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元グッチのサバト・デ・サルノが就任する「ICICLE」とは? パリで新作発表

文・岡本真実

2027年春夏コレクション

Image by: ICICLE

2027年春夏コレクション

Image by: ICICLE

2027年春夏コレクション

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 中国・上海発のファッションブランド「アイシクル(ICICLE)」が、2027年春夏コレクション「MOMENTS」をパリで発表した。会場はボザール・ド・パリ(Beaux-Arts de Paris)。一日のなかで移り変わる感情や佇まいを捉え、“日常の美しさ”をウィメンズとメンズのワードローブに落とし込んだ。

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サバト・デ・サルノ就任前、最後のシーズン

 今シーズンを手掛けたのは、現デザイン・ディレクターのベネディクト・ラルー(Bénédicte Laloux)。シャツやジャケット、ドレスといった馴染みのあるワードローブを、プリーツやギャザー、ドレープによって軽やかに再解釈した。端正なテーラリングと流動的なラインを組み合わせ、ポプリンやシルク、リネンなどの天然素材を採用。ニュートラルカラーを基調に、ピンクやスカイブルー、アニスグリーンなどを差し込んだ。

アイシクル 2027年春夏コレクション
アイシクル 2027年春夏コレクション
アイシクル 2027年春夏コレクション
アイシクル 2027年春夏コレクション
アイシクル 2027年春夏コレクション
アイシクル 2027年春夏コレクション
アイシクル 2027年春夏コレクション
アイシクル 2027年春夏コレクション
アイシクル 2027年春夏コレクション
アイシクル 2027年春夏コレクション

Image by: ©Launchmetrics Spotlight

 アイシクルは今年9月、元「グッチ(GUCCI)」クリエイティブ・ディレクターのサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)の就任を発表。デ・サルノによる初コレクションは2027-28年秋冬に披露される予定で、今回が新体制を前にしたシーズンとなる。

上海発、200店舗超を展開するICICLEとは?

 アイシクルは1997年に上海で設立された。人と自然の調和という東洋的な思想を背景に、カシミヤやリネン、ウール、シルク、コットンなどの天然素材を生かしたワードローブを提案。「Made in Earth」をブランドの哲学に掲げる。

 現在は上海とパリの二都市をクリエイティブの軸とし、世界で200店舗以上を運営。北京、上海、パリに旗艦店を構える。中国では人気俳優やモデル、インフルエンサーのファンも多く、国内で大きな基盤を築いている。

 また、2018年には親会社がフランスの老舗メゾン「カルヴェン(CARVEN)」を買収。中国で培った生産・小売の基盤と、パリのクリエイションを結び付けながら国際展開を進めてきた。

ケリングとのパートナーシップ、そしてサバト・デ・サルノへ

 4月にはケリング(Kering)が親会社ICCFの少数株式を取得。アイシクルの国際展開や、新カテゴリーへの進出を支援する戦略的パートナーシップを結んだ。中国のラグジュアリー市場を熟知するICCFと、欧州でブランド開発の経験を持つケリングが手を組む形だ。

 その約5ヶ月後に発表されたのが、サバト・デ・サルノの就任だった。「プラダ(PRADA)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」を経てグッチを率いたデ・サルノは、アイシクルでウィメンズとメンズのウェア、アクセサリー、アイウェアまでを統括する。ラルーも引き続きウィメンズのデザイン・ディレクターを務める。

 約30年かけて中国で築いた産業基盤と、パリのクリエイション。その両方を持つアイシクルに、ケリングとの提携、そしてデ・サルノの参加が何をもたらすのか。2027-28年秋冬のファーストコレクションが、ブランドの次のフェーズを示すことになりそうだ。

ICICLE 2027年春夏

全ルックはこちら

「ICICLE」2027年春夏コレクション

2027 SPRING SUMMERファッションショー

最終更新日:

文・岡本真実

MAMI OKAMOTO

EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、Huge、装苑のエディターを経て渡仏。現在、パリを拠点にフリーランスの編集者として活動中。

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