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ファーストリテイリング26年8月期、売上高4兆円目前 欧米ユニクロ急成長で5期連続過去最高

文・山田耕史

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海外ユニクロ事業が成長を強く牽引。写真はドイツ・ベルリンのグローバル旗艦店

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 「ユニクロ(UNIQLO)」や「GU(ジーユー)」を運営するファーストリテイリングの2026年8月期業績は、売上高にあたる売上収益が3兆9633億円(前期比16.6%増)、本業の儲けを示す事業利益が7184億円(同30.4%増)、純利益が5425億円(同25.3%増)と大幅な増収増益を記録し、5期連続で過去最高の業績を達成した。ファーストリテイリングは、2026年度の年間売上高でH&Mを上回り、アパレルSPAでインディテックスに次ぐ世界2位に浮上する可能性がある。H&Mの決算期は12月。

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 今期の好調な業績を強力に牽引したのは海外ユニクロ事業だ。すべての地域で2桁の増収増益を達成し、売上収益は2兆4111億円(同26.2%増)、事業利益は4398億円(同44.1%増)を計上した。中でも北米の売上収益は3649億円(同34.6%増)、欧州の売上収益は5126億円(同38.7%増)と大きく伸長した。欧米両地域の売上規模は、これまで海外事業を牽引してきたグレーターチャイナや、韓国および東南アジア・インド・豪州地区を初めて上回り、グループ全体の成長を牽引する太い柱へと成長した。旗艦店の出店やブランド発信による効果に加え、バレルパンツなどのトレンドを捉えた新商品が新規顧客の獲得に繋がったという。

 国内ユニクロ事業も好調に推移しており、売上収益は1兆848億円(同5.7%増)、事業利益は1,960億円(同8.1%増)で過去最高を記録した。機能性商品やトレンドを取り入れた商品が支持を集め、既存店売上高は前年比5.1%の増収となった。

 また、ジーユー(GU)事業は、売上収益が3367億円(同1.8%増)、事業利益が315億円(同11.0%増)の増収・大幅増益で着地した。6〜8月は新クリエイティブディレクター フランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)への切り替え期により販売に苦戦したものの、年間を通じて売れ筋商品の品番数の絞り込みや販売計画の精度向上に取り組んだことで、オペレーションの質が向上し利益を押し上げた。

 グローバルブランド事業は、売上収益1285億円(同2.3%減)、事業利益28億円(同6.8%増)の減収・増益となった。「セオリー(Theory)」のグローバルでの構造改革による米国ECサイト閉鎖や、「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNIERS)」の不採算店舗の集約を進めた結果、赤字が縮小するなど利益面での改善が見られた。

 2027年8月期(2026年9月1日〜2027年8月31日)の通期業績予想については、引き続き高い成長を見込んでいる。売上収益は4兆4500億円(前期比12.3%増)、事業利益は8300億円(同15.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は5600億円(同3.2%増)を計画。2027年8月期末のグループ全体での店舗数は3545店舗を見込んでいる。

最終更新日:

文・山田耕史

Koji Yamada

FASHIONSNAP 編集記者

1980年神戸市生まれ。関西学院大学社会学部、エスモードインターナショナルパリ校卒。ファッション企画会社、ファッション系ITベンチャーを経て、主夫業と並行してフリーランスとして活動した後、FASHIONSNAPに参加。ファッションを歴史、文化、経済などの多角的な視点から分析し、知的好奇心を刺激する記事を執筆することが目標。

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