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きぃーちゃんが考える「時を止めるスキンケア」 JKの肌を長く保つために

編集木村耀

 【アーリーエイジングケア特集】モデルとして活動する鈴木綺麗(きぃーちゃん)は、恋愛リアリティ番組への出演をきっかけに、ストイックに自分を磨く姿や凛とした佇まいが注目され、男女問わず支持を集めている。そんな彼女が以前から続けているのが、メイク講師として10代の女性たちに美容を教える活動だ。

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 美容へのこだわりにも改めて注目が集まる今、かつてはガン黒ギャルに憧れ日やけサロンに通っていたという自身の経験を交えながら、若いうちに始めたい肌との向き合い方について聞いた。

JKの肌をいかにキープするか きぃーちゃんが10代に伝える美容

── メイク講師として女子高生(JK)に美容を教える際、どんなことを伝えていますか?

 伝えていることのベースとしては、カラコンとか髪型とかすぐに変化がわかるものだけじゃなくて、今、今日の若い肌をキープして歳を重ねていくための投資として、日やけ止めやスキンケアなどにもちゃんとお金をかけてほしいということです。

 スキンケアって、効果が出るまで時間がかかるじゃないですか。でも、今の年齢から考えておいてほしいのは、JKの肌をいかにキープするかっていうことなんです。肌の老化は、しっかりケアを始めたタイミングから遅らせていけるから、早いに越したことはない。25歳、30歳から始めたら、その時の肌がスタートラインになるわけなんです。

 JKにとってはエイジングケアっていうとちょっとお堅いですけど、なるべく早いうちからスキンケアや美容にお金をかけたほうが、将来、もっと莫大なお金をかけなくて済むよ、とは伝えています。

── 自身も高校生くらいから、そういう考えを持っていたんですか?

 正直、10代のときは、日サロに行ってました(笑)。黒ければ黒いほどギャルとしていいんじゃない?っていう感じだったので。だからこそ、あの時にエイジングケアをわかりやすく教えてくれる先生がいたらよかったなって思います。

 例えば化粧水って何のために使うのか、美容液にはどういう意味があるのか。そういう基礎を知らないまま社会人になって、「じゃあメイクしてくださいね、マナーですよ」って言われても困惑するじゃないですか。でもそれが現実。だったら、学生の時に教えてよ!って思う。そういう、自分が10代の頃に思ったことを踏まえて、今の子たちに教えている感じですね。

── 今の女子高生と、自身が女子高生だった頃では、憧れる女性像も変わっていますか?

 やっぱり陶器のような肌の韓国アイドルに憧れる子は多いです。

── そうなると、より素の肌の綺麗さをキープすることが大事になってきますよね。

 そうですね。でも、JKってちょっと現実逃避するところがあるんですよ。プリクラとか、加工とか。なんなら加工した顔が自分の顔だと思っちゃう子もいる。私もそういう時期はあったんですけど、正直「リアルで肌が荒れてても、加工すればよくない?」みたいな感覚があるんですよね。それだと現実に戻った時にショック受けるじゃないですか。だから、「加工に頼りすぎない自分でいようよ」って伝えています。

加工された「理想の顔」より、リアルな自分を知ること

── モデル活動もしているきぃーちゃんは、写真を通して客観的に自分の顔を見る機会が多いですよね。そうした中で、自分の年齢や変化について考えることはありますか?

 私、25歳なので、やっぱり"めっちゃ若い"って感じではなくなってきましたね(笑)。肌の変化も感じますし、フェイスラインの変化とかも。でも前向きに考えると、年齢を重ねてきた分の人相が出るっていうのは、歳をとることの良さの1つかな、とも思います。

── 自分の肌がどう変わっているかだけではなく、表情の変化そのものも見ているんですね。

 そうですね。女性は25歳から30歳が一番イイ時期って言いません?私、今めっちゃいい女だっていう自信はあります(笑)。あとは見せ方の話ですけど、人の顔って左右が完全な対称ではないので、少なからずどっちの方が盛れるかっていうのがあるんですよね。そこを理解すれば、無加工で写真を撮られても落ち込むことがなくなりますよ。

── 自分の顔の強みを理解しておくことも大事ってことですね。

 超大事です。芸能活動ももう9年目くらいなんですけど、これまで顔の黒歴史みたいなものもたくさんあって。「この記事どうにか消せない?」とか、「このYouTube消し去れない?」とか思ったりします(笑)。でも、それを自分自身の過去として受け入れるのが大事なんですよ。

 メイク教室の教え子たちには「ノーマルカメラで写真を撮り合え」って伝えています。ただ、SNSにアップする写真までも無加工でって意味じゃないですよ。そこは私も加工するし。あくまで自分のことを理解するためのステップとして、無加工の写真を受け入れておくのは大事ということです。

── やっぱり、ノーマルカメラで撮った写真が現実に近い?

 近い。だから私はそれを突きつけます。「これがあなたの顔です」って(笑)。そのうえで、「どうしたほうがいいと思う?」って聞くんです。ここにシェーディングを入れたらもっとかわいくない?とか、ここに線を足したらもっと目が大きく見えるんじゃない?とか。

── それは、今だけではなく、未来の自信にもつながっていくということですか?

