■ ファッションフォトグラフィへの挑戦
ー今までファッションブランドのクライアントとも仕事をしてきたと伺いました
正直、一年程前まであまりファッション関連のクライアントとは仕事をしたことがなかったんです。ファッション関連では「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」から、上海に出店するタイミングでオファーを頂いたのが最初です。
現在「ディオール(Dior)」とも仕事をしています。ファッションショーでの仕事だったのですが、思わず「僕で大丈夫ですか?」って聞いてしまいましたね。僕もショーの経験がなかったので自分自身がファッションの分野が好きなのか、自分のスタイルと合っているのかがわからなくて。でもやってみたらハマったんですよ。ショーにはその20分間のために全てが詰まっていて、独特の緊張感がありますよね。今までの撮影からはあまり感じたことない空気感がそこにはあって刺激的でした。
あと最近では、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」のストアオープニングのキャンペーンにも参加しました。その他に話が進んでいるブランドもあります。
上からEsprit Dior TOKYO 2015、Dior Homme 2015-16AW、Dior cruise collection 2016(C)HIROAKI FUKUDA
―オファーが来たときはどんな気持ちでしたか?
僕も最初はなんで自分にオファーが来たんだろうと不思議で(笑)。でも考えてみると、ブランド側からは特に指示はなくて、クリエイティブなところに関して自由があったからこそうまくいったと思うんですね。自分にもブランドにもそのスタイルがフィットしたんだと思います。
あとはブランド側もSNSのオーディエンスへのアプローチという面でインスタを重要なツールと認識しだしていて、僕みたいなインスタで活動するフォトグラファーにも声がかかったんだと思います。
―ファッションの世界は合っている?
今後もファッション関連の仕事は挑戦し続けたいと思っているので、ブランドが求めるスタイルと僕が提供できるものがマッチするのであれば、仕事をしていきたいです。
■ 今後の活動
―クライアントからの依頼も増えてきたと思うのですが、それとは別に自分の写真をインスタに投稿し続けていますよね。
やはりそれが一番大切だから。インスタは、自分が情熱を注いで好きでやっているので。今は、チャンスやオファーがあるので喜んで受けさせてもらってますが、インスタのアカウントは100%パーソナルなものですね。フォロワーは僕のアカウントで投稿した僕自身の作品を気に入ってくれているので、「ホーム」としてそこは大事にしていきたいです。
―今後どういったことに挑戦していきたいですか?
もっと「人」を撮りたいです。友達といる時によく撮るんですが、インスタに上げていないだけで、結構ありますね。人を撮る時ってその人の雰囲気やありのままを撮りたいと思っているので、それが写真に表現できるかがこれからの挑戦ですね。あとは、日本をもっと探索して、日本のいいところをたくさん撮りたいです。特に、屋久島には行ってみたいと思っています。
(C)HIROAKI FUKUDA
■ 福田洋昭(ふくだ ひろあき)
1981年神戸生まれ。幼少時代はアメリカと日本を行き来する生活を送る。NY在住中の4年前に趣味で始めたインスタグラムに夢中になり、仕事のオファーが来るようになったことからプロのフォトグラファーに転身。現在は東京を活動拠点に、海外での仕事もこなし、情景美が際立つ作品の多くをインスタグラムに投稿し続け、世界中のファンから支持される。インスタグラムのフォロワーは約43万人。
インスタグラムのアカウント>>HIROAKI FUKUDA Instagram