヴィンテージ家具専門の店舗「白灯舎」があります。合わせて行ってみてください。
オーナーインタビュー
最も力を入れている部分は何でしょうか?
FS

仁平さん
全てに力を入れて店舗を運営しています。また、食器類に関してはオリジナルのアイテムを制作しているのでそこにも注力していますね。
仁平さんの思う、日本のヴィンテージ家具の魅力はどこですか?
FS

仁平さん
日本の古い家具は、江戸時代のものから昭和にできたものまで幅広く存在しているところが面白いですよね。また、職人によって細部までこだわって作ったものもあれば、侘び寂びという言葉がある通り、なんの作意もなく作られたものもあり、そのコントラストが存在するところも魅力の一つだと感じています。
名も無き日本の家具を、お客様それぞれの直感で生活に取り入れる楽しさを味わってほしいと思います。感性や自由なセンスで遊び心のある使い方をしてみてください。
最後に一言お願いします。
FS

仁平さん
「この年代のこのアイテムがレアものだ」という知識ありきではなく、自由な発想で自分の感覚でアイテムを手に取っていただきたいと思います。
BUILDING











Image by: FASHIONSNAP
| 店舗名 | BUILDING |
| 所在地 | 東京都港区白金3丁目11-10 |
| アクセス方法 | 都営三田線、東京メトロ南北線 白金高輪駅 徒歩約5分 |
| 営業時間 | 土曜/日曜/祝日:11:00〜19:00、月曜〜金曜:アポイント制 |
| 定休日 | 不定休 |
| 出店形態 | 路面店 |
「ビルディング(BUILDING)」は、白金高輪駅から徒歩約5分ほどのところに位置。2010年6月に白金台でオープンし、その後恵比寿に移転、2年ほどでまた白金に戻ってきました。客層は、40代から60代までの男性が多いそうですが、近年はSNSなどを通してインテリアに興味を持った女性や若い層も増えてきているそう。
さまざまなデザイナーズブランドの家具を取り扱っていますが、ジョージ・ネルソン(George Nelson)やチャールズ&レイ・イームズ(Charles & Ray Eames)といったアメリカンヴィンテージの家具が一番人気。特にメーカーでいうと、「ハーマンミラー(Herman Miller)」のヴィンテージ品はオープン当初から根強い人気があるそう。本国のアメリカでも最近は値段が上がっており、日本国内で探そうとしてもなかなか難しいとのことです。店舗では毎日新たなアイテムが入荷しているので、特におすすめの来店時期というのはないそうですが、年末年始は通常よりも比較的動きが多い様子。元々は撮影スタジオだった物件をリノベーションした明るく開放的な店内で、さまざまなデザインに触れてみてはいかがでしょうか?
店主インタビュー
お店として最も力を入れている、こだわっている部分はどこでしょうか?
FS

木村さん
まず、取り扱うアイテムは全てデザイナーズ家具であることです。いわゆるアノニマス(作者不明)のインテリアは置いておらず、全てメーカーの製品で、デザイナーがデザインしたものを扱っています。
また、販売する際のコンディションには特に気を遣っています。大前提として実用的に使える状態であること。中古品でも新品のようなコンディションで使っていただける方がお客様も気持ちいいと思うので、徹底しています。このコンディションへのこだわりは、この15年間ずっと続けてきたところで、お客様にもその点が伝わっているのかオンラインでも安心して購入していただいています。
現在の白金にお店を構えた理由は何ですか?
FS

木村さん
白金にした理由は、私が東京に来て最初に住んだのが高輪で、この辺りが僕にとって最初の東京のイメージというか地元みたいな印象があったからです。自分でお店をやるなら、やはりこの港区の辺りがいいなと思っていました。移転を繰り返しているうちに、たまたま自宅をこの真裏のマンションに引っ越したタイミングで、その1週間後にこの物件が出てきたんです。徒歩2分くらいの場所だったので、もう即決でした(笑)。
これから家具を揃えていきたいという方々に向けて、一言いただけますか?
FS

