旧レナウンから事業譲受したレナウン株式会社(前オッジ・インターナショナル)が運営する「アクアスキュータム(Aquascutum)」は今年、創業175周年を迎える。アニバーサリーイヤーとなる2026年は、「トレンチ」や「クラブチェック」といったブランドを象徴する要素を訴求する。
ADVERTISING
旧レナウンは2020年5月、コロナ禍による売り上げ急減と親会社である中国・山東如意グループからの約53億円の売掛金回収不能により民事再生法を申請。しかし、スポンサー探しが難航して同手続きを廃止、破産手続き開始決定を受けた。主力ブランドだった「アクアスキュータム(Aquascutum)」「ダーバン(D'URBAN)」などの事業は、小泉グループの前オッジ・インターナショナルに譲渡。同社運営でブランドが成長したことで、2024年には更なる発展に向けて社名を「レナウン株式会社」に変更した。なお、旧レナウンは株式会社レナウンだったのに対し、新社名は後株形式で区別している。
新生レナウンでも屋台骨となっているアクアスキュータムの顧客層は50〜60代だが、周年企画の発信を通してより若い新規顧客の獲得を狙う。2026年秋冬シーズンでは、黒とオレンジの糸で織ったシャンブレー生地や、デニムとのドッキング、クラブチェックとのカラーブロッキングなどを用いて、ブランドを象徴するトレンチコートのバリエーションを拡充。キーカラーには、イギリスで王室や高貴さを象徴するパープルを採用した。
ウィメンズ向けには、トレンチコートとセットアップで着用できるボトムスを用意する。そのほか、「近年メンズモデルを購入する女性が増えている」(ブランド担当者)ため、今季はメンズライクなディテールを取り入れたウィメンズアイテムや、ユニセックス提案にも力を入れる。





また、イギリスブランドとのコラボレーションを用意する。「トーマスメイソン(Thomas Mason)」とは、クラブチェック柄のシャツ、「マートンミルズ(Marton Mills)」製のタータンチェックのジャンパードレス、「エッティンガー(ETTINGER)」が手掛けたアクセサリーを提案。
そのほか、スーツのパターンオーダーサービスでは「ドーメル(DORMEUIL)」の生地をアニバーサリー限定で導入。「ロロ・ピアーナ(Loro Piana)」製のカシミアコートといった、高価格帯のラインナップも揃える。







セミオーダーのスーツ
出店では男女合同の“コンバインショップ”を強化。「男女合同でのポップアップや店頭デザインを導入したところ、夫婦での購入単価の増加や、女性がメンズアイテムを買い足すなどの相乗効果が見られた。今年は売り場の協力を得ながら、合同での提案機会、出店を積極的に増やしていく」(ブランド担当者)としている。また、毎回好評のトレンチコートカスタマイズイベントを9月以降に実施予定。圧着ワッペンでのカスタムのほか、メンズは生地やボタン、バックルを選ぶことができ、ウィメンズは生地のカラーバリエーションを用意する。








プロモーションとして、2026年春夏シーズンでは井桁弘恵を起用したイメージヴィジュアルを発表している。秋冬シーズンでは、アニバーサリーのキーカラーであるパープルと縁のある著名人を起用した新ヴィジュアルを公開予定だ。デジタル面での発信を増やすことでECへの送客を図っており、直近の目標として、自社ECでの売上構成比10%を掲げる。
ダーバンでは近年、ビジネススーツ以外のカジュアル衣料を強化しており、2025年春夏シーズンからは日常使いを提案する新カテゴリーの「リラクシー」を展開している。現在のボリューム層は50代だが、昨年のブランド誕生55周年を機に、向井理を起用した広告を打ち出すなど若返りを図っている。

最終更新日:
■アクアスキュータム:公式サイト
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング

ワークマンが手持ちの服を“空調ウェア化”できるハンディファンを発売














