「ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA、以下DSMG)」が、10月28日に1日限りの一般向けイベント「オープンハウス(OPEN HOUSE)」を開催する。イベントでは、各フロアでインスタレーションや限定アイテムの発売に加えて、音楽パフォーマンスやワークショップを実施。国内外のデザイナーやアーティストと直接交流することもできる。前日の27日には関係者に向けてイベント内容の一部が公開。注目すべきコンテンツをリポートする。
1階 川久保怜がディレクションするインスタレーション
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エレファントスペースでは、「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」が2023年の年間DMで起用しているフォトグラファー ジェイミー・ホークスワース(JAMIE HAWKESWORTH)のインスタレーションを実施。ディレクションは川久保怜が手掛けた。
今年ブランド創設50周年を迎えた、コペンハーゲン発ジュエリーブランド「モニーズ(MONIES)」は、アーカイヴコレクションから最新コレクションまでのアイテムの中から今回のためにセレクトしたジュエリーを販売。当日は、イベントに合わせて初来日したクリエイティブディレクターのカール・モニーズ(Karl Monies)とCEOのサラ・ワーミング(Sara Warming)が来店する予定だ。
世界中の様々な天然素材を使用した大胆なデザインのハンドメイドジュエリーが特徴。
Image by: FASHIONSNAP
2階 マッドハッピーのポップアップがスタート
「ダブレット(doublet)」は、ドーバー ストリート マーケット限定商品として、ジャケット(8万8000円)とバッグ(L 6万8200円、S 4万7300円)を販売する。デザイナーの井野将之が来店するほか、館内では同氏発案のパフォーマンスを実施。ダブレットのアイテムを着用した動物の覆面をしたパフォーマーが全フロアを練り歩く。
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同フロアには、古着屋「ウェーバー(weber)」とアニメ「プルートウ(PLUTO)」のコラボカプセルコレクションも登場。
日本初上陸となるLA発ファッションブランド「マッドハッピー(Madhappy)」は、ポップアップストアをオープン。アート・クリエイティブ集団「ブレインデッド(BRAIN DEAD)」の中心メンバー エド・デイヴィス(Ed Davis)が同ブランドのアートディレクターに就任してからの初のコレクションとなる2023年秋冬コレクションや、同氏がアートワークを手掛けたDSMG限定コレクション、「アグ(UGG)」とのコラボモデルからDSMG限定カラーを発売する。このほか、不定期で同ブランドが刊行するヘルスケアマガジン「ローカルオプティミスト(LOCAL OPTIMIST)」を取り扱う。当日は来日したブランドの創業者 ノア・ラフ(Noah Raf)とエド・デイヴィスが来店する予定。
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「メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)」は、DSMG限定スニーカーを展開。同ブランド初となるワントーンのPETERSONモデルをカーキとベージュの2色揃える。11月にはネイビーカラーも発売予定。当日はデザイナーの三原康裕が来店する。
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3階 世界先行発売の大型キャンドル
アーメン・キャンドルズ(AMEN CANDLES)は、彫刻家キャサリーナ・カミンスキ(KATHARINA KAMINSKI)の陶器に入った大型キャンドル「LIGHT SCULPTURES 5KG」を世界に先駆けて販売。同氏による陶器「HIKARI」とその中にフィットするアロマキャンドル「LUZ CANDLE」や、ピカソのアートワークが施されたキャンドル「AMEN PICASSO COLLECTION」も並ぶ予定だ。イベント当日は、来日したアーメンの創設者のロドリゴ・ガルシア(Rodrigo Garcia)と彫刻家のキャサリーナ・カミンスキが来店する。
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ベルリン在住のリヴィオ・グラツィオッティン(Livio Graziottin)とセルジオ・エウゼービ(Sergio Eusebi)の2人が立ち上げたアイウェアブランド「クボラム(KUBORAUM)」は、クボラムが立ち上げた音楽プラットフォーム「KUBORAUM Editions」所属バンド、サロ(SALÓ)のメンバーでアーティストでもあるエミリアーノ・マッジ(Emiliano Maggi)とのコラボアイテムを発売。サロのレコードの販売やタブロイド紙の無料配布も予定している。
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「トゥ・エ・モン・トレゾア(Tu es mon Tresor)」は、ハンドペイントを施した一点もののDSMG限定アイテムを販売。当日はデザイナーの佐原愛美が来店する。
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4階 気鋭ブランド「フィレオ」の限定モデル
現在21歳のデザイナーで、「サロモン(SALOMON)」のアーティスティックディレクターも務めるフィレオ・ランドウスキ(Philéo Landowski)によるパリ発のシューズブランド「フィレオ(Phileo)」は、DSMG限定シューズを発売。イベント当日はフィレオも来店する。なお、11月2日にはフィレオが手掛けたサロモンの新作スニーカーの発売が予定されている。
また、同フロアでは「オーラリー(AURALEE)」×「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO New Balance)」の2023年秋のカプセルコレクションが並ぶ。
5階 セッチュウの取り扱いがスタート
5階では、「セッチュウ(SETCHU)」の取り扱いがスタート。パーマネントコレクションを販売する。
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ドーム状のラックに囲まれた什器や、掛けられている一部のアイテムは2021年に設立されたストックホルム発のブランド「ホダコヴァ(HODAKOVA)による、2024年春夏コレクションのインスタレーション。当日は初来日したデザイナーのエレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)が来店する。
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6階 体験型ワークショップも豊富に展開
インドネシア・バリ発のサステナブルブランド「スペース アベイラブル(SPACE AVAILABLE)」は、廃棄プラスチックを利用したビーズネックレスを制作するワークショップを開催。当日はブランド創設者のダン・ミッチェル(Dan Mitchell)が来店する。
Image by: FASHIONSNAP
LAを拠点とするブランド「グッドファイト(GOODFIGHT)」は、購入したシャツやジャケットにその場で刺繍を施すイベントを開催。
Image by: FASHIONSNAP
いずれも、11時〜12時、14時〜15時、17時〜18時の3枠で体験を受け付ける。
裏話:関係者のみに開かれた浦沢直樹×河村康輔の対談
7階のローズベーカリーでは、関係者向けにトークイベントが開かれ、漫画家の浦沢直樹と河村康輔が登壇。10月26日からネットフリックス(Netflix)で配信を開始したネットフリックスオリジナルアニメ「プルートウ(PLUTO)」についてトークが繰り広げられた。古着屋ウェーバーの担当者も登場し、2階で販売されているウェーバーとのコラボアイテムの制作経緯や、浦沢と手塚治虫とのエピソード、アニメーション作品の出来栄えについて語られた。
イベントの最後には、浦沢によるライブペイントを実施。15分程度でイラストを描き上げる圧巻の姿に会場は拍手で包まれた。
ライブペイントを終えた浦沢は「プルートウは、観終わった後に爽快感があるアニメではありません、言葉にならない切なさを覚えると思います」とコメントし、「5歳の時に手塚治虫作の『地上最大のロボット』を読んで感じた言葉にできない切なさの正体を知るために、63歳になるまで漫画、物語を描き続けていた」と続ける。命や平和、憎しみとは何か、といった難解なテーマを、大衆が親しみを持てる絵柄や雰囲気で包み込み表現する手塚治虫の作風に大いに影響を受けているという浦沢は、「プルートウを観て、打ちひしがれていただけたら、きっと私が描きたかったものが皆さんに届いたということだと思います。ぜひご覧ください」とアニメーション作品の出来に太鼓判を押した。
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