2021-22年秋冬コレクション
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Image by: Courrèges

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新ディレクターが読み解くフューチャリスティック&スポーティーの現在形:クレージュ 21年AW

2021-22年秋冬コレクション Image by Courrèges
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 「クレージュ(Courrèges)」が、クリエイティブディレクター ニコラス・デ・フェリーチェ(Nicolas Di Felice)のデビューシーズンとなる2021-22年秋冬コレクションを発表した。代表的なミニスカートを筆頭に、創業デザイナーアンドレ・クレージュ(Andre Courreges)が1960年代に築いたブランドのコードを未来のスタイルに引き継いでいる。

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 デ・フェリーチェはベルギー出身の37歳。ラ・カンブル国立美術学校を卒業後、ニコラ・ジェスキエール (Nicolas Ghesquiere)指揮下の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」と「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」、そして「ディオール(DIOR)」などで働いた経験を持つ。ヨランダ・ゾーベル(Yolanda Zobel)の後任として昨年9月にクレージュに加入した。

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■60年代と今をつなげる冒頭の2ルック

 「I can feel your heartbeat」と題されたコレクション映像は、パリ郊外のオーベルヴィリエにあるカウンターカルチャーの中心地 La Station -Gare des Minesで撮影。白一色の会場の壁沿いをモデルがウォーキングし、ファーストルックとして1963年のチェック柄を再現したというビッグコートが登場した。首をすっぽりと包むハイネックのロングコートとジャケットはブランドのシグニチャーであるビニール素材。これは前任のヨランダがコレクションにも使用したサステナブルな素材で、ブランドの歴史と新しい側面の双方を取り入れた2ルックがショーのスタートを飾った。

Courrèges 2021年秋冬

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Courrèges 2021-22年秋冬コレクション

■ミニルックやパンタロン......ブランドのコードを解釈

 クレージュがきっかけとなり60年代を代表する世界的なブームとなったミニルック。ブランドを象徴とするミニスカートやパンタロンは本コレクションでも健在。トラペーズドレスやアウターの中に着込んだジャージのスタイリングなどはロゴがなくともクレージュと認識できるほど明白で、トラッカージャケットやボンバージャケット、ファイブポケットパンツやTシャツなどにもクレージュらしさが随所に散りばめられている。ベースはミニマルで、デビューに先駆けて昨年末に発表したアーカイヴコレクション「REEDITION」を引き継いでいる。

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 ミニ丈に合わせたニーハイブーツ&ソックスやサングラス、キャップなどのアクセサリーは、クレージュらしいアクティブさとフューチャリステックなムードを加速させるスタイリングのアクセントに。

■パンチの効いたカットアウト

 全体的にクリーンでミニマルなコレクションにパンチを効かせるのは、中盤に登場した大胆なラウンドのカットアウトが施されたピース。これも1969年にメゾンが発表したテーマで、ドレスやトップス、パンツのサイドに施されている。

■幾何学的な構造の探求

 終盤のルックはほぼワントーンコーデで構成された。「サークル&スクエア」のジャンプスーツが幾何学的なシルエットを作り出し、直線ラインが印象的なスクエアカットのドレスやキャミソールなどでフィナーレを迎える。

 クレージュらしさを残しつつデ・フェリーチェが解釈するモダンなツイストが加わり、新たなチャプターが始まった21年秋冬コレクション。ショーの最後はドローンが上空へズームアウトし、会場が屋外に設置された真っ白な吹け抜けのボックスであることが判明する。白い壁の縁には歩いたり寛ぐ人、そしてブランドロゴをよじ登る人……。コレクションはデ・フェリーチェが若き日のアンドレ・クレージュにリスペクトを込め、若い世代に送った「青春への頌歌(しょうか)」だという。

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