ウォルマートがドローン配送を2027年までに全米270拠点・4000万人へ拡大

テキサス州ダラス郊外のウォルマート駐車場脇にそびえるジップライン(Zipline)のドックマスト。充電中の機体がずらりと並ぶ光景は、もはや実験場ではない。「空の配送センター」そのものである。

テキサス州ダラス郊外のウォルマート駐車場脇にそびえるジップライン(Zipline)のドックマスト。充電中の機体がずらりと並ぶ光景は、もはや実験場ではない。「空の配送センター」そのものである。

テキサス州ダラス郊外のウォルマート駐車場脇にそびえるジップライン(Zipline)のドックマスト。充電中の機体がずらりと並ぶ光景は、もはや実験場ではない。「空の配送センター」そのものである。

「もう実験ではない」と言い切るウォルマート
ウォルマートのドローン配送が新たな段階に入った。展開はすでに5州に及ぶ。2027年までに270以上の拠点を構える計画だ。
ロサンゼルスからマイアミまでをカバーする。リーチは実に約4000万人に達する。同社はもうドローンを実験とは呼ばない。
フルフィルメント網の正式な一部と位置づけているのだ。
数ヶ月ごとに塗り替わる勢力図
今年1月、アトランタなど5都市圏への拡大を発表した。追加拠点は一気に100ヶ所である。
6月にはサンディエゴなど7都市圏を上乗せした。本ブログが3月から追ってきた通りである。
ベイエリア進出、サンディエゴ追加、270拠点構想。発表のたびにアメリカの地図が塗り替わっている。この間わずか4ヶ月にすぎない。
累計100万件、しかも加速している
5月末、同社は累計100万件の配送達成を発表した。注目すべきはその内訳である。
40万件強が直近1年半に集中しているのだ。伸びは足し算ではなく指数関数的である。
100万件は単なる通過点にすぎない。ドローン宅配は明確な拡大基調にある。
平均23分、最速4分44秒という異次元
提携先のウィング(Wing)はグーグルと同じ親会社を持つ。機体は最高時速60マイル(96キロメートル)で飛ぶ。平均配達時間は23分。
最速記録はわずか4分44秒だ。着陸はせず、ワイヤーで荷物を吊り下ろす。
ダラス近郊では顧客の約25%が週3回も使う。ウィング幹部のヘザー・リベラ(Heather Rivera)氏は言う。「ドローン配達はもう目新しいものではない」。多くの顧客が毎週何度も使うサービスなのだ。
ダラスの現場で見た「空の日常」
筆者は先日、ダラスの現場を視察した。卵やバナナなど5.92ドル(888円)分を注文。わずか15分で目の前に舞い降りた。
12ドル(1,800円)以上の注文なら配送料は無料だ。駐車場脇にあるドックから機体が直接発進する。
ピッキングから積載まで待ち時間がほぼない。庭先に降ってくるスーパーは、もう日常なのである。
挑戦者も続々と空へ参入する
この拡大基調は新規参入も呼び込んでいる。アイルランドのマナ(Manna)が米国上陸を発表した。本拠はオクラホマ州タルサに置く。
3年で1000人超を雇用する計画だ。9月には配送を開始する。世界での実績はすでに38万件に上る。アメリカの空が世界のドローン宅配の主戦場になった。
次の主役は出来たての食事
拡張は食品や日用品にとどまらない。ジップラインはフードテックのワンダー(Wonder)と組んだ。2027年1月、ダラスで温かい食事の配送を始める。
小口の買い物から外食へ。ドローンは次の需要を貪欲に取り込みつつある。
繰り返す、ドローン宅配がアメリカを席巻し始めた
スマホで頼み、空を見上げ、15分待つ。この日常が4000万人に広がろうとしている。
日本ではまだ実証実験の段階が続く。だが海の向こうでは既に生活インフラである。270拠点構想は序章にすぎない。彼我の差を直視するところから始めたい。
ダラス近郊で筆者が撮影したウォルマートのドローン配送の一部始終(3分9秒)。スマホでの注文から、店舗直結ポータルでの積載、時速96キロの飛行、ワイヤーで庭先に吊り下ろされるまで。「もう実験ではない」の意味は、この映像を見れば一目瞭然である。
さて、「変わる」にはどうすればよいのでしょうか。私の答えは、強烈な体験を自分に処方することです。
アプリでドローン宅配を注文し、空から降りてきたデバイスから買い物を受け取る。
ネットスーパーで、自分だけの売場にパーソナライズされたウォルマート・アプリから注文し、カーブサイド・ピックアップで受け取る。
ロボット出前で食事を頼み、歩道をやってくる配達ロボを出迎える。さらにウェイモのロボタクシーに乗って視察先を移動してみる。
心拍数が少し上がるこの領域が、いわゆるラーニングゾーンです。ここに身を置けば意識が変わり、少なくとも無意識下では変化対応の体制が整います。筋トレと同じで、翌朝の軽い筋肉痛が成長の証なのです。
一方、慣れ親しんだコンフォートゾーンは居心地こそ良いものの、次の世代から見れば古びたゾーンになってしまいます。座り心地のいい椅子ほど、立ち上がるのが億劫になるものです。
ダラスの猛暑の中、空を見上げて荷物を待つ間、私の意識は確実に書き換わりました。ついでに日焼けで顔も書き換わりましたが(笑)。
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