

デニムブランド「フルカウント(FULLCOUNT)」が、2027年春夏展示会を開催した。ジンバブエコットンを用いた穿き心地の良い生地や、高い技術によるヴィンテージ加工が、海外の顧客から強い支持を得ているという。
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主力であるインディゴデニムのジーンズは、スタンダードな13.5オンスやタフな穿き心地を求めるユーザーに向けた15.5オンスに加え、「スーパースムース」と名付けた11.5オンスの3種類を用意。スーパースムースについてブランド担当者は「ヒゲやハチノスといった色落ちを楽しめる質感を損なわずに、生地を薄く仕上げることは技術的に難易度が高い」と語る。約2年前に開発された生地だが、夏場でも快適に穿けるといった実用性の高さがユーザーの支持を集め、現在は定番マテリアルとして展開。シルエットは全6型を用意しており、「0105」と呼ばれるワイドフィットと、ブランド創業時から続くクラシックシルエットの「1101」の2型が、現在最も人気を集めているという。また、直近では無染色のコットンを使用したエクリュカラーの需要が世界的に拡大しているそうだ。


同ブランドの強みは、高いヴィンテージ加工技術だ。2027年春夏では、顧客やブランド関係者がフルカウントのジーンズを実際に穿き込んで生まれた色落ちを再現した新作を発売する。着用者ごとの癖を反映し、自然な色落ちを再現しているのが特徴だ。

奥が実際に穿き込まれたジーンズで、手前がその色落ちを再現した新作。右奥は同社の辻田代表が着用していたもの
加工技術を追求した「ヴィンテージエフェクト」シリーズのデニムジャケットでは、ハンガーに吊られたまま長期保管されていたヴィンテージピースに生じたシワや日焼け跡を加工で再現。シャツは、上から着用したカバーオールの肩紐部分が日焼けせずに残った跡を加工で表現している。




古着ブームと並行し、1990年代に日本でヴィンテージの「リーバイス(Levi’s)」ジーンズを再現したレプリカジーンズブームが起こったことで、同ブランドも国内ではレプリカジーンズブランドとして取り上げられることが多いが、海外では「日本製の高品質なデニムブランド」として受け入れられている。オンライン、オフラインともに、日本を除けば最も顧客が多いのは韓国で、中華圏、米国が続く。海外では主にSNSなどを通じて知られており、海外の消費者が「ジャパニーズデニム」として同ブランドを取り上げることで、逆輸入的に日本国内の若者需要も高まっているという。

国内では右のような濃淡がはっきりとした色落ちが、海外では左のような全体的に色が薄くなった色落ちが人気だという
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