Image by: © Laura Sciacovelli

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「ディオール(DIOR)」が、2022年秋冬コレクションをパリで発表した。今シーズン、マリア・グラツィア・キウリは最先端のテクノロジー技術を用いて、身体と服の関係性、そしてメゾンコードの再構築を試みた。
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DIOR
会場の壁には、イタリア人アーティスト マリエラ・ベティネスキによる作品「The Next Era」が、16世紀から19世紀にかけての絵画史を想起させるギャラリーのように並び、ゲストを迎えた。約200にも及ぶモノクロの肖像画は全て女性で、よく見ると目元は二重になっている。これは過去と現在における女性のステレオタイプに対する問いを投げかけ、物事を異なる視点で読み取る可能性を示唆しているという。



ファーストルックとしてまず観客の目を捉えたのは、ワイヤーが模様のように配された暗闇で光るボディスーツ。これはイタリアのスタートアップ企業「D-Air lab」によって開発された技術をデザインに融合させたもので、体の表面の湿度を管理し、必要に応じて熱で温めて温度を均一に保つ機能が備わったハイテクな仕立てだという。続いて登場したアイコニックな「バー」ジャケットのウエスト部分にはプロテクターのようなパッドが取り付けられてるほか、そのあとのルックもコルセットやショルダーにパッドがあしらわれ、プロテクションウェア(防具)の要素が強く押し出されている。レーシンググローブやラインが入ったスポーツソックスといったアクセサリーも、ヴィヴィッドなカラーリングでフィーチャリスティックなムードが印象的だ。







続くルックも、アウトラインが施された「バー」ジャケットにレギンス風のパンツが合わせられ、バイカージャケットやブラックレザーのバイカースーツなど、テクニカルでスポーティなエッセンスが見て取れる。足元はかつてシューデザイナーのロジェ・ヴィヴィエがディオールのために作ったアイコニックなパンプスで、アンクルストラップを取り付けてアップデートしたデザインとなっている。
そのほか、グリザイユといったメンズのワードローブから取り入れたファブリックを採用したアシンメトリーなプリーツスカート、コルセットがドッキングされたトレンチコート、さまざまな模様のモノクロチェックの組み合わせも随所に取り入れられた。




マリア・グラツィア・キウリがメゾンに加入して以降、一貫して描いてきた現代社会に生きる女性像。あらゆる社会の障壁に果敢に挑んでいく、そんな女性たちを讃えるコレクションは、会場の作品群「The Next Era」に呼応して、かつてムッシュ ディオールが生み出した「ニュールック」同様、新たな時代を切り拓く女性のための"戦闘服"にも見えた。
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