 私はそう思ったりもしますけど、正直JKたちはそこまで考えてないのが現実です。彼女らは今を生きてるんで。でも、高校生活って3年間しかないんですよね。私はその3年間で、あと80年くらい自信を持って生きていくためのスキルを身につけてほしい。そのために、私自身はどれだけ伝えられるかだと思っています。

バズっている成分より、まずは「自分の肌」を知ること

── 自身のスキンケアについて、普段はどんなことを意識していますか?

 そんなに肌って強くないと思うんです。だから私は、守りのコスメと攻めのコスメ、この2パターンを持っています。

 レチノールやビタミンなども使いますが、どちらかというとヒアルロン酸とか、セラミドとか、守りのケアが中心です。自分が持っている基礎を強くするというか、まずは守ってあげる。それが欠けている状態で攻めのケアを入れると、A反応が出たり、赤みが出たりすることもあるので。

── レチノールやビタミンCはSNSでもバズりやすいので、とりあえず使ってみようという人も多いですね。

 でも、どっちも刺激が強い。もちろん、悩みや目的に合わせて使うのはいいと思いますが、何が必要か分からないまま「バズってるからとりあえず」でやると、肌荒れを起こしてしまう人もいます。まずはセラミドやヒアルロン酸のようなものをひとつ持っておいて、自分の肌と相談することが大事だと思います。

 私自身、敏感肌っぽかったり、ちょっとアレルギー体質だったりするので、例えば「日やけしたからビタミンCを入れる」ではなくて、セラミドのほうが合う。肌を観察しながら欠けたものを取り戻すような守りと、荒れているからこれを入れよう、みたいな攻めを使い分けるんです。

きぃりぷ愛用品【腸内ケア】

「これも守りの一環みたいなものなんですけど、個人的に腸内環境って肌の状態にすごく影響すると思っているので、日々整えるようにしています」(きぃーちゃん)

左から
・大正製薬「ビオフェルミン製薬」
・アリナミン製薬「ビオスリーHi錠」

── きぃーちゃんは、今の肌をよくするためにケアしていますか。それとも少し先の肌まで考えているのでしょうか。

 どちらもですね。将来、「この小ジワが深くなりそうだな」って思ったら、ボトックスに行ったり、良いアイクリームを使ってみたり。ただ、基本的には今の肌質をどれだけキープするかが美容の戦いだと思ってます。

── 時を止める、みたいな感覚ですね。

 そう。時を止める。エイジングケアってある意味、できる限り時を止めるスキンケアかもしれないですね。

顔だけじゃなくて中身も スキンケア選びにも自分なりの基準

── スキンケアアイテムを選ぶときは、どういうところを見ていますか?

 中身の質はもちろん、商品が掲げているコンセプトとか、ブランドのメッセージを見るのが好きなんです。例えば「日々のコンディションを整えるスキンケアシリーズ」とかいう謳い文句。そういうキャッチコピーは、その商品が持っている核みたいなもの伝えていそうな気がして、惹かれますね。

 もちろんバズっている商品が気になることもあります。でも、それって男でいう顔がイケメンみたいな感じ。「ガワはいいけど、中身どんなだい?」って。

── 恋人を選ぶかのように、スキンケアもしっかり選ぶんですね。

 そう。薄っぺらい男はいらないかな、みたいな(笑)。パケ買いも大事ですよ。スキンケアを始めるきっかけになるから。でも、中身が薄かったら、やっぱり違うよねって。

── 普段のスキンケアルーティンも教えてください。朝と夜で違いますか?

 朝は比較的さっぱりしたアイテムで保湿。メイク前の下準備という感じです。夜だったら、洗顔とかクレンジングをして、パック。私はせっかちなので、パックをしたまま20分とか待てないんですよ。だから大容量で日常使いできるもの、特にシートが柔らかくて薄いものが好き。お風呂から出て3秒で貼ります。

 その間にボディクリームを済ませて、ある程度肌が柔らかくなったなと思ったらパックを剥がし、軽く角質ケアをして、そこから化粧水、美容液、クリーム。乾燥している日だったら、そのあとにワセリンみたいなものも使います。

きぃーちゃん愛用品【朝】

左から
・メディプラス(Mediplus)「スキンエイドゲル」
・コフェル(KOPHER)「キュリペアバランスエマルジョン」
・セラディックス(CELLADIX)「131ポアクリアリングセラム」
・アヌア(Anua)「PDRNヒアルロン酸 カプセル100セラム」
・オングリディエンツ(óngredients)「スキンバリアCローション EX」

