
「エルメス」2022年春夏コレクション
IMAGE by: © Filippo Fior
太陽の色、ゴールデンイエローをキーカラーに。「エルメス(HERMÈS)」が2022年春夏コレクションを発表した。パリ郊外のル・ブルジェ空港でランウェイショーを開催し、日本の逗子を含む世界5都市でライブビューイングを実施。開放感と希望の光に満ちたコレクションとなった。
光を色をグラデーションに
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コレクションの起点となったのは、パリ在住のアーティストフローラ・モスコビシ(Flora Moscovici)による描き下ろしのアート作品。エルメス ウィメンズ・プレタポルテ部門のアーティスティックディレクター ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキー(Nadège Vanhée-Cybulski)は「私が必要としていたのは、光に満ちたもの、太陽のようなもの、そして強烈に肉体的な絵画へのアプローチでした」とコメントしており、閉鎖的な生活から解放に導く光の表現を試みたようだ。ショー会場を円形に囲う舞台演出に用いた絵画作品はイエローからオレンジ、ブラウンといったグラデーションする光の色で描かれ、作品から抽出したカラーがコレクションを彩った。
軽やかでアクティブなデイリーウェア
コレクションでは張りのあるシルクコットンやトワルアッシュ、ソフトなレザーなどを用いて、構築的でありながらコンフォタブルなウェアを提案。ビスチェやブラトップによるヘルシーな肌見せ、レザーのジャンプスーツといったアクティブなスタイルに、ポーチが着想源のドローストリングといったユーティリティーの要素を取り入れた。丸みを帯びたスタッズやアイレットなどバッグにも用いているディテールが、エルメスのレザー職人の技を象徴的に表している。


中盤に登場したプリント柄「クリケティス」は、つるぎを表現した1970年代のスカーフモチーフ。コットンのブラウスやシルクニットのセットアップなど、軽やかな素材のデイリーウェアに取り入れた。

Image by © Filippo Fior

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機能的なウェアと小ぶりのバッグの関係
足元は、カーフスキンとラバーソールを組み合わせたフラットサンダル。レザー製のソックスを組み合わせてソックスブーツのようなスタイリングも見られた。バッグはドラム型など小ぶりのサイズ。機能的なポケットがデザインされているウェアが多いこともあり、バッグはアクセサリーに近い存在となっている。

Image by © Gaspar Ruiz Lindberg

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逗子の夕陽とライブビューイング
ショーのラストシーンでは、パネルが動いて屋外とつながり、空港の景色と離陸する飛行機が背景に。ライブビューイングを行なった釜山、ニューヨーク、ロンドン、アブダビ、そして日本の神奈川の5都市でも、海辺といった開放感のある場所に巨大スクリーンが設置された。日本では逗子マリーナが会場となり、招待客はサンセットクルージングとともに、配信を通じてコレクションを体験した。

逗子の海に沈む夕陽
Image by FASHIONSNAP

コレクションのライブビューイング
Image by FASHIONSNAP
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