木村さん
とにかく実際に買って使ってみて、そのデザイナーの意図や、ヴィンテージ家具なら経年変化した過程を家具から感じ取っていただきたいです。まずは椅子一脚でもいいので、買って自宅で使ってみるのが一番いいのかなと思います。
あと、ヴィンテージ家具はリセールが効きます。例えば買った家具を3年、5年、10年使った時に、またうちのお店に持ってきてもらえれば委託販売もできます。私は「一生もの」という言葉があまり好きではなくて、一生使う家具ってなかなかないと思うんです。好みも変わっていくと思いますし、色々買って自分の一番好きなものを見つけていってもらえればいい。そういう意味では、うちをうまく使っていただければと思います。
THE PENNY WISE ANTIQUE 勝どきWARE HOUSE













Image by: FASHIONSNAP
| 店舗名 | THE PENNY WISE ANTIQUE 勝どきWARE HOUSE |
| 所在地 | 東京都中央区勝どき5-11-8 |
| アクセス方法 | 都営地下鉄大江戸線 勝どき駅 徒歩約12分 |
| 営業時間 | 11:00〜19:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| 出店形態 | 倉庫型路面店 |
「ザ・ペニーワイズ アンティーク勝どきウェアハウス(THE PENNY WISE ANTIQUE 勝どきWAREHOUSE)」は、「時代に流されず長く使えるアンティーク」をコンセプトに、イギリスの19世紀後半から20世紀初頭を中心としたアンティークアイテムを中心に取り扱っています。ちなみに、年代的に言うと100年以上前のものがアンティーク、それ以降のものはヴィンテージやレトロという位置付けになるそうです。同店は倉庫を改装して作られており、店内は約660平方メートルの広さを持ちます。ザ・ペニーワイズでは勝どきの店舗以外にも、オリジナル家具とオーダーメイド家具を専門で取り扱う白金ショールームや、リネンとコットンファブリックを中心としたオーダーカーテンやオーダーソファを販売するコロニアルチェック(COLONIAL CHECK)も展開しています。
勝どきWARE HOUSEに来店する客層は、20代の若いカップルから60代、70代のシニア世代まで幅広いそう。最初に取り入れやすいアンティークアイテムとしては椅子が一番人気で、種類も常時50種類以上は常備しているとのことなので自分に合ったアンティークチェアを探し出すことができそう。店主が、年に3、4回直接イギリスまで出向き買い付けた家具がコンテナで到着し、新着アイテムが多く入荷するタイミングが約3ヶ月に1回ほどのペースであるので、その直後に来店するのがおすすめ!時期は決まっているわけではないとのことなのでホームページやインスタグラムをチェックして入荷のタイミングを狙ってお店にいってみてください。
店主インタビュー
最も力を入れている部分を教えてください!
FS

加藤さん
「アンティーク」というカテゴリーの中でも、さまざまな種類、年代、デザインの家具を取り揃えるようにしている点です。基本はアンティークアイテムを取り扱っていますが、1960〜1970年代ごろのヴィンテージ・レトロデザインのものも展示販売しています。
加藤さんが思う、イギリス家具の魅力はどのような点でしょうか?
FS

加藤さん
まずは家具のデザインです。特にアンティークになると、今では採れないような大きな木を贅沢に使って作られていたりします。また、作られた地域によってもデザインが異なり、田舎風のものから都会的なものまでさまざまです。そして何より、使い込まれることで生まれる経年の変化が素敵だと思います。
最後に、この記事の読者向けてメッセージをお願いします。
FS

加藤さん
少しでもご興味があれば、まずは気軽に遊びに来て、実際に見て、触れていただきたいです。もし気に入ったものがあれば、1点からでも取り入れてみると楽しいと思います。ぜひご来店いただき、どんどん家具に触れてみてください。
最終更新日:
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