ドクターマーチン
Image by: FASHIONSNAP

Fashion 名品・定番

ドクターマーチンのブーツ -スタイルを作る名品-

ドクターマーチン
ドクターマーチン
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 イギリスの労働者、反体制のスキンヘッズ、ロックスターからストリートを行き交う現代の若者まで。階級や社会運動、自己表現の象徴として、あらゆるシーンで支持されスタイルを作ってきた「ドクターマーチン(Dr.Martens)」のブーツ。その特長と定番アイテムをまとめました。

 

ドクターマーチンとは?

 「ドクターマーチン」は、ワークブーツとして誕生したシューズブランド。レザー製のアッパーと頑丈な作り、黄色のウェルトステッチといった硬派な見た目ながら、弾力のあるエアクッションソールとフィットによる履き心地の良さが特長です。ブーツの後ろに付いたアイコンのプルタグには、AirWairの社名と"弾む履き心地のソール"を意味する「AirWair WITH Bouncing SOLES」と刻まれています。(一部、ホワイト社製の旧タブの文字は「Dr.Martens」)

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■ブランドの歴史

 誕生のきっかけは、第二次世界大戦中にドイツ軍の従軍医師だったクラウス・マルテンスが、休暇中に足首を怪我したこと。軍から支給されたブーツは負傷した足に合わず、柔らかい革を使用し靴底に空気のクッションを挿入したブーツに改良。このアイデアから、ドクターマーチンの原点とも言えるエアクッションソールが生まれました。

 マルテンスは戦後に残っていた靴修理屋の靴型と針を利用して作ったプロトタイプを、機械工学の知識を持つ旧友ヘルベルト・フンク博士に持ちかけると、使用されていない軍事用品を材料に2人で靴作りをはじめ、1947年から本格的な生産を開始しました。1959年にはワークブーツ製造の英国老舗靴屋グリッグス(Griggs)社が、エアクッションソールの製造特許を取得。そして1960年4月1日、マルテンス博士の名前を英国風の発音にした「ドクターマーチン」がデビューしました。

■ワークブーツからファッションアイテムへ

 発売後、数年間は"2ポンドで買えるワークブーツ"として、イギリスの労働者階級の郵便配達員や工場労働者らに愛用されていました。次第にジャマイカ音楽のSKAを好み反社会的精神を持つ初期のスキンヘッズが好んで着用するように。その後、ザ・フー(The Who)のギタリスト、ピート・タウンゼント(Pete Townshend)が自身の労働者階級の誇りと反逆的な姿勢の象徴として履いていました。さらに1970年代に入ると、グラムやパンク、ツートーンなどの音楽スタイルや、ゴスなどがユースカルチャーで流行。それぞれのジャンルでアイコン的な存在がドクターマーチンを着用していた影響で、次第に実用的なワークブーツから自己表現のためのアイテムへと変化していきます。

 80年代には反政府暴動が発生していた英国。サイコビリーなどのストリートカルチャーが台頭し、ストリートの若い女性達はシンプルな8ホールブーツをフローラル柄にカスタマイズするなど、ファッションアイテムとして浸透し始めたのです。

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定番モデルは?

■8ホール

 初めて販売されたのが8ホールブーツ。デビューした1960年4月1日という日付から「1460」と名付けられました。ドクターマーチンの王道モデルとして、男女問わず幅広い層の支持を得ています。

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■6ホール

 8ホールブーツのローカットスタイルとして誕生したのが「101」と呼ばれる6ホールブーツ。ロールアップしたパンツなど、様々なボトムスに合わせやすいボリュームです。

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■3ホール

 1961年4月1日に販売されたことが由来となり「1461」と呼ばれる3ホールシューズ。当初は耐久性のある労働者の靴として売られていましたが、政治デモの人々やイギリス中の大学生に愛用されるようになり、定番品となりました。幅広いスタイルにマッチし、ソックスとの組み合わせも楽しめるローカットタイプです。

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■その他の定番

 8ホールよりもシャフトが長い10ホールブーツ「1490」は、70年代始めに誕生したモデルで、発売当時は反体制的なパンクやスクーターボーイズに受け入れられると同時に、警察官のユニフォームとしても採用されていました。他にもチェルシーブーツと呼ばれる「2976」、通称"モンキーブーツ"と呼ばれる「チャーチ(CHURCH)」など、多くのモデルが展開されています。カラーはモデルによって様々ですが、ベーシックなブラックと、赤褐色に近いOXBLOOD、少し赤みの強いCHERRY REDが定番です。

■生産地はどこ?

 現在、世界中で販売されているドクターマーチンのブーツのほとんどが、中国やタイ、ベトナムなどのアジア圏で生産されています。ただし、ヴィンテージモデルについては発売当初のオリジナルモデルを忠実に再現するため、製造も当時と同じ英国ノーサンプトン州で行われています。

多彩なコラボ

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 ドクターマーチンは、世界中のブランドとコラボレーションを行っています。コム デ ギャルソン(Comme des Garçons)、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)、ヴェトモン(VETEMENTS)といったハイブランドから、「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」やロンドン発「レイジーオーフ(LAZY OAF)」といったストリートブランド、そしてセレクトショップのビームスの別注など、限定モデルが人気を集めています。ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの絵画や、浮世絵をモチーフにするなど、シューズをキャンバスに見立てたアート性の高いアイテムも。

どこで買える?

 直営店やABC-MARTなどの取扱店で購入が可能。公式オンラインストアではベビーやキッズを含めて豊富に揃い、ABC-MARTオンラインストアやZOZOTOWNなどでも取り扱っています。

参考ページ:Dr.Martens 公式サイト(日本)

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