きぃーちゃん愛用品【夜】

左から
・ネイチャーリパブリック(NATURE REPUBLIC)「ブラックリニューPDRNパーフェクティングデイリーマスクシート」
・津田コスメ「リペアセラムローション」
・ダーマファファクトリー(DERMA FACTORY)「トラネキサム酸 6% クリーム」
・イヴ・サンローラン ボーテ(YVES SAINT LAURENT Beauté)「ピュアショット ナイトセラム」
・SHISEIDO「アルティミューン™ パワライジング セラム」
・クリスティーナ(CHRISTINA)「ラディアンス リビールセラム」
・コスメデコルテ(DECORTÉ)「スノー クラリファイア」
・メディピール(MEDIPEEL)「ペプチドナイテ1000ショットネックスティック」
・アヌア「Barrier Reboot™ デイリーモイスチャライザー」
・スキンワンオーオーフォー(SKIN1004)「マダガスカル センテラ アンプル」
・美巣「BI-SUローション」
・津田コスメ「スキンバリアアイゾーン」
・アビブ(abib)「レチナール アイセラム リフティングローラー」

── アイテムは、日本のものや韓国コスメなど、何かこだわりはありますか?

 国にはこだわりなくて、使ってみてよかったものとか、リピートしているものを使います。いただいて初めて使うこともあるので、「これ、めっちゃ良かったわ」って思ったら、そのままリピート買いします。新しいものへの好奇心は止まらないですね。

── UV対策についても聞きたいです。普段、日やけ止めはどのように選んでいますか?

 私は日やけ止めで白ニキビができたりするので、結構難しいんですよ。だから、SPFが入っている化粧下地を塗ります。肌に一膜張るみたいな感じ。日やけをした日はパックですね。日やけって結局やけどなので、早めに鎮静しないと悪化しちゃうから。

「美しい人は、自分のことを理解している人」

── 歳を重ねる中で出る人相にも良さを感じるというお話もありましたが、きぃーちゃんが綺麗だと思うのはどんな人ですか?

 肌質とか外見的なことや、性格などの内面的なことを含めて、全体的に自分のことを理解している人。日本人って、志はめっちゃ高いのに自己肯定感が低くて、自虐するじゃないですか。だから、自分を深く理解することが大事なんです。

 モデルで言ったら身長が高い子なんてたくさんいるし、自分よりスタイルがいい子もかわいい子も億万といる。でも、「どの部分なら勝てるかな」「何が欠けてるかな」っていうのをちゃんと理解して、どこを極めたら勝てるのかを考察する。そうすると、自分の道が分かるんですよ。「あ、これが私だわ」って。それが分かったとき、あか抜けますよね。

── 自分を理解すると、歳をとることに対する不安も小さくなりそうですね。

 そう思います。自分のことを理解していると、「私はこういう人間だから」っていう軸ができるじゃないですか。だから、年齢を重ねることに対しても、必要以上に不安にならなくなるんじゃないかな。

 私自身も、「自信があります」とわざわざ言うわけでもないし、自信がないとも言わないんです。どっちも言わずに、堂々としていればいいじゃん、って思っていて。自信があることを見せびらかすのも、自信がないことをアピールするのも、どっちもかっこよくない。堂々としていて、話してみたらちゃんと包容力がある。「この人、自分のことを分かってるんだな。それで、こういう感じなんだ」って伝わるほうがかっこいいと思うんです。

 だから、見せびらかさない自信。凛としておけ、みたいな(笑)。

── 過去の自分に「早めに始めたほうがいい美容」についてアドバイスをするとしたら?

 私、ずっとアイプチをつけていて、つけまつげも重くて、糊でアレルギーになったりとか。結構、無理させちゃった部分があるんですよね。だから、もうちょっと早めにアイクリームとか、すぐには効果がわからないものにお金をかけてもよかったなって思います。あと、日サロでわざわざ日やけするなとは言いたい(笑)。

── 最後に、10年後の自分にメッセージをお願いします。

 凛とした人でい続けたい、という意味で!

DIVAは自信に満ち溢れていて堂々としている様を表すスラング

◾️鈴木綺麗(きぃぃりぷ/きぃーちゃん)
茨城県出身。モデル・タレント・メイク講師として活動する、Instagram約60万人、TikTok約35万人超えのフォロワーを持つZ世代を代表するビューティアイコン。2023年4月より「渋谷女子インターナショナルスクール」日本最年少メイク講師に就任。Netflixのリアリシーショーへの出演をきっかけに国内外で注目を集め、韓国でもSNSを中心に支持を拡大。強めのビジュアルと確かなメイク理論を武器に、美容・ファッション・韓国トレンドを発信する。Instagramは@kyiiripu.friedegg

photography[model]: Kentaro Kanbe, hair&make: Miki, styling: Arisa Nakagawa | casting: Rika Yamaguchi(FASHIONSNAP)

編集・木村耀

Hikaru Kimura

FASHIONSNAP 編集記者

学生時代に外資系ファッションメディアでアシスタントを務めたのち、大学卒業後、ファッション誌で編集として従事。2025年12月からレコオーランド「FASHIONSNAP」でビューティエディターとして幅広い分野を取材・執筆。プライベートでは坂本裕二や今泉力哉などの脚本家が描く日本語表現が好きで、彼らの作品を何度も見返すオタク気質。趣味は作詞作曲。公私問わず言葉を綴っている。

最終更新日